DO-Sの酸性〜弱酸性でも還元できるスピエラ、GMTについて…

理美容師さんからの質問

従来のチオグリコール酸やシステアミンなどはわりと強いアルカリ性でないと還元力を発揮できません例えばpH5程度の弱酸性の場合はほとんど還元力はありません。

スピエラやGMTといわれる還元剤は酸性〜弱酸性領域でも比較的還元力があるのでどうしてもアルカリ性の薬剤を使えないハイダメージ毛などにどうしてもパーマや縮毛矯正をする場合は重宝する還元剤です。

2012年頃に美容専門誌やこのDO-Sブログ等で発表した『スピエラW還元技法』とかで有名になった場末のパーマ屋だし、GMT(グリセリンモノチオグリコレート)って酸性領域でも還元力のある新しい還元剤なんてのも商品化したり理美容師間に広めたのもDO-S美容師だと言われています。

でもね。。。

最近場末のパーマ屋は、このスピエラやGMTなどの酸性〜弱酸性パーマや縮毛矯正はあまりお勧めしていません。

※こちらのブログ記事は2020年8月19日に公開したものをリライトしています。

 

んじゃ 今日の読者の美容師さんからの質問ね

・・・・・・・・・・

お疲れ様です、スピエラが
廃盤になったとお聞きしましたが
代用品はありますか?

スピエラも最近はあまり
使用することは少なかったのですが

ヘイダメージ毛のパーマの時には
重宝してたもんで(笑)

・・・・・・・・・・

ホイホイ!

 

スピエラの代用品は

こいつ

DO−S GMT

グリセリンモノチオグリコレート濃度 約66.6%

10倍に薄めて 約6%

20倍なら 約3% になります。

用事調整タイプですので混合後は1日で使いきってください。

スピエラみたいに臭くないですし濃度調整もシンプルで使いやすいです。

 

そしたらタイミングよくこんな質問も頂きました。

・・・・・・・・・・

お世話になっております。

Do-s GMT の使用方法を教えてください。

宜しくお願いいたします。

・・・・・・・・・・

ほいほい!

 

酸性〜弱酸性で還元できるスピエラやGMTなんだけどここ数年でこれらの使用方法は随分と変わってきたんだよね・・・

 

ちょうどいいからこの記事を読んでみて

パーマ離れの原因 なんとかしよう美容師

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弱酸性でもパーマがかける事が出来るスピエラやGMTのパーマ剤、今まではハイトーンのカラーや縮毛矯正とかパーマやカラーの繰り返し等でハイダメージ毛になっちゃった方とかになんとかパーマかけてあげよう!って時に使われていたんだけどね

 

でも ここ数年はね・・・

スピエラやGMTじゃないとパーマが出来ないような状態の髪に頑張ってパーマかけたとしても

そのパーマは1ヶ月も持たなかったり、自分でブローやスタイリングするのも大変だったりして・・・

 

それって本当にお客さんが喜ぶようなパーマなのだろうか???

 

 

たぶんスピエラやGMTなどの弱酸性の還元剤でないとかけれないような髪質に、理美容師さんがかなり頑張ってパーマをかけたとしても、お客さんからすると手入れが大変だったり半月も経たないうちに取れたりして…

お客さんからするとパーマかけて良かったなぁ〜!とは思えないんじゃないかって事♪

だからDO-Sスピエラは廃盤になったし、GMTでパーマをかけることもほぼ無くなったんだよね!

 

 

んじゃ現在DO-S GMTはどのように使用してるのかというと・・・

 

まずパーマの場合だと中性〜微アルカリのパーマ剤だとかかりが弱い場合に少しだけ還元力を高めてあげるために、ミックスして還元力UPになる薬剤として使用してます。

 

たとえばDO-SのカールL7

◎DO-S カールL7(ソフトタイプ)
システアミン4%、チオ2% 、pH7.3、アルカリ度0.3ml

これでは少しかかりが弱いけど、軟毛や細毛の方とかであまりアルカリは高くしないほうが良いかな?っていう場合にGMTをプラスして還元力を強くしようとして使用したりします。

 

こういう時には例えば

カールL7:カールL8:GMT ⇨ 10:10:1

 

これでGMT濃度が約3%ほどプラスされて

システアミン3.8%、チオ1.9%、GMT3%

pHが約 7.4 で アルカリ度が 0.7mL 程度。

これでカールL7より少し強くてでもアルカリはそんなに高くないパーマの1液が出来るでしょ♪

 

※ちなみにカールL7:GMT⇨20:1で、ph 6.5 アルカリ度 0 ml って感じだね。

※DO-S GMTの濃度は66.6%なんで10倍に薄めて約6%、20倍に薄めて約3%です。

GMTには酸度が少しあるので濃度が高くなると少し酸性になるからここらの間でミックスしていけば
いいんじゃないかと思うよ。

 

イメージ的にお話すると 従来のように アルカリが使用できないようなダメージ毛に なんとかパーマするためにGMTでかけるって事じゃなく・・・

中性〜微アルカリでパーマする時に少し還元力を増やすためにGMTを使おう!って感じだね♪

 

 

そしてもう一つの使用方法は縮毛矯正やデジタルパーマでビビり毛なんかになった方の修正技術に使う方法だね。

 

この記事をちょいと読んでみて

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そう最近では全体にビビリ毛修正などはほとんどする事はないけど

前髪だったり毛先のみだったり、ポイント的なビビリ毛修正にはDO-S GMTを使用する。

 

使用方法はSC-7:GMTで 10:1 〜 20:1の間ぐらいが目安だね。

 

10:1で GMT濃度は 6%程度 pH6.8程度

20:1で GMT濃度は 3%程度 pH7.2程度

 

ここらを目安に使用してくれたら良いと思うよ♪

 

 

ま 最近の GMTはこんな感じだね!

 

 

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コメント

  1. 財津隆太 より:

    いつも勉強させて頂いておりまして、こちらのストレート、パーマ剤を使用させて頂いております!!

    そこでSC-8を使用したMの薬剤がとても使いやすく多様させて頂いてるのですが、チオ濃度を7〜8程度に落としたいのですが配合を変えると可能でしょうか?
    可能な場合は、どれくらいの割合にするとチオ濃度7〜8に設定できるか教えて頂けるとと思います!

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