「カラーやパーマの後にヘマチンを使うと、残留アルカリを除去できる」
「クエン酸やリンゴ酸を塗れば、髪が弱酸性に戻ってダメージを防げる」
ヘアケア製品の広告や、美容師さんのカウンセリングでこんな言葉を聞いたことはありませんか?
ハッキリ言います。
これらは化学的に見て、100%あり得ないデタラメです。
メーカーの都合の良いキャッチコピーを鵜呑みにした結果、髪の芯にアルカリを閉じ込め、ボロボロに傷ませてしまっている美容師やお客様が後を絶ちません。
今回は、曖昧な感覚論ではなく「高校レベルの化学の基本」を用いて、この業界の嘘を暴きます。
「ヘマチンでアルカリ中和・除去ができる」という大嘘
ヘマチン配合のシャンプーや処理剤の多くに「残留アルカリを除去!」と平然と書かれています。しかし、化学の教科書を開けば、これがどれほど荒唐無稽な話かが一発で分かります。
中和とは「水素イオンの数」のぶつかり合い
アルカリを中和するとはどういうことでしょうか?
毛髪内に存在するアルカリの正体は、水酸化物イオンです。この 水酸化物イオンを消し去るには、まったく同じ数の水素イオンを物理的にぶつけて水にする以外、この世に方法は存在しません。
これは感覚ではなく、1対1の分子の数(モル数)の計算です。
そもそもヘマチンは「酸」ですらない
- ヘマチンは血液中のヘモグロビンから分離された有機鉄錯体であり、クエン酸のような「酸性物質(プロトン供与体)」ではありません。
- 処理剤に含まれるヘマチンの濃度は、せいぜい1%未満(多くはコンマ数パーセント)の極微量です。
カラー剤や縮毛矯正剤の強烈なアルカリに対し、酸でもないヘマチンをスプーン1杯にも満たない量振りかけたところで、中和反応など1ミリも起こりません。
※ヘマチンには「残留した過酸化水素を分解する触媒作用」や「ケラチンとの結合作用」はありますが、アルカリを中和・除去する能力(バッファー能)は微塵も持ち合わせていません。全て作用のすり替えによる誇大広告です。
「pHが酸性ならアルカリを中和できる」という勘違い
「クエン酸リンスを使えばpH2〜3の強酸性だから、アルカリを消せるはず!」
これもプロの美容師ですら騙されている大きな罠です。
ここで知っておくべきなのが、「pH」と「酸度・アルカリ度」の決定的な違いです。
- pH:水の中にいる水素イオンの「割合(瞬間的な濃度)」
- アルカリ度・酸度:相手を中性にするために必要な「酸・アルカリの絶対的な総量(分子のストック数)」
コップの熱湯に氷を1個入れても冷めない
例えば、90℃の熱湯1リットル(アルカリ度が高いカラー剤)があるとします。
ここに、−20℃の冷たい氷を1粒(pH2の薄いクエン酸水)放り込んだらどうなるでしょうか?
一瞬で氷が溶けて、お湯は90℃の熱いままです。
温度(pH)がどれだけ低くても、熱を打ち消すだけの絶対量(酸度)が足りなければビクともしません。
縮毛矯正やヘアカラーのアルカリ度は非常に高く設計されています。薄いクエン酸水や一般的な酸リンスは、pHこそ酸性を示していても「酸度(水素イオンのストック)」がスズメの涙ほどしかないため、髪につけた瞬間にアルカリに飲み込まれて中和力を失います。
恐ろしい「過収斂(かしゅうれん)」の罠
さらに最悪なのは、pH2〜3といった極端な強酸性を髪にかけると、キューティクルが急激に収縮してガチガチに引き締まる(収斂する)ことです。
表面の扉がガッチリ閉じられた結果、中和しきれなかった内部のアルカリ成分が髪の芯に完全に閉じ込められます。
「弱酸性に戻すどころか、アルカリを外に出せなくして内部崩壊を加速させている」のが、クエン酸水の正体です。
「トリートメントやマイルドシャンプーでケアできる」という幻想
施術直後にサロントリートメントをして、家ではオーガニックやアミノ酸系の優しいシャンプーを使う……。一見完璧に見えるこのケアも、残留アルカリの観点からは最悪の選択です。
- 中和と除去はまったく別物
酸でアルカリ性を打ち消すのが「中和」。遊離したアルカリの残留カスを毛髪外へ洗い流すのが「除去」です。 - 強力な皮膜がアルカリの逃げ道を塞ぐ
サロントリートメントや皮膜トリートメントは、シリコンやポリマーで髪表面をラップのように密閉します。内部にアルカリや酸化剤という「爆弾」を抱えたまま蓋をしている状態です。 - マイルドシャンプーでは落とせない
洗浄力の弱すぎるシャンプーでは、毛髪からアルカリ成分を洗い流す(除去する)ことができません。
表面の手触りだけをツヤサラにして誤魔化している間に、内部ではケラチンタンパク質の加水分解が進み、数週間後にコーティングが剥がれたときには手遅れのバサバサ髪が完成します。
アルカリ中和ができるのか?実験・検証します
ヘアカラー剤はクリーム状なので、液体のパーマ液で実験します。まずアルカリ性のパーマ1液を水で50%(半分)に薄めた液体と用意し、pHを計測してみました。
↓
水で倍に薄めてpHは約9になりました。
ちなみにヘアカラー剤はパーマ液よりもっともっと…例えば白髪染めのホームカラー剤でも1.5倍程度はアルカリは強いです。
そして、君が質問で書いてるドラックストアで購入したクエン酸を約5%に溶いた溶剤を作ります。
↓
クエン酸水はかなり強い酸性で、pH1.8になりました。
このパーマ液とクエン酸水を半々に混ぜてみました。
↓
混ぜた直後は、pH4ぐらいまで下がったのですが、ちょい時間を置くと pH8.6程度のアルカリまで戻ってしまいました。
実験の結果、クエン酸水では…
パーマ液のアルカリ中和は不可能!
ってことがわかります。
毛髪理論的にいうと… パーマやカラー剤は、pHがアルカリ性というだけじゃなくアルカリ度が高い(強い)ので、酸度の低い(弱い)クエン酸水やレモン水などではアルカリ中和は不可能なのだ!
あとね、クエン酸水はpH1.8程度の強い酸性 だということも重要!
よくこういう酸リンスとかアシッド剤を使うと特にダメージ毛の人とか軋む場合がほとんどなんだけど、髪の毛にpH2程度の強い酸性の薬品がつくと、髪の毛は 過収斂っていって表面のキューティクルが固くしまり硬化して閉じてしまうんだよね。
髪が過剰に収斂すると、アルカリ剤が内部に閉じ込められて除去されにくくなる!
こうなると余計にシャンプーでアルカリ除去が困難になってしまう場合もあります。
っていうことでクエン酸水ではアルカリ中和は不可能だし… 過収斂するのでシャンプーでのアルカリ除去の邪魔をしかねません!
>ぢぃぢ様の所で販売されてるDO-Sアルカリオフとはどう違うのですか?
クエン酸やポッカレモンなどを水で薄めた物とDO-Sアルカリオフの違いはね・・・
DO-SアルカリオフはpH5程度の弱酸性で、アルカリ中和能力(酸度)はクエン酸水の10倍程度あります。
上記したのアルカリ中和実験でのDO-Sアルカリオフの結果を紹介すると
↓
【百聞は一見に如かず】クエン酸水だとpH8.6とほとんどアルカリ中和は出来ていなかったのですが、DO-Sアルカリオフなら、弱酸性のpH6.7程度までアルカリ中和が出来ました。
ちなみに理美容師さん専用に販売してる酸度のもっと強いヘアサロン専用のDO-Sアシッドなら
↓
一発でほぼ理想的なpH5.8程度の弱酸性までパーマ液のアルカリ中和が可能なのです。
※DO-Sアシッドは理美容室専用の業務用商品ですので一般販売はしておりません。
髪を守るために必要な、たった2つの真実
科学的に正しい残留アルカリの処理方法は、極めてシンプルです。
- 髪を硬化させない「pH5前後の弱酸性」でありながら、アルカリ度を帳消しにする「高い酸度」を持ったアシッド剤で確実に中和すること
- 余計な油膜・コーティングを髪に貼らず、浮き出た薬剤残留物をしっかり洗い落とせるシャンプーで完全に除去すること
手触りをごまかす魔法のトリートメントや、耳ざわりの良いオーガニック神話に惑わされないでください。
髪は死滅細胞であり、一度壊れたら自力では治りません。
だからこそ、「化学の原理原則に基づいた引き算のケア」だけが、あなたの髪の命を守る唯一の手段なのです。
この記事を熟読してください↓

※この記事は2024年4月9日の記事をリライトしたものです。
これらの記事も読んでみて
↓
カラーやパーマのヘアダメージにはアルカリ中和、除去するのが大切!
ヘアダメージでお悩みの方必見!DO-Sヘアケア商品のよくある質問
ホームカラーも薬剤のアルカリ除去はクエン酸水やレモン水では絶対に不可能です!ちゃんとアルカリ除去をするなら、ちゃんと中和能力のあるアシッド剤を使い、ちゃんと除去できるシャンプーで洗わないといけません。
一般の方用のDO-S公式ショップ
一般の方がDO-Sシャンプー&DO-SトリートメントやDO-Sヘアケア商品、ハナヘナ商品をご購入される場合はこちらのDO-S公式ショップよりご購入ください。
DO-Sオフィシャルショップだけの特典!お得な還元ポイントを進呈します♪
☆お支払い方法は簡単・安全にお買い物ができるPayPay、Amazon Pay、クレジットカード決済がご利用いただけます。
☆送料は全国一律 660円(税込)1回のご注文合計11,000円(税込)以上で送料無料サービスです。
☆平日の午後1時までにご注文頂いた商品は即日発送が可能です。土・日・祝日(年末年始、お盆休み、特別休業日)は商品発送はお休みになります。海外への配送は承れませんのでご了承ください。
☆完全自動カート販売の為、商品購入の確定後のキャンセルや注文商品の追加・変更等には対応できませんのでご了承ください。
詳しくはコチラのページをお読みください。
↓


悪質なインターネットによるDO-Sヘアケア商品が 多数販売されております。ロッド番号を消して いつ製造されたのかとわからなくしたり古い商品や 保管状態の悪い商品も出回っておりますので
↓
ヤフオク(ヤフーオークション)、メルカリ、ラクマなどのオークションサイトでは 絶対に購入なさらないようにお願いします。
キアラーレDO-Sは ヤフオク、メルカリ、ラクマでは販売してません
ポイント2倍!DO-Sシャンプー・トリートメント400mlセット
毛染めやパーマのアルカリ除去!DO-Sアルカリオフの使用方法

この記事を書いた人:森下 秀彦(場末のパーマ屋)
「世の中のヘアダメージで本気で悩む人を救いたい」という想いのもと、2010年よりブログを通じた情報発信を続ける元美容師。現在は独自の毛髪理論の普及とともに、髪の傷みを本質から改善するための専門サイト『髪の傷みを改善する美容師コラム』の運営・執筆も行っています。
ヘアケア製品の開発研究者であり毛髪専門家の筆者が「髪の傷みを改善すること」をテーマに執筆する美容専門コラムです↓

















コメント
最近、酸熱トリートメントにGMTをミックスして使用すると毛髪が修復され、その後120℃以上の高温を加えるとカールが形成されるとして、これを「修復パーマ」と称する教育が氾濫しています。
GMTのモノをまるで万能でドラマチックな成分であるかのように説明し、受講生に対してGMTの効果を過度に誇張し、
あらゆる作用を完璧にこなす還元剤であるかのように扱い、既存のパーマ剤や酸熱トリートメントに25%ミックスすることを推奨する
――正直、愚かとしか言いようのない教育まで存在します。
なぜこんなことをするのか、いくら考えても理解できません。
[…] 髪のアルカリ除去ってとっても大切です! […]
いつも愛用させて頂いております。
お客様でカラーを10日にいっぺんのペースでされてる方で
dosシャンプーとdos spトリートメントを
使用されてる方がいます。
ダメージが気になるのとクセがあり
広がりやすくこちらをオススメして最初は
よかったのですが
いま5ヶ月ほど経過して、髪がだんだん固くなってきたとお話しを頂き
元々髪も固めだから使うのやめようか悩むとの話でした。
髪は柔らかくしたいそうです
この場合どうしたら良いでしょうか?
ちなみに、今dosシャンプー
dosspトリートメント
ミスト、アウトバストリートメント
オイル
全て使用しています。
ご返答よろしくお願いします♀️
はじめまして。質問させていただきます。
do-sシャンプー使いはじめて1年です。
悩みなのですが、サロンでしてもらうときのように 軽い感じの泡が自宅では何度洗っても立ちません。もたっとしたべっとりした泡になります。よ洗いは1分、1度目のシャンプーも すすぎを髪をかき分けながら時間をかけています。なんとか泡立たせようと、髪が水をかなり含んだ状態に素早くシャンプーを塗布し泡立てています。でも、肝心の泡立ちセンサーを感じないです。
泡立ちの原理のブログを読みました。汚れや皮膜が落ちて、水と界面活性剤だけになった時、界面活性剤が空気を取り込んでもこもこの泡が立つ。
もし、この 洗っている水が、水道管の劣化からくる目に見えない鉄さびを含んでいると仮定して、界面活性剤が くるんでしまい、泡立ちを邪魔している なんてことは考えられのでしょうか?
私がそう考える理由として、しっかりゆすいでいる これは 確実にしている はず にも関わらず、頭皮に なにかベトッと乗った不快な感覚があること、加え、髪が水を弾く感覚があります。
またお時間のある時にご回答いただけると嬉しいです。よろしくおねがいします。