ヘアカラーリングのダメージ修復にグリオキシル酸を使用して効果がある?

ヘアトリートメントの真実

髪質改善メニューの酸熱トリートメントや水素トリートメントなどによく使用されてるグリオキシル酸なのですが、、、

以前はグリオキシル酸は酸性が強いのでヘアカラーとの相性が悪く、色落ちさせてしまうと言われていましたが、最近では酸をマイルドにして色落ちしにくい製品も登場したとか?

だからヘアカラーリングをした髪でもグリオキシル酸を使ったサロントリートメントが出来るようになったとか?

しかも毛染めした髪に出来るようになっただけじゃなく、ヘアカラーダメージにも効果があるのかとも言われてきたらしいです。。。

 

んじゃ今日の読者の美容師さんからの質問ね

・・・・・・・・・

カラー

流し前の乳化のタイミングで
グリオキシル酸(サブリミックトリートメントのディープスムース)
をつける

流す

これはどうなのでしょうか、?
カラーにグリオキシル付けたら髪が熱くなり、、何かに反応してダメージするのでしょうか、?
グリオキシル→流し→カラー
の順でやるよりしっとり感は出た気がしています。

お忙しい中すみません、、
何かご教示頂けますと幸いです💦

・・・・・・・・・・

追記

・・・・・・・・・・

髪の状態

全体18レベルの既ブリーチ毛
細く柔らかい髪質で根本からねじれるようなアフロぽい癖毛です。
メンズです。

カラー

ウエットし、ox3%で8レベル相当をトナー
その後流さずにグリオキシル酸を重ね付けし5分放置

です。
追記すみません。何卒ご確認頂けますと幸いです。

・・・・・・・・・・

はいはい!

ヘアカラーリングの時に使用するんだよね???

ジカルボン酸(マレイン酸)やオラプレックスに使われてるジマレイン酸じゃなくて、グリオキシル酸なの?

普通はヘアカラーリングにはマレイン酸、ジマレイン酸はかなり効果的だとは思うんだけど、グリオキシル酸は色落ちの原因になったするし、高温アイロンとか必要なので工程中に塗布しただけで良い効果なんてあるのかな?

 

グリオキシル酸やジカルボン酸、ジマレイン酸とかの仕組みならこのコラム記事をよく読んで欲しいんだけど↓

髪質改善、酸熱トリートメント、プレックス剤等はどんな仕組みなの?

 

たとえば、ブリーチ剤等にジカルボン酸(マレイン酸)をミックスして使用すると、ブリーチで破壊されたシスチンにジカルボン酸がくっつきます↓

ジカルボン酸(マレイン酸)

ジマレイン酸ならなんと2つもくっつくので架橋ができます↓

ブリーチ剤などで壊れたシスチン(ダメージホール)に比較的強く吸着して補強や架橋してくれるので効果が高いです!

 

一方、グリオキシル酸は…

塗布すると水素(H)を2つ持ってるアミノ基は浸透し、高温アイロンで水素が水になり蒸発してイミン結合(イミノ結合)してくっつくんだけど…

※グリオキシル酸は強い酸性なのでカラー剤のオキシ等ではイミン結合はできないと考えられています。

ただし、このイミン結合したアミノ基が髪のシスチンには結合はできません

このようにグリオキシル酸の場合はアミノ基同士を結合するのに高温アイロンが必要だし、その結合したアミノ基同士は髪のケラチンに結合は出来ないんですね。

 

グリオキシル酸はこのような原理なので…

>カラー

ウエットし、ox3%で8レベル相当をトナー
その後流さずにグリオキシル酸を重ね付けし5分放置

流し前の乳化のタイミングで
グリオキシル酸(サブリミックトリートメントのディープスムース)
をつける

流す

高温アイロン工程もなく、カラー直後や乳化の時にグリオキシル酸をつけたからって、髪のどの部分にどのような反応や原理があって なにか良い効果があるのか? はわかりません(汗)

サブリミックならこの謎は資生堂さんに聞いてみないとわかんない事だよね。

 

>カラーにグリオキシル付けたら髪が熱くなり、、何かに反応してダメージするのでしょうか、?

これはカラー剤のアルカリにグリオキシル酸の酸が反応して発熱したんじゃないのかな?
これは縮毛矯正で強いアルカリの1剤を使用した後で酸性のオキシをつけたら熱くなるのと同じようなもんだと思うよ。

あと、硫酸マグネシウム等や一部のPGやエタノールという成分は『水に触れると発熱する』って性質をもっているため発熱したような感じになる場合もあるよ↓

ウォータートリートメントは濡れた髪と反応して髪表面を暖かく包みます?

ま〜これは暖かくなることで浸透が良くなったと思わせる演出効果だけなので、浸透も対して変わらないけどダメージなどもそんなに気にすることもないけどね。

 

>グリオキシル→流し→カラー
の順でやるよりしっとり感は出た気がしています。

個人的には、このあたりの髪の質感や手触りの変化はグリオキシル酸とはあまり関係ないと思うよ。

グリオキシル酸に髪をしっとりさせる効果はあまり無いので、多分そのサブリミックトリートメントのディープスムースに配合されてる保湿剤とか乳化剤や皮膜成分による質感の変化が大きいと思うよ。

 

そもそもサブリミックトリートメントのディープスムースをカラーリングの工程に使用するのは誰が言い出したのかな?
資生堂さんのインストラクターさん?ディーラーの営業さん?どっかの美容師さん?

資生堂さんのHPを見るとこのサブリミック・サロンソリューションヘアシリーズはヘアサロン専用の4ステップのシステムトリートメントのたぶん2番目?に使用するハズのトリートメント剤だよね。
しかも資生堂さんのHPを見ると最後に使う4番目のワンダーシールドでは熱処理をするような事が書いてあるからね〜

たぶんメーカーである資生堂さんの考えでは、この4ステップのシステムトリートメントだと2番目にグリオキシル酸入りのディープスムースの場合は、最後に加熱処理をすることで酸熱トリートメントのようにヘアダメージによる形状の乱れを補正するようにしてるんじゃないのかな?

だから多分このヘアカラーの乳化前に塗布するという工程はメーカーの資生堂さんが言ってるんじゃ無いと思うんだよね。(HPにもそんな事は全く書いてないしね)

 

なぜ?美容室で行う4ステップのシステムトリートメントに使うトリートメント剤をヘアカラーの工程でなぜ使用するのか?

グリオキシル酸にどういった効果を期待して使用するのか?

残念ながら、場末のパーマ屋には全くわかりません(ごめん)

 

どんな良い効果があるのか?は、この工程を君に教えてくれた方に直接聞いてみてくれないかな?

 

これらのブログ記事もしっかり読んでみてね↓

髪質改善トリートメントの仕組みは?ヘアダメージするってホント?

パサパサに傷んだ髪の毛を修復する!?トリートメントの仕組みと効果

髪質改善カラーのメテオカラーってどんな仕組みなの?

 

 

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