場末のパーマ屋の美容師日記
場末のパーマ屋というぐらいだから
パーマが専門分野なのか???
ぢ〜ぢが美容師を始めたのが
たしか 昭和57年だったよね・・・
その頃は 美容室ではパーマ全盛期
松田聖子さんがデビューしてまもなくで
聖子ちゃんカットなるもんが 一世を風靡
若い世代から 年配のおばちゃんまで
みんな おなじよう〜にパーマかけてた
パーマや2ヶ月に1回
カットは毎月 なんて感じでね(笑)
場末のぢ〜ぢなんかでも 見習いのときとか
ワィンディングの練習ばっかしてたよな〜
負けず嫌いだったんで ムキになってた・・・(笑)
あのころは みんな パーマ屋だったんだ♩
今日はちょいと
パーマの酸化について質問があったんで
そこらへんについて書いていこう
パーマは2液でかける
昔からセミナーでも
何回もいってるぢ〜ぢの言葉、、、
酸化を制する美容師が
パーマを制する!
などとも よく言ったよね
パーマというのは
還元作用と酸化作用で行われる
基本的はことは前ブログで復習してくれ
↓
やはり ぢ〜ぢには絵心は無いね(笑)
でも 化学式アレルギーの美容師さんも多いから
このぐらいで 我慢しろ(爆)
昭和のコールドパーマの時代から
平成に変わり デジタルパーマやエアウェーブなど
新しく パーマの種類も増えてきたり
還元剤もシステアミンやらスピエラ、GMTなど
昔はなかった種類も多く出てきた・・・
ただし パーマの大事なトコロ
パーマは2液でかける!
ってのは変わらないんだ。
パーマの場合は
この酸化をしっかり考えてすることで
ウェーブやカールの持ちが良かったり
ダメージ軽減の大切な要素だったり
ウェットとドライのウエーブ誤差が少なくなり
ヘアスタイルの再現性が上がったり
と とても重要なのである!
パーマの持ち と ダメージ軽減
パーマは 簡単にいうと
髪の内部のタンパク質の ズレ
還元剤でタンパク質の側鎖結合を切り
ロッドに巻きつけて タンパク質をズラし
そいつを 酸化剤で再結合させる
元々 くっついている タンパク質同士を
還元剤で ぶったぎるんだから
かなり暴力的なお話だよね
んで 酸化でもう一度 くっつけるんだが
こりゃ 実際に完璧には元通りにゃならん訳よ
切れたまま くっつかないヤツも出てくるし
中途半端に ちょこっとだけ くっついて
すぐに また切れてしまうやつも出てくる
しっかりとタンパク質同士がくっついていないと
当然 また切れて パーマの持ちは悪くなるし
タンパク質同士の結合がしっかりしてないと
ヘアダメージも進行してしまうよね。
そう
パーマの2剤をしっかりやらないと
パーマの持ちも 悪化するし
髪の傷みも 増加しちゃうんだ
だから パーマの2剤は
しっかりと 行わないといけない!
ただ ここで闇雲に 酸化をしっかりと
と言っても 実はかなりの難題があるんだ・・・
そいつは ミックスジスルフィド問題!!!
こいつを解説すると 非常に長くなるんで
この記事をしっかりと読んでみてくれ
↓
パーマや縮毛矯正など
1剤で還元したときの状態はこうなってる
↓
・・・中略・・・
中間水洗しても ジチオは流れ出るが
ミックスは 出て行かない!!!
ジチオは小さくて
ミックスはでかいという理由もある。
んで
2剤で酸化しても
Sと くっつかない(架橋しない)
ウェーブダウンの原因になりかねない!
↓
ケラチンとくっついているんで
ず〜と 髪に残留してしまう!
しかも このミックスちゃんは たちが悪いんだ!!!
水を吸い込んで 膨潤してしまう!!!
実はコレが 髪の毛を痛めつける 元凶だったりする。
そ〜
ミックスジスルフィド問題がある限り
むやみに 酸化をしっかりとするってのも
あまり効果がない場合も多いのだ。。。
ここで DO-S流では
ジチオグリコール酸(R-STOP)を利用した
ゆっくり酸化法を採用しているんだ。
ウェットとドライのウエーブ誤差のキモは2剤
昔ながらのコールドパーマでは不可能だったのが
デジタルパーマやエアウェーブなどが出来て
ある程度(髪質による)まで実現できたのが
髪が濡れてる時と 乾いた時の
ウェーブギャップの少ないパーマ
詳しくはこのあたりの記事で整理してね
↓
従来のコールドパーマよりは
大きな カールやウェーブで
濡れてる時と乾いた時のギャップが少ない
自然乾燥やナチュラルドライでも再現が容易な
パーマをかけることが できるようになった。
この新しいパーマがどうして可能なのかというと
パーマ2剤の反応の前に 乾燥している髪の毛を
酸化スピードの速い 過酸化水素水(オキシ)で
手早く 反応させていく・・・
DO-S流でいうと
どっかんオキシ酸化法
詳しくはこの記事
↓
この酸化法があるから 実現できたんだ!
DO-S式 酸化剤の種類
DO-S式のパーマ酸化法に使用する2剤は 大きく2種類
◎臭素酸ナトリウム(ブロム酸)
◎過酸化水素水(オキシ、過水)
それぞれの特徴は?
◎臭素酸ナトリウム(ブロム)
酸性のときに活発に反応する
反応速度は遅い
残留塩を残す場合がある
ハリのあるかかりになりやすい
ウェーブ誤差のある酸化にはブロムを使用
◎過酸化水素水(オキシ)
アルカリ性のときに活発に反応する
反応速度は速い
残留物質がないので軽い仕上がりになりやすい
ウェーブ誤差の少ない酸化にはオキシを使用
んじゃ 最後に 使用マニュアルを書いておこう♩
DO-S式 ゆっくりブロム酸化法
髪が濡れてる時と乾いた時の
ウェーブギャップのある酸化法
還元終了後 DO-Sブロム3塗布
↓
すぐに DO-S R−STOP塗布(放置10分)
↓
DO-Sブロム6塗布(放置5分ほどを2回)
↓
1剤のアルカリに応じて DO-Sアシッド処理(2分程度)
↓
ロッドアウト後 プレーンリンス
↓
DO-Sシャンプー&トリートメント
DO-S式 どっかんオキシ酸化法
髪が濡れてる時と乾いた時の
ウェーブギャップの少ない酸化法
還元工程が終了後
エアウェーブかデジタルパーマの機械で
ロッドを巻いたまま 完全乾燥
↓
DO-Sオキシ1,5(原液)を
下のロッドから1本ずつドカつけ
↓
放置タイムは 5分以上を2回は必ず行う
↓
1剤を考慮して
DO-SアシッドやOX-ZEROでの残留除去処理
↓
DO-Sシャンプー&トリートメント
あとがき
パーマは2剤でかける!!!
2剤の使いこなし方で
仕上がりも その後の髪の状態も
かなり変わってくるので
とても大切に考えているんだ。。。
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