白髪染めからファッションカラー・ブリーチなどのヘアカラーリング剤やパーマ、ストレートパーマ(縮毛矯正)などの薬剤の多くはpH9〜pH11などの強いアルカリ性の薬品を使用しています。
髪の毛はpH5〜6程度の弱酸性が良い状態なので、これらの薬剤で強いアルカリ性に傾くとヘアダメージを起こしてしまいます。
そこで昔からこれらの強いアルカリ性の薬品を使用した場合は施術後にアシッド剤・バッファー剤・酸リンスなどのアルカリを中和する酸性の処理剤を使用していました。
でも… 実際は…
ほとんどのアシッド剤・バッファー剤類ではアルカリ中和は不可能でした!
アルカリ中和のパーマ液による検証・実験
pH9程度のパーマ1剤を用意↓
一般的なクエン酸で出来たpH1.8の強い酸性のバッファー剤↓
これらのパーマ剤とバッファー剤を1:1で混ぜ、数分間放置します。
すると↓
pH9のアルカリ性のパーマ液にpH1.8のバッファー剤を混ぜても、pH8.6程度なんで… たったの0.4(誤差程度)しかアルカリ中和はできないのです(汗)
ま〜一般的なバッファー剤は【酸度】といってアルカリを中和するパワーはかなり弱いのでパーマ液のアルカリなんてほとんど中和できないのです。
※ヘアカラー剤やブリーチ剤はパーマ液よりもっともっとアルカリは強いので一般的なバッファー剤ではまずアルカリ中和なんて不可能です。
そうです… 実際は一般的なアシッド剤やバッファー剤ではアルカリ中和なんて不可能なのです!
で〜唯一無二のアルカリ中和剤と言われてる理美容師専用の『DO-Sアシッド』を同じ条件で実験すると↓
ほぼ理想的な pH5.8の弱酸性まで中和できました!
DO-Sで一般の方用に販売してる『DO-Sアルカリオフ』でも↓
pH9のアルカリ性のパーマ液をpH6.7程度までは中和することができました。
詳しくはこちらの記事を読んでみてください↓
カラーやパーマのヘアダメージにはアルカリ中和、除去するのが大切!
ホームカラー後にクエン酸水をつけるとアルカリ除去が出来ますか?
しかも、DO-SアシッドやDO-Sアルカリオフはあくまで【アルカリを中和】するもので、【アルカリ除去】はこれらの仕事なのです↓

DO-SアシッドやDO-Sアルカリオフでアルカリを中和して、DO-Sシャンプーでアルカリ除去するのです!
そう…いいかえると、いくら強力なDO-SアシッドやDO-Sアルカリオフを使用してもDO-Sシャンプーを使用しないとアルカリ除去はなかなかできないということなのです(汗)
今日の読者さんからの質問ね
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こんにちは。
今まで長い間、カラーや縮毛矯正の後、自宅で4-5日(4-5回)他社のバッファ剤を使っていましたが、部分的にビビリが出たため、効果がないのかと思いDO-Sアルカリオフを使ってみたところ、私は毛量が多くロングヘアのため、1回に1本の6割ほど使わないと髪全体に行き渡りません。
あまりにも不経済なのですが、もっと少量でうまく全体に行き渡らせる方法はありますか?
販売されているボトルのままと、アプリケーターを使っての、2通りで試しましたが、結果ほぼ同じ分量を使いました。
何卒よろしくお願いいたします。
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ふむふむ…
>あまりにも不経済なのですが、もっと少量でうまく全体に行き渡らせる方法はありますか?
残念ながら、そのような方法はありません。
DO-Sアルカリオフ↓
DO-Sアルカリオフ 200ml 2,398円(税込)
DO-Sアルカリオフ 500ml 4,510円(税込)
たしかにロングヘアーで毛量の多い方などなら100m以上は使用するかもしれないので、コスト的には1回で1000円以上とかかかりそうですよね(汗)
ちなみにアルカリオフの3倍近く効果があるDO-Sアシッドなんて、もっともっと高価なので一般販売はしていないんだよね↓
DO-Sアシッドみたいに酸度が強くpH5程度の弱酸性アシッド剤は通常なら600Lぐらい作れる材料でやっと80Lしか製造できない特殊な製品でとても高価になってしまうのです。
実は他社さんがDO-Sアシッドのような酸度の強力なアシッド剤を作らないのは、このコスト的な問題もあるからなのです… しかもバッファー剤なんてアルカリ中和しかできないのにコスト度外視してこんな高価な製品を作るようなマニアックメーカーは除去能力の高いDO-Sシャンプーを作ってるDO-Sだけだったりするのです(笑)
DO-Sアルカリオフの使用方法はこちらを読んでほしいのですが↓
毛染めやパーマのアルカリ除去!DO-Sアルカリオフの使用方法

ま〜コスト的なことも多少考えたとすると…
まず、ヘアカラーや縮毛矯正でリタッチ塗布で行った場合は 出来るだけリタッチ塗布をおこなった部分のみ にしっかり行き渡るようにアルカリオフを塗布する事が大事ですね。
そしてアルカリオフをした後でDO-Sシャンプーで洗うのですが、その時のDO-Sシャンプーを通常2回シャンプーするところを3〜4回洗うとか、DO-Sシャンプーの使用量を増やすとか、すすぎを念入りに行うなどDO-Sシャンプーでのアルカリ除去をしっかりするようにして、ヘアカラーや縮毛矯正後にアルカリオフを使用する回数を少し減らすというのも考えられますね。

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