DO-Sシャンプーは洗浄力が強いのですか?
DO-Sシャンプーで洗うとヘアカラーや天然ヘナなどが早く色落ちしますか?
なんてDO-S使用者さんから質問を頂くことがあります。
開発した場末のパーマ屋はちゃんと洗える!とは言ってるけど、洗浄力が強いだなんて言ったことはないと思うけどなぁ〜?
例えばDO-Sだけじゃなく、一般的なオーガニック無添加のアミノ酸系の洗剤とドラックストアで売ってるような石油系の高級アルコール系の洗剤で比較してもね、みんなはかなり洗浄力が違うと思い込んでるみたいだけど… 専門的にいうと肌や頭皮の刺激性ってのはかなり違うけど、洗浄力自体はさほど変わらないんですよね(笑)
DO-Sシャンプーは頭皮も髪もきちんと洗えるけど洗浄力自体はいたって普通ですし、毛染めや天然ヘナなどの色落ちが激しいこともないと思います。
↑ネット通販専用のキアラーレDO-Sシャンプー(通称DO-Sシャンプー)
読者の美容師さんからの質問ね
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質問失礼します。
Do-sシャンプーはカラー後使用しても大丈夫ですか?色落ちはやはり早いでしょうか?お店ではどうされてますか?Do-sシャンプーをカラー後に使用されてますか?
勿論どのシャンプーと比べて色落ちが早いか分からないと思いますが、一般的なサロンシャンプーや市販のシャンプー(難しいと思いますが)と比べて教えて下さい。
お客様に色落ちはどうなの?と聞かれました。
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ハイハイ!
まず 回答が前後するけどうちのサロンでは当然ながらDO-SシャンプーとDO-Sトリートメントだけしか置いてないのでヘアカラー後もDO-Sシャンプーしか使いません(笑)
君はDO-Sシャンプーは洗浄力の高いシャンプーだと勘違いして…しかも洗浄力の強いシャンプーで洗うとカラーの色落ちが早いと思ってるよね?
残念ながら二つともそこそこ勘違いしてるよ〜
☆DO-Sシャンプーは洗浄力が強いシャンプーではありません(笑)
☆シャンプーの洗浄力の強さはヘアカラーや天然ヘナなどの色落ちはあまり関係ない!
まずはっきり言うと・・・
DO-Sシャンプーはヘアカラーの色落ちは少ない部類なので染めた直後から継続して使用した方が良いです!
DO-Sシャンプー&DO-Sトリートメントはね現役美容師(開発当時)が作った、現場の美容師さんの為のシャンプー&トリートメントだからね・・・
理美容室で行ったヘアカラーや天然ヘナ染め、パーマ、縮毛矯正などをした髪の残留薬品除去やヘアダメージ減少にもっとも優れた効果を発揮するのだ!
ヘアカラー前後に継続して使用することでヘアダメージや褪色を出来るだけ少なくなるように設計されてるんだよね♪
>勿論どのシャンプーと比べて色落ちが早いか分からないと思いますが、一般的なサロンシャンプーや市販のシャンプー(難しいと思いますが)と比べて教えて下さい。
まず根本的なヘアカラーリング後のシャンプーでの色落ちについてのお話をしよう。
多くの人は洗浄力の強いシャンプーと弱いシャンプーなら、洗浄力の弱いアミノ酸系とかの高級マイルドシャンプーのほうが毛染めの色落ちが少ないと思っていたりするよね?
でもね、一般的な髪の内部で発色するヘアカラー剤やケラチンに絡みつくようにして定着する天然ヘナやインディゴなどの『髪の内部で染まるヘアカラー剤』の場合は、
洗浄力の強いシャンプーでも弱いシャンプーでも、どっちも色落ちには大差はないんだ!
毛染めの色落ちなら、オーガニック無添加のマイルド高級サロンシャンプーでもドラックストアで売ってるような石油系界面活性剤使用の安物シャンプーでもすっぴん髪DO-Sシャンプーでもほとんど変わりません。
※ここでいうヘアカラーは髪の内部で染まる一般的な酸化重合型や天然ヘナやインディゴなどのヘアカラー剤のことです。本格的な毛染めとは言えないヘアマニキュアや塩基性、HC染料などの髪の表面に着色するタイプは除きます。
では理美容師さん向けに本格的にヘアカラーの色落ちとシャンプーの関係について説明しましょう。
毛染め直後〜数日間の色落ちはヘアカラーの褪色ではありません。
シャンプーとヘアカラーリングでの色落ちを解説するにはまず最初はこの話題になります。
よく理美容師さんにヘアカラーリングした直後にDO-Sシャンプーで洗ったり、炭酸ヘッドスパをしたら毛染めが色落ちして明るくなってしまった!?って質問されることはあるのですが、これは毛染めの色落ちではなく毛染めカスを綺麗に掃除したってことです。
毛染めカスの掃除?これはどういうことかというとね…
まずヘアカラーリングやヘナをした直後はこんな感じです↓
発色した色素は髪の内部だけじゃなく、キューティクルやその表面付近にも沢山くっついています。
※最近のフッションカラーには色合いを綺麗にするために塩基性やHC染料なども使用してる薬剤もあります、そういう場合は特にこの表面付着が多いです。
※現在のカラー剤の多くはダメージを感じさせないために感触向上成分で強く表面コーティングをしますので余計にこの表面の残りカスがなかなか取れない傾向にあります。
ただこの髪の表面に付着してる色素は本来の毛染めの発色とは違い、色素の反応カスとかゴミみたいな不要なものなのです。
そこでちゃんと洗えるDO-Sシャンプーや炭酸水で洗浄すると綺麗にこのゴミたちが除去できます↓
これが髪の内部で色素が発色したヘアカラーリングの正常な状態なのです!
この正常な状態になるまでは洗浄力の弱いマイルドシャンプーなら数日〜数週間かかる場合もありますが、それは色落ちが少ないというのとは違います。
髪の内部で染まるヘアカラーリングやヘナなどの場合はこの表面の色素カスが取れた色味が本来の染まった色でありカラーの褪色とは違います。
でも多くの方が染めた直後のこの表面の色素カスが落ちるのを『ヘアカラーの褪色』と勘違いしてますね(汗)
あとね、すごい昔はパーマやヘアカラーリング後の数日間は空気酸化して色が定着するので、出来るだけシャンプーしないほうが良い!なんて言ってましたがパーマ、縮毛矯正やヘアカラーで空気酸化なんて絶対にしません。
シャンプーの影響で毛染めは色落ち(褪色)するのか?
上記したような表面に残留した色素カスが落ちて、髪の内部で染まった正常な毛染めや天然ヘナがシャンプーの洗浄力で色落ち具合が違うのか???
答えは『さほど変わりません!』
無添加オーガニックなどの超マイルド系シャンプーなどと比較するとアルカリやオキシの残留が早く落ちるのでちゃんと洗えるシャンプーのほうが逆に色落ちは少なかったりするケースもあります。
その理由を解説していくと,,,
まずシャンプーが頭皮や髪の汚れを落とす原理はこの記事を読んでみて↓
【シャンプーで髪や頭皮の汚れが落ちる原理】界面活性剤の働きとは?
シャンプーの洗剤成分(界面活性剤)は油と水の両方とくっつく性質がありそれぞれをくっつけておいてすすぐことで汚れを落とすって原理なんだよね。この油っていうのは水に溶けないもの、例えばいろんな汚れだったり毛染めの色素カスだったりするんだよね。
で〜みんな髪を洗ってカラーが褪色(色落ち)するのに、なんとなく髪の洗剤成分がカラーの色素を洗い流すと思ってるはずなんだけど…
シャンプーの洗剤成分が洗浄してるのはあくまで髪の表面部分だけでね、髪の内部まで洗剤が浸透して洗浄なんてでいなんだよね。
冷静に考えてみてください、シャンプーの洗浄成分である界面活性剤が髪の内部まで浸透して髪の中を洗うなんてほぼオカルトの世界ですからね(汗)
そう… シャンプーで髪の内部は洗えません!
だから髪の内部で重合して染まったカラーリングやヘナの場合の色落ちにはあんまり関係ないんだよね。
んじゃ〜一体何が原因でカラーは色落ち(褪色)するのか???
ある実験では、37℃のお湯と42℃のお湯でシャンプーしてすすぐのを繰り返すと温度の高い42℃のお湯ですすいだほうがかなり激しく色落ちしたという結果になったりなど、シャンプー時のすすぎのお湯の温度が高いとか…
あと紫外線やアルカリ性の海水やヘアアイロンやドライヤーの熱などで髪の内部で重合発色して大きくなった色素が壊れてしまって流れ出るというのが直接の原因になります。
ヘアカラーの色落ちはシャンプーで洗い流すのではなく、一般生活では熱やアルカリや紫外線などで色素が壊れてしまい流れ出てしまうものなのです。
だからDO-Sシャンプーで洗ったから特に色落ちが激しいとは考えられませんし、どんなシャンプーでも洗剤成分の違いでゼロとは言わないけど… そんなに色落ちが違うこともないと思います。
>お客様に色落ちはどうなの?と聞かれました。
お客様になら「毛染めは髪の内部で染まってるものだし、どんなシャンプーでも髪の内部までは洗えないので関係ないですよ(笑)」って説明で問題ないと思います。
DO-SアシッドやOX-ZEROで残留アルカリやオキシ処理をちゃんとして、DO-Sシャンプーでしっかり除去したほうが逆に色落ちは少なくなる場合も考えられますからね。
ヘアカラーやヘナの色落ちの違いのホントのトコロ!?
でも現実的にシャンプーを変えたらヘアカラーの色落ちが速いような気がする(汗)
なんて… どうしても ヘアカラーの色落ち=シャンプーのせい って考えがちですよね。
でもね、、、これホントはね ヘアカラーの色落ち=ヘアカラーのせい って場合が多いのです。
わかりやすい例が天然のヘナやインディゴで染めた場合です。ヘナやインディゴは化学反応で染めるヘアカラーリング剤と違い髪の内部でヘナ同士がくっついて大きくなったり髪のケラチンに絡みついたりして発色するので、その時の髪の状態やヘナの状態、気候や湿度等で毎回のように染まりにかなりムラがあります。
極端な場合とてもしっかり染まる時もあれば、なんらかの原因で染まり(発色)が悪く薄くしか色がつかない場合もあるのです。しかもインディゴを混ぜた場合なんて発色するのが2〜3日後だったりしますしね。これは天然100%ハーブのヘナやインディゴで染める場合はこういった染まりにムラがあるのは仕方ないことなのです。
だから天然ヘナやインディゴで染まりが悪いとか褪色が速いとかはシャンプーの問題ではなく、ほぼ全てヘナやインディゴの問題なのです。
通常のヘアカラーリングでもそもそもアッシュ系の色味など2〜3週間でかなり褪色するほど速いですし、カラー剤を作って塗布するまでに時間を置き過ぎると染まりが悪かったりもしますし、最近のしっかり色味が出るカラー剤には塩基カラーやHC染料などの表面で染まる染料が配合されている場合もあったりします。
ヘアカラーやヘナで染まりがよくなかったり、すごく色落ちした時に「シャンプーが悪かったの!?」って勘違いする場合があるんですが、これはシャンプーとは関係なくヘアカラー剤やヘナ・インディゴの問題だったりするんです。
基本的に髪の内部でちゃんと発色反応がされていれば、髪の内部まで洗えないシャンプーで色落ちするとは考えにくいのです。
ということで、ヘアカラーリングの色落ちとシャンプーの洗浄力はゼロとは言いませんが、皆さんが思ってるほど関係はしてこないのです。
※2021年8月27日の記事をリライトしたものです。
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