この前の記事
↓
これを読んだ美容師さんから
似たような質問を頂いた
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こんばんは、いつも勉強させて頂いております。
こちらの記事を読んだのですが、
似たような感じでパーマや縮毛矯正の
1剤の選び方で質問があります。
同じ髪質、ダメージ具合の方に
パーマや矯正で同じ強さで還元したい場合に
◎アルカリを抑えた弱めの1剤で時間をかけて還元する
◎強めのパワーの1剤で短時間で還元する
こちらの場合はどちらがダメージは少ないですか?
最近は弱酸性のパーマ、矯正もあり
いつも悩んでます、どのように考えて
薬剤選定すれば良いとかありますか?
よろしくお願いします。
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ふむふむ・・・
これは 薬剤の選定で
多くの美容師さんが悩むとこだね。。。
とくに ここ10年ぐらいで
スピエラやGMTとかアルカリが低くても
ある程度、還元してくれる薬剤も出たからね〜
薬剤メーカーさんなんかでも
弱酸性パーマや弱酸性縮毛矯正を売り
にしてるとこもあるしね
ま ここらは
結構難しい問題なんだよね・・・
まず 前提としては
普通レベル の髪質、ダメージ具合で
同じ髪質、かかり加減で考えると
優しい1剤で じんわり還元
強めの1剤で 短時間還元
どっちがダメージが少ないのか?
って聞かれたら・・・
どちらも
さほど変わらないんだよね。
ノンアルカリでも弱酸性でも
どっちみち SS結合を切断するので
そのダメージに差は ほぼ無い・・・
同じ髪のケラチンのSS結合を
優しい薬でゆっくりと100個切断しようが
強い薬でスピーディーに100個切断しても
ダメージ差ってのは そう無いハズだ。
ただね・・・
たとえば 結構なダメージ毛とかに
アルカリが強く還元力もある薬剤を使用すると
過還元やアルカリで膨潤しすぎてビビりなどの
致命的なトラブルを起こす事もあるし・・・
逆に健康毛など 必要もないのに
弱酸性パーマなどをするとかかりがゆるく
すぐに取れてしまったりする場合も多い。
ま〜 アルカリを中心で考えると
↓
ダメージ毛=強い薬剤だと危険性が高い
普通毛=どちらでもさほど変わらない
健康毛=弱い薬剤だと持続性が悪い
こんな感じに思ったらいい。
>最近は弱酸性のパーマ、矯正もあり
いつも悩んでます、どのように考えて
薬剤選定すれば良いとかありますか?
場末のパーマ屋は
ギャンブルはしないタイプだし
どこかのメーカーみたいにノンアルカリ、
弱酸性だから傷まないなんて思ってもいない。
だから パーマにしろ縮毛矯正にしろ
このお客さんの髪質、ダメージなら
どのくらいの強さの
アルカリ、還元剤(濃度、種類)
までなら安全に施術可能かを考えて
その範囲内で出来るだけしっかりと
かかるであろう薬を使うようにしてる。
たとえば このお客さんなら
pH8ぐらいでこの還元剤ぐらいまでなら
安全だろうと考えたら
素直に その薬剤を使用するね。
より ダメージが少ないようにとか
いらん考えを起こして・・・
pH6の弱酸性パーマ剤を使う
なんてことは 一切考えないかな。
◎その髪質、ダメージで
安全性を確保した薬剤の中で
一番しっかりかかるであろう
薬剤を選定する。
こういう感じだね。
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