縮毛矯正で薬剤のパワーをあげずに前処理で癖を伸びやすくするには?

ストレート(縮毛矯正)

んじゃ 今日の読者さんからの質問ね

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いつも勉強になるブログをありがとうございます。

質問なのですが、縮毛矯正でアルカリ性の薬剤を使う場合、例えば癖が強かったり、硬毛で薬剤が浸透しにくそうな髪質の場合などに、前処理として応力緩和水やp-setなどを使うことでその後の薬剤が浸透しやすくなったり、癖が伸びやすくなったりの効果はありますか?

もしくは、それらのアイテムでないにしても、薬剤のパワーをあげずに前処理で癖を伸びやすくするためのアイテムなどはdo-sシリーズで何かありますでしょうか??

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ふむふむ、、、

>前処理として応力緩和水やp-setなどを使うことでその後の薬剤が浸透しやすくなったり、癖が伸びやすくなったりの効果はありますか?

そりゃ 浸透しやすいってことなら全く効果がないとは言わないけど、、、

アルカリで前処理しても、それは結局還元剤のパワーを上げてるだけだからね。

癖を伸ばすのは還元剤がどれだけS-S結合を切断するのか!?ってのが多いからね〜、、、浸透しやすくて還元するのが早くなったからって弱い還元剤でも癖が伸びる理屈はないからね。

還元剤の還元パワーが強くなれば、基本的には還元剤の時間短縮にはなるけど、結局還元剤の働きも美容師さんが考える以上に反応しちゃって計算しにくくなって過還元の怖さもあるし…

 

例えば、君が使用する薬剤が低アルカリの還元剤だとしたら、前処理で強いアルカリ溶剤をつけてれば、その後につける低アルカリの還元剤のpHをあげるので還元力が強くなる… 言い換えれば、ただ単に、前処理剤で強い薬剤に変化させてるだけだよ。

んで、前処理剤と同じぐらいアルカリ性の縮毛矯正1剤を使う場合なら、前処理でアルカリ水をつけたら多少の還元の時間短縮程度にはなるだろうけど、還元力自体はかわらないので結局同じだけS-S結合を切断するのでダメージとか変わらないしね。

 

 

>薬剤のパワーをあげずに前処理で癖を伸びやすく…

残念ながら前処理剤ではS-S結合は切れないので癖は伸びないからね。。。

前記したように前処理でアルカリ溶剤などをつければ、多少浸透がよくなり1剤の反応がよくなり放置タイムの短縮にはなるだろうけど、、、これって、結局は薬剤パワーをあげてるのと同じだからね。

 

硬毛、太毛や強い癖の髪で基準より弱いパワーの薬剤で無理に癖を伸ばすとしたら・・・

①1剤の放置タイムを長くして、よりS-S結合を切る。
②1剤を加温して、よりS-S結合を切る。
③ウェットアイロン等で、よりS-S結合を切る。

などなど、どれもその薬剤パワーで普通に還元するよりも より沢山のS-S結合を切断しなければ不可能なんだよね。

 

例えばね、ある硬毛のお客さんの場合で100のS-S結合を切らないと癖毛が伸びないとして、なんとか80のS-S結合を切ることができる薬剤で縮毛矯正をしたいとするとね。
薬剤のアルカリを強くしたり還元剤濃度を濃くしたりする以外の方法だと…

①普通毛なら20分放置だけど、30分間の放置タイムにして100のS-S結合を切る。
②普通毛なら1剤の加温はしないけど、遠赤で加温放置して100のS-S結合を切る。
③通常はドライしてアイロンするけどウェットアイロンをして100のS-S結合を切る。

結局は、どれも100のS-S結合を切るんだからヘアダメージも同じようなもんなんだよね。

少し前に流行したスピエラやGMTの酸性縮毛矯正なんかでも弱い薬剤パワーを結局はウェットアイロンで強く還元するからビビり毛になっちゃう人もいるでしょ!?
あれなんか弱い薬剤パワーを無理にウェットアイロンで強くしちゃうから結局強い薬剤とおなじようにS-S結合を切りまくってる訳だからね。

 

>もしくは、それらのアイテムでないにしても、薬剤のパワーをあげずに前処理で癖を伸びやすくするためのアイテムなどはdo-sシリーズで何かありますでしょうか??

以前、某メーカーさんから中性のシステアミンでもしっかり癖が伸びる!っていう薬剤があったけど、調べてみると強力なアルカリの処理剤を前処理や混ぜて使ってて、結局この処理剤で中性を強いアルカリ性の薬に変えてて、単に強いアルカリ性のシステアミンの還元剤になってただけだった。

結局ほとんどのそういうアイテム達は 処理剤で還元力をUP=SS結合を沢山切る=薬剤パワーをあげる だからね・・・

だから誠に申し訳ないけど、DO-Sの考えでは、そのようなアイテムは作ってない。

硬毛、太毛や強い癖の髪なら、クリーム系の薬剤を液体の薬剤で薄めて粘度をゆるくして浸透が少しでもよくなるようにしたりとかね(リタッチの場合は垂れないように注意してね)、DO-Sチ○○0で還元剤濃度を高めたりしたほうがよいと思ってるからね。

 

DO-Sは縮毛矯正では【低アルカリ高還元剤濃度の還元剤】を提唱してるんだけど、たまにアルカリを低くしてマイルドにした分を還元剤濃度を高めてしっかり還元できるようにした薬?だからダメージが少ない薬?なんて勘違いしてる美容師さんがいたりするけど。。。

言い換えれば、アルカリを低くしたぶん、還元剤濃度を増やしてるから、還元パワーはそんなに変わらないけど(少しは弱くなります)、、、アルカリ暴走しにくいので安全性が高いってだけだからね。。。

けっしてダメージが少ない薬剤じゃなく、ちょいと時間はかかるけど安全性の高い薬剤って感じだね。

 

DO-S式の低アルカリ高還元剤濃度の薬剤

パーマ・ストレートパーマ・縮毛矯正に関するよくある質問

 

 

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コメント

  1. 平山義和 より:

    はじめまして。

    さるわかクリープ時代よりブログ購読させて頂いております。

    質問なのですが、先日小学生のお客様で縮毛矯正をさせて頂きました。

    髪質は細毛縮毛強め、乾燥毛、ダメージはほぼ無し、長さは鎖骨下、縮毛が強いため今までずっと結んで過ごしていて、縮毛矯正は初めてで直近でイベントがあるからと言う事で、仕上がりを楽しみにされていたんですが、伸びは残念な結果になってしまいました。

    それが、不思議な癖の残り方で、毛束の中央部分のみが強めに残っておりました。

    中央部以外は

    薬剤は○○○○○○○○○○のDCストレート:PM7=1:1で根本から毛先まで塗分け無しで塗布、20分放置。

    ドライ後アイロンは180℃でゆっくり1スルーです。

    還元不足か熱入れ不足かだと判断しまして、後日再来店して頂いて薬剤のスペックを癖の残った部分にチオを多めに設定して塗布。(他はPM9)

    軟化還元はOKと判断しアイロン180℃でゆっくり1スルー。

    結果は1回目とほぼ変わらず、中央部に癖が残りました。

    他の部分の伸びはOKでした。

    色々考えてみたのは、もしかしたらずっと結んでいたための結び目の癖で、縮毛矯正ではそれが取れなかったんではないかと思ったんですが、縮毛矯正では強く残っている結び目の癖は取りづらいなどあるものでしょうか?

    仮説で有るため他の原因が有るかもしれませんが、どSさんの意見を聞かせて頂けますと有難いです。

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