髪の毛は弱酸性が良い状態!
これは 一般の方でもよく知ることです。
ヘアカラー、パーマ、
縮毛矯正(ストレートパーマ)などの
薬剤の多くは強いアルカリ性です。
これらのメニューをすると
施術後1〜2週間程度は
髪の毛はアルカリ性に傾いてしまい
ヘアダメージする部分も当然あります。
だから・・・
ヘアカラー、パーマ、縮毛矯正などの後には
アルカリ除去をする事が大事です!
でも 最近 聞くのですが・・・
美容師さんが
アルカリ除去するには
薬局で「クエン酸」を購入してきて
5%ぐらいに水で薄めた
クエン酸水をつけるといい!
って教えてくれたとか・・・
これは 全くの
デタラメなお話 ですよ!
デタラメな理由は 二つあります!
①クエン酸水は酸度が弱いので
薬剤の残留アルカリを中和する力がない。
②もしもアルカリ中和が出来たとしても
髪から除去できた事にはならない。
まず ①のクエン酸水では
アルカリ中和ができないのは・・・
この記事を読んでみて
↓
たとえば 水で1.5倍に薄めた
pH9程度の パーマ液
↓
それに 薬局のクエン酸を
5%に薄めたもの pH1.8
↓
このアルカリのパーマ液と
上記した クエン酸水を
半々に混ぜ混ぜしますと・・・
↓
pH9のパーマ液に pH1.8のクエン酸水を
1:1に混ぜても pH8.6 と
ほぼ アルカリは中和されないのです。
これはなぜかというと
たとえば 同じアルカリ性で 同じpHだとしても
アルカリ度 ていう アルカリの強さが違うんです。
そう 例えば同じ pH9のパーマ液でも
アルカリ度が1とかの弱い薬もあるし
アルカリ度が10とかの強い薬もあるってこと。
そんで アシッド剤の場合は 酸性なんで
酸度 っていう酸性の強さの基準もあるんです。
んで クエン酸水はこの酸度が弱いんです。
例えば アルカリ度が10の
パーマや ヘアカラー剤を使ってたら
酸度が0.5とかのクエン酸水じゃ
アルカリの中和なんて不可能なのです!
パーマやヘアカラーの後に
クエン酸水を使っても
酸度が弱すぎるので
アルカリ中和なんて出来ません!
んで ②の中和と除去の違いだと
この記事を熟読してみて
↓
ヘアカラー剤やパーマ、縮毛矯正の薬剤には
だいたいモノエタノールアミンとかの
強くて残留しやすいアルカリ性の成分が含まれてる。
このアルカリ成分が 施術後1〜2週間ほど
髪の内部に残留して その間に髪の毛を
ダメージさせてしまうんだよね。
そう 問題は アルカリ成分は
髪の内部に残留してるって事!
この残留してるとこに 酸リンスをつけても
アルカリ成分が髪の外に出るわけないよね♪
アルカリ成分を外に出す(除去)のは
シャンプーするしかない!
んじゃ 酸リンスやアシッドは
なんのためにするのかというと・・・
毎日シャンプーを繰り返して
アルカリ残留が除去出来るまでの
1〜2週間の間 髪がダメージしないように
アルカリを中和し 無害化する!
そう そもそも 酸リンス、アシッド剤は
アルカリ成分を除去できるもんじゃないのだ。
・・・・・・・・・・・
だから・・・
ヘアカラーやパーマ、縮毛矯正の後で
クエン酸水を いくらつけても
アルカリ中和も除去も出来ません!
んじゃ どうすればいいのか???
続く・・・
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