傷んだ髪の内部補強・ダメージホールの穴埋めに効果的だし、天然樹脂による強い表面コーティングでツヤサラの綺麗な髪の状態が持続するセラックトリートメント!
髪の毛を疏水化し、カチオンコンプレックスでヘアダメージを予防し修復することができるセラックコートを使用したヘアトリートメントってどんなものなの?
今日の読者さんの質問ね
・・・・・・・・・・
はじめまして!いつもブログ見させていただいて勉強させてもらっています。DO-Sシャンプーとトリートメントの件でご質問があります
自分の母親(64歳)に是非使ってみたいなと思ったのですが、、、多少の癖毛でエイジング毛です。
気になってるところは、毛先のパサついているなと少し分かるくらいのチリチリとふくらんでうねる癖毛らしいです。カラーは美容室のカラー剤で二カ月に一回染めてあげています。
今まで様々なトリートメントやシャンプーなど使わせてきました(自分は元美容師で現美容メーカーです)
ですが、良いトリートメント使っても、ウチ商品の内部補強をするセラックを含んだシステムトリートメント(髪内部を疎水化してまとまりやすくなるような)をしても、
「毛先が昔よりチリチリになったんだけど、なんならホームカラーで市販の重ためのシャンプーしてた時の方がまとまってた」って言われました。(笑)
ならウチの別の商品の髪に極力負担をかけない中性領域の自然なストレートに出来る薬剤を使っていこうかなとも思っているのですが、母自身は少し抵抗があるみたいです。
なので、DO-Sシャンプーとトリートメントを使えばわざわざ中性領域のストレート
使わなくてもチリチリが収まったりツヤ感が出たり多少のクセも落ち着きますか?
長くなり申し訳ありません。
・・・・・・・・・・
連続でご質問させて頂きます!
内部補強に優れている『セラック』について解説して頂きたいです。
特にジカルボン酸の中ではセラックに入っているシュロール酸というのはマレイン酸などに比べてもものすごく良いものだと聞いています。
そのあたりをもっと詳しく知れたらと思いご質問させて頂きました。
・・・・・・・・・・
ホイホイ!
セラックかぁ〜 懐かしいね〜〜〜!
ちょい回答の順番が逆になるけど・・・
>内部補強に優れている『セラック』について解説して頂きたいです。
こちらの質問から答えていくね!
今から15年以上前に場末のぢ〜ぢもセラックを使用したトリートメントをよくしてたね〜!ってか、多分セラックを一番最初に髪用に商品化して販売したのも場末のパーマ屋だね(笑)
今ではもう廃盤になったけど、セラックは10年ぐらい前まではDO-Sでも販売してたんだよね〜♪↓
DO-S ラックST (セラック25%)
pH7 中性の水溶性セラックコート剤(天然樹脂)
このセラックをちょいと専門的に説明すると…
シェラック、ラックコートともいい、ラックカイガラムシ(Laccifer lacca)、およびその近縁の数種のカイガラムシの分泌する虫体被覆物を精製して得られる樹脂状の物質である。
髪のトリートメントやマニキュアなどに配合し、光沢被膜形成やコーティング、バインダーなどの効果が得られるのは乾燥透明白ラックをアルコール溶液化した「ラックコート」という医薬部外品原料規格、JIS規格に準用した樹脂である。
カイガラムシの巣を形成している天然の固形エキスで、非常に疎水性があり熱で硬化する樹脂は自然界では非常にめずらしい。
安全性が高く、甘栗の光沢剤とかレモン、グレープフルーツなどの果物の艶出し人間の歯のコート剤にも使われています。
★アリュリチン酸(C16 H32O5)の分子量304が約40%含む
★シェロール酸(C15 H20 O6)の分子量272とシェロール酸の誘導体約40%含む
またさらに Jalaric酸・Laksholic酸、その他2%以下にブトール酸にパルチミン酸、ミリスチン酸を含みます。
ま〜身近でみんな見た事あるはず↓
そう天津甘栗のあの人工的な艶々はセラックコートだったりします(笑)
ちなみに艶々レモンも↓
カイガラムシの分泌する虫体被覆物(セラック)
>ウチ商品の内部補強をするセラックを含んだシステムトリートメント(髪内部を疎水化して
まとまりやすくなるような)をしても、「毛先が昔よりチリチリになったんだけど、なんならホームカラーで市販の重ためのシャンプーしてた時の方がまとまってた」って言われました。(笑)
場末のぢ〜ぢは昔使ってた時にセラックのことを「じゃじゃ馬!」って言ってんけど、、、
セラックは強〜いアニオンなのでカチオンと強烈に化学反応する
たぶん君のお母さんの場合はこのコンプレックス反応が強くて髪が硬くなってチリチリに感じたんだと思うよ!
セラックの場合はDO-Sトリートメントのようなあまりカチオンが強くないトリートメントを使うと手触りが良い場合が多いよ。だから昔はセラックとDO-Sトリートメントは必ずセットで使用してました。
>特にジカルボン酸の中ではセラックに入っているシェロール酸というのはマレイン酸などに比べてもものすごく良いものだと聞いています。
シュロール酸がマレイン酸などに比べて何を根拠にものすご〜く良いものなのか場末のぢ〜ぢにはわかんないけど・・・(笑)
どっちみち髪の毛から見たら、どれらも思いっきり異物なんで大して変わりはないと思うよ♪
セラック(シェラック)の欠点とすればやっぱ「じゃじゃ馬」なとこ・・・
君のお母さんの例でもあるように反応がすごすぎるので、塗布前の髪の状態では過剰な反応をしたりしてコントロールしにくいし、髪に浸透する前にコンプレックスしちゃったり、表面付近で強く反応したりすると髪に悪さをする強力な表面コート剤になったりするからね。
同じように髪の内部補強に使用する天然ハナヘナなんかだと表面部分はDO-Sシャンプーで取れちゃうけどシェラックはなかなか取れないからね〜(汗)ある意味シリコンよりたちが悪かったりする。
セラック(シェラック)は反応もすごくて内部補強には素晴らしい効果を表す時もあるけど、じゃじゃ馬でコントロールしにくく、継続的に使用するなら上手にしないと強力な表面コーティングになり逆に髪を傷める事もあるのでDO-Sでは廃盤になったんだよね。
多分君のお母さんのおっしゃってる
「毛先が昔よりチリチリになったんだけど、なんならホームカラーで市販の重ためのシャンプーしてた時の方がまとまってた」って言われました。(笑)
これはじゃじゃ馬のセラック(ラックコート)が毛先で過剰反応してるんだと思うので、DO-SシャンプーとDO-Sトリートメントを使用してセラックを除去していけば少しづつ改善されていくような気はするよ。
最初のDO-Sシャントリについての質問はこちらの記事を読んでみてね↓
DO-SシャンプーとDO-Sトリートメントでクセやダメージのチリつきが落ち着きますか?

この記事たちも熟読してみてね↓
髪の傷みとは?パサパサに傷んだ髪の原因と正しいヘアケア方法は?
トリートメントは髪を傷めます!その仕組みとヘアダメージする原因とは?
※こちらは2020年7月21日の書かれたブログ記事をリライトしたものです。
コメント