還元剤と髪の疎水&親水部の関係性?

どS美容師に質問

ちょいと前から 長〜い シリーズ記事を書いてる

 

いままでの記事

髪の毛の構造と疎水化の矛盾?

髪の毛の水分ってなんなの?親水性とは?

髪の毛が 親水になる理由とは?

わかりやすい 髪の疎水化 その1

わかりやすい 髪の疎水化 その2

もう一つの疎水 カラミ系のヘアトリートメントは???

 

 

髪の毛と 疎水、親水の関係性

親水毛ってどういう事?

疎水はなぜいいのか?

 

 

ま ヘアケアの基礎としての知識なんだね

これから まだまだ 解析していくけどね。。。

 

 

 

今日も元気に キィちゃんをクリック♩

にほんブログ村 美容室、サロン
にほんブログ村 美容室、サロン

 

 

 

 

んじゃ 今日の読者さんからの質問ね

・・・・・・・・・・

毎日勉強させて頂いてます。
ありがとうございます!

 

疎水、親水についての質問なんですが。
髪の表面と内部にそれぞれ
疎水部、親水部があると思うのですが、
還元剤にもそれぞれ還元場所が違うと思うのですが、

還元剤と髪の疎水&親水部の関係性
はどのように考えればいいのでしょうか?
(質問が変ですね…)

例えば、この髪質だと疎水部が多いから
この還元剤が適してるな!とか…

髪質に合わせた還元剤の選択方法や
考え方とかありますか?

 

混乱気味な質問ですみません!
宜しくお願い致します!

・・・・・・・・・・

 

ホイホイ!

 

この前から 長いシリーズで書いてる

疎水・親水のお話。

ただ あれの基本は
ヘアトリートメント論だね。

 

 

んで 君の質問は

パーマや縮毛矯正での
還元剤と髪の疎水&親水部の関係性・・・

 

ここで まず 整理しておいて欲しいのは

元々の髪の毛の持つ 疎水部分と親水部分

こいつと

ヘアダメージして 親水性になるとか
疎水性の成分でのトリートメントのお話は
若干 変わってくる部分もあるってことね!

 

たとえば

髪の毛の傷みで 空洞化(ダメージホール)
の部分は確かに親水だけど・・・

その部分にSS結合が存在してるのか?

絶対にないとは言えないが ダメージホールには
SS結合自体が かなり減少してるはずなんで
パーマがまともに かかるとは思えないよね。

 

DSC_5899

 

んじゃ 君の質問に答えよう

>髪の表面と内部にそれぞれ
疎水部、親水部があると思うのですが、
還元剤にもそれぞれ還元場所が違うと思うのですが、

還元剤と髪の疎水&親水部の関係性
はどのように考えればいいのでしょうか?
(質問が変ですね…)

例えば、この髪質だと疎水部が多いから
この還元剤が適してるな!とか…

髪質に合わせた還元剤の選択方法や
考え方とかありますか?

 

もう10年近く前になるかな・・・

とあるメーカーが S1だの S2だの
ヨタ話を繰り広げて やれシスアミは
疎水部還元だの 疎水がどうだの
クリープパーマがどうだの・・・

トンデモ空想理論を繰り広げていたんで
ここら辺が ごちゃごちゃになってる
美容師さんは実に多い(汗)

 

んで ちょいと友達美容師の
コネガワ氏にも相談して回答をする(笑)

 

 

確かに 君の言うように

髪の毛には元々 疎水性の強い部分と
親水性の強い部分が 存在する。

 

疎水、親水とは状態のことだから・・・

アミノ酸が 等電点になっていれば疎水、
等電点よりも離れれば 親水状態って事なんだ。

 

んで

 

疎水部分の還元を 得意とする還元剤

親水部分の還元を 得意とする還元剤

 

これは 還元剤の特性として十分にあり得る。

 

ちなみに スピエラやGMTなんぞは
疎水性に適してると言われてる還元剤だ。

 

んじゃ たとえば・・・

疎水性の強い 健康毛に
疎水部分に効果的な スピエラで
パーマをかけて 果たして どうなる?

魔法でも使わない限り
かなり弱いと思わない?

 

 

逆に

ハイダメージで親水性になってる髪に
親水部分に反応の良い還元剤でかけたら
かかりすぎて 余計にダメージしたり
チリチリの失敗パーマになったりするよね!?

 

ダメージして 弱ってる(親水)やつに
そいつを痛めつけるのを得意をするヤツで
攻撃したら とんでもない事になるだろ(笑)

 

実は ここらは
無駄な処理剤の話にも繋がるんだ。
親水部分に疎水性のPPTとか入れて
還元剤のパワーを弱めるってお話ね。

 

 

それにね

還元剤の 疎水性度とか 親水性度とかは
あくまでも 疎水部分を還元しやすい
親水部分と還元しやすい って言うレベルで
決して 疎水しか還元しないって訳じゃない。

その還元剤が 得意とするのが
疎水部や親水部って言うだけだからね。

 

だから 卓上の理論だけなら
得意な分野の還元に適してるって事になるが

 

現場のサロンでは 一般的に

 

健康な疎水性の髪に
疎水性度の高い還元剤では弱い

 

ダメージした親水性の髪に
親水性度の高い還元剤では強すぎる

 

こんなケースが多いんだよね。

 

 

それにね

>例えば、この髪質だと疎水部が多いから
この還元剤が適してるな!とか…

 

疎水性、親水性は毛髪内部にも混在してるんよ
疎水部分が多い所もあるし親水部分が多い所もある。

髪の毛の内部なんぞ毛髪を見て判断できないよね。

 

疎水性が高いとか 親水性が高いとかは
健康毛なのか ダメージ毛なのか程度でしか
見分けられないのが実際のとこだ。

内部がどれだけ疎水性が高いか? とか
親水部分がどこにどのくらいあるのか?
は見分けられないよね♩

よっぽど ハードなダメージ毛であれば
親水性になっているとは思われるけど
毛髪表面からはわかりにくいと思うよ〜!

 

専門的な機関で毛髪を解析でもしない限り
美容師が見たり触ったりする程度で
髪の毛の内部の疎水、親水なんぞは
判断できないって事なんだね。

 

 

だからね

パーマや縮毛矯正の還元剤については・・・

 

還元剤の特性(疎水、親水)で

使い分けを考えるより

 

還元剤の 濃度や pHや

アルカリ度、膨潤率などによって

考えた方が良いと思うよ♩

 

 

回答協力 古根川ちゃん

 

 

コメント

  1. ゴウ より:

    質問した者です(^^)回答ありがとうございます!とても勉強になりました!今後も宜しくお願い致します!

タイトルとURLをコピーしました