アルカリ暴走での過剰な還元を防ぐには、低アルカリ高還元剤濃度の縮毛矯正1剤が良い!
アルカリ暴走による過還元をしにくくするためには、pHがあまり強いアルカリ性でないほうがいい、ただしアルカリを抑えると還元力が弱くなる。
そこでアルカリを抑えながら還元剤の濃度を高くすれば良い。
現在の薬事法では還元剤濃度はチオ換算でマックスで7%の濃度まで・・・
これじゃ縮毛矯正などでは還元力は弱くなるので、ジチオを7%と超える量と同じだけ混ぜればチオ換算で11%の濃度まではOK!
でもジチオを混ぜたら、還元が不安定だし還元をセーブしたりするので結局意味なかったり、ミックジスルフィドが増えてダメージしちゃうし・・・
まったく・・・難しいとこなんだ!
縮毛矯正恐怖症の理美容師さんを少なくするために書き始めたシリーズ
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そして 前回の記事
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美容師さんが縮毛矯正を行う時に一番難しいポイントが 還元!!!
その還元のなかでも アルカリ暴走 が怖いとこなんだ!
んで 今回は その還元剤について考えていく。。。
まずは従来の縮毛矯正1剤の場合、たとえばノンカラーの普通毛で新生部の癖を伸ばすような縮毛矯正剤なら、一般的に多くのメーカーさんの縮毛矯正剤のハードタイプっていうのは・・・
pH9.5 チオ濃度7% アルカリ度7ml
このあたりぐらいなんだよね。
パーマなんかと比べるとしっかりと還元しないといけない縮毛矯正では、ほとんどのメーカーさんが
コレぐらいのスペックなんだね♪
この前の記事
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はっきり言って
pH9.5とか、この記事でいうとこのアルカリ暴走しやすい危険性の高い薬剤なんだよね。
できるだけアルカリ暴走を少なくするなら、普通毛の場合はせめてpHは9以下にしたいんだよね・・・
んじゃっていうことで・・・
pH 8.8 チオ濃度7% アルカリ度5ml
このぐらいの薬剤を作ったとして
これをノンカラーの普通毛で新生部の癖を伸ばすような縮毛矯正で使用したとしたら・・・
還元力が弱すぎて癖なんか伸びない!
このぐらいの強さ薬剤で無理やり還元しようとすれば長時間スチーマーで加温したりとかかなり髪に負担をかけたりしなければいけないんだよね(汗)
こんなことをすれば逆にダメージが増えてしまうってか… そもそも一般的な縮毛矯正の1剤を加温するのは薬事法違反の違法行為ですし・・・(涙)
たとえばpH8.8ぐらいでノンカラー普通毛をリタッチでなら・・・
少しぐらい放置時間が長くなっても常温(室温)で髪に負担をかけないで癖を伸ばすなら
還元の妨害をしてダメージが増えてしまうジチオを混ぜないで
還元剤濃度は7%じゃなく、、、10〜12%ぐらいは必要なんだよね。
pH 8.8 チオ濃度10%〜12%程度
そうノンカラー普通毛の新生部という条件で考えたらだけど、このぐらいの薬剤スペックがアルカリ暴走がしにくく、しかも髪に無理に加温などの負担をかけないで安全性の高い 低アルカリ高還元剤濃度 の縮毛矯正1剤なんだよね・・・
アルカリを抑えると 還元力が落ちるので
その分還元剤濃度を濃くして・・・
失敗をできるだけ少なく還元をする工夫なんだね。
た ただね・・・現実的に・・・
こんな還元剤濃度の薬剤は・・・
無いんだ・・・(涙)
コメント
[…] DO-S式の低アルカリ高還元剤濃度の薬剤 […]
はじめまして。
昨年から、キアラーレDO-Sシャンプー、
キアラーレDO-Sトリートメント、DO-SヘアーミストSPを使っています。
DO-S式の低アルカリ高還元縮毛矯正剤を使用している美容室をブログ上等でご紹介いただくことは可能でしょうか。
折角、こちらのシャンプー等にお世話になっているので、縮毛矯正をしていただく美容室のほうもと思った次第です。
よろしくお願い申し上げます。
(東京在住です。)