通常のヘアカラーリングにはオシャレ染めとかフッションカラーリングとか呼ばれる日本人の場合なら髪色を明るくするヘアカラーと白髪染めやグレイカラーリングと呼ばれる白髪も染めるカラーリングがあります。
ヘアカラーリングでの髪の傷みは髪色を明るく染めるために1剤のアルカリ剤と2剤の過酸化水素水(オキシドール)の反応で髪のメラニン色素を破壊する脱色(ブリーチ)による部分が多いです。
ヘアカラーでの髪の傷みはなんで起こるの?ヘアダメージを軽減するには?
んじゃ今日の読者の美容師さんからの質問ね
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いつも勉強させて頂いております!
質問なのですが、美容師なのですが、カラーの剤のお洒落染めと白髪染めの手触りを比較した時に、白髪染めの方がパサつきを感じるのですが、これは一般的に白髪染めの方がphやアルカリ度が高いのでしょうか??
例えば同じレベルだとしてメーカーにもよると思いますが、一般的にどちらがphやアルカリ度が高いのでしょうか??
また、黒染めなどレベルが低いものもすごくパサつくイメージなのですが、これは染料が濃いと手触りにも何か関係するような成分があったりするのでしょうか??
ご教授頂けると幸いです。
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はいはい!
>カラーの剤のお洒落染めと白髪染めの手触りを比較した時に、白髪染めの方がパサつきを感じるのですが、これは一般的に白髪染めの方がphやアルカリ度が高いのでしょうか??
例えば同じレベルだとしてメーカーにもよると思いますが、一般的にどちらがphやアルカリ度が高いのでしょうか??
これはメーカーの考え方や色味によってもかなり違いがあるんだけどね。。。
君も知ってるとは思うけど、ヘアカラーでのダメージの原因の一番であるブリーチ(脱色)はアルカリとオキシの科学反応で起こるんだよね。
だからアルカリ度やpHだけの問題でもない。。。例えばDO-Sのヘアカラー剤↓
これなんて1剤と2剤を一般的な1:1ではなく、1:2に混合することでアルカリを少し下げて、で〜オキシ濃度を上げて低アルカリでも同じぐらいブリーチするようにしてるんだよね。
しかもリタッチ専用で色素を少なくしてるので、通常9レベルまでブリーチして色素を入れて7レベルで仕上がるのを8レベルまでのブリーチで同じ7レベルで染まるような設計でダメージを少なくしてます。
ま〜DO-Sのヘアカラー剤はちょい特殊なんで少し置いといて、あくまで一般的な多くのヘアカラー剤でいうとね。
ハイトーンに明るくするカラー剤ほどアルカリ度やpHは高くて、あまり明るくしないカラー剤ほどアルカリは低くなる場合が多い。だから10レベルぐらいのおしゃれ染めのほうが5レベルの白髪染めのよりはアルカリが高くて沢山ブリーチしてダメージが多いのが普通なんだよね。
ただね少し明るく染まる白髪染めとおしゃれ染めの薬剤になると色味にもよるけど逆になるケースも多いんだ。
なぜならね… 例えば同じ髪質の方を7レベルで白髪染めする場合とナチュラルな色味でおしゃれ染めする場合を比較するとね、
白髪染めの場合なら、白髪を染めるために色素が多く配合されているので、黒髪は9レベル程度までブリーチしてから同時に色素をたっぷり入れて7レベルに仕上がるとする。
でもナチュラルな色味のおしゃれ染めなら8レベル程度までブリーチして薄く色味をいれるだけで8レベルの明るさに仕上がるんだよね。
そうこの例でいえば、白髪染めは9レベルまでブリーチするけど、おしゃれ染めは8レベルまでのブリーチなので薬剤のアルカリも低く設計してる場合もあるんだよね。
一般的にはここまではっきり差があることは少ないけど…
同じレベルの明るさに染めるヘアカラー剤で白髪染めとおしゃれ染めではどちらがアルカリ度やpHが高いとは一概には言えないんだよね。
>また、黒染めなどレベルが低いものもすごくパサつくイメージなのですが、これは染料が濃いと手触りにも何か関係するような成分があったりするのでしょうか??
これは単純に色素が必要以上に入りすぎてゴワゴワになってる場合が多いんじゃないのかな?
最近は少なくなったけど、ホームカラーでリタッチ塗布も出来ず何回も白髪染めをしたおばちゃんが色素が入りすぎてゴワゴワ・ガシガシの髪になっちゃってたりしたよね。あの感じね。
髪の表面付近にも色素がべったりくっついてることもあるのでDO-Sシャンプーでしっかり洗うと少しはマシになることもあるよ。
これはヘアカラーリング剤だけじゃなくヘナやインディゴなんかでも起こる現象だね。
天然ヘナをやりすぎるとゴワゴワ、ガシガシの硬い髪になってしまうの?
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