DO-S流パーマ講座 デジタルパーマ

パーマ

デジタルパーマ エアウェーブ コールドパーマ

現在のパーマ技法を大きく3種類に分類した。

 

前のブログから引き続き 書いている
どS美容師的な パーマシリーズ

ここらで復習しといてね

DO-S流 ペーシックパーマ講座 中間まとめ

DO-S流パーマ講座 コールドパーマ

 

 

パーマ技法の3種類

◎コールドパーマ

パーマ剤の薬剤反応だけで パーマをかける方法

 

◎エアウェーブ

薬剤反応と 施術前や施術途中で
55℃程度の温風で髪の毛を乾燥させるパーマ

 

◎デジタルパーマ

薬剤反応と 施術途中に
ある程度の高温で乾燥させるパーマ

 

ちょいと順番が変わるが 今日はデジタルパーマじゃな

 

 

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DO-S流パーマ講座 デジタルパーマ

 

本来は デジタルパーマというのは 機械メーカーの商品の名前
乾燥、加温式パーマなんじゃが 世間ではデジタルパーマというのが
メジャーになってしもうとるんで デジタルパーマと書かせて頂く。

他にも コテで加温してかける コテパーマとか
フィルムパーマとか 同じ原理のものもあるが
こいつらも 総称して デジタルパーマと分類させてもらう

 

デジタルパーマの定義としては

薬剤パワーによる還元反応をした上に

60度以上の温度をかけながら 完全乾燥させる

 

一応この 60度 っていうのは
タンパク質の熱変性を基準で考えている。

 

タンパク質の熱変性(wikipediaより)

タンパク質は高温になると変性する。これは熱変性と呼ばれる。加熱するとタンパク質の一次構造が変化することはほとんど無いが、二次以上の高次構造は崩れやすい。約60℃以上になると、周囲に軽く結びつき水和状態をつくる水分子が振動し高次結合部分が解け、細長い状態になる。さらに内部に封じられた疎水部分が露出し、他のポリペプチドの露出部分と引き合い、全体に詰まった状態になる。通常は透明で液状の卵白が、加熱されると白い固形に変化するのはこの原理からである

 

ま 簡潔にいうと 最後のほうに記述している
卵が 熱で固形になる感じだね。

 

 

まがいものデジタルパーマ に気をつけろ

 

数年まえに デジタルクリープパーマなるものや
低温デジタルパーマとか呼ばれるものがあった。

デジタルパーマのロッドに装着する
カバーなんぞも売られていたんだ。

 

こいつはクリープパーマの登場で
デジタルパーマで乾燥させないでクリープさせよう!
そのような原理で出来ていた。

手触りが柔らかいとかダメージが少ないとかの理由ね。

 

そのころ 場末のぢ〜ぢは 乾燥させないデジタルパーマ?
そんなものは 工程の面倒くさいだけのクリープパーマじゃい!
なんて書いて 一部の美容師たちに非難された(笑)

 

デジタルパーマと呼ばれる定義には

必ず 乾燥 と 60度以上の加温

 

こいつが なければ ただのコールドパーマ!

 

ただ デジタルパーマの機械を使うから
デジタルパーマと呼ぶだけではない。

DSC06768

 

 

デジタルパーマのメリット

 

デジタルパーマのメリットはふたつある

 

まずは

濡れてるときと 乾いたときの
ウェーブギャップが少ない!

 

こいつは 2剤の酸化前に 完全乾燥させるからなんだが

詳しくはこの辺りの記事で復習してね

DO-S式 ウェーブギャップの少ない酸化法

DO-S流 パーマのドライ法則

DSC07393

しかも 60度以上の加温で タンパク質に熱変性も加わり
カールの力があり プリンとしたかかりあがりになりやすい(髪質による)

デジタルパーマをしている美容師さんなら経験済みだとは思うが
髪質によっては 乾かしていくとどんどんカールが出てくる人もいる。

 

そう この特性により

お客さんが ホームケアなどで
簡単にスタイリングしやすくなるんだ!

 

 

そしてもう一つのメリットは

 

縮毛矯正や矯正ストレートなどの
アイロン加温の物理的パワーをかけた髪にパーマしやすい!

 

場末のぢ〜ぢは現場では あまりしないが
縮毛矯正毛の毛先にカールが欲しい!
なんて場合には デジタルパーマが必須だ。

 

これはなぜかと言うと

縮毛矯正などで 物理的パワーである
乾燥と高温加熱と加えてるんだから
同様に物理的パワーを加えないと
上手くカールは出ないから・・・

 

そう 縮毛矯正毛には 薬剤的パワーだけでは
形状変化させるのが困難なんだ。。

これも経験者は多いだろうが
だいたい 縮毛矯正毛にコールドパーマすると
テロンとかからないか 逆にチリチリに
かかりすぎる場合が多いだろ。

 

 

あと 補足としては
ビビリ毛とか ハイダメージ毛にも有効な場合は多い

こいつは 薬剤的パワーでアルカリなどを加えると
一発で髪の毛は終了しちゃうような場合で
薬剤的パワーを補うために
デジタルパーマの物理的パワーを使うんだ。

弱酸性デジタルパーマってのがこの分類ね。

 

 

デジタルパーマのデメリット

 

こちらは ズバリ

 

髪の毛の負担が大きい

 

ってこと。。

髪の毛を薬剤で 還元した状態で
タンパク質の熱変性を起こさせるような加温をする

これは だれがなんと言おうと
どんなメーカーが補修剤を出そうと
髪の毛のダメージはある!

 

あと

こいつは 髪質によっては
メリットにもデメリットにもなることだが

かかりあがりのカールが かたいイメージ。

加温によりタンパク質の熱変性を起こすので
柔らかい毛や細い毛の方は しっかりとしたカールだが

硬い毛、太い毛の方は ガチっとしたかたい質感にかかりあがる。

 

 

もうひとつあげると

クリームやジェル系の薬剤でデジタルパーマをするときは
還元テストが 縮毛矯正やストレートパーマと同じように
きっちりとしたテストカールができない。。。

ここらは経験値なども絡んでくるが
必要以上の薬剤的パワーを加えてしまい
よりダメージを増加させる危険性もあるってことだね。

 

 

デジタルパーマ まとめ

 

パーマの工程に 乾燥とタンパク質の熱変性
これだけの 物理的パワーを加えるデジタルパーマ

普通毛〜健康毛では ヘアダメージが多いのと引き換えに
濡れてる時と乾いた時のウェーブギャップがすくなくて
大きなしっかりとしたカールが可能になり
お客さんのスタイリングがとても楽チンなスタイルが可能。

 

また ハイダメージ毛などの場合は
アルカリなどの薬剤的パワーを極力つかわないで
カールをつくることが可能になるので
縮毛矯正毛やハイダメージ毛には 優れた効果を表すことができる。

 

そして そのカール形状が セットやコテ巻きに近いので
美容師もわりと計算しやすい 使いやすいパーマメニューなのだ。

これからのパーマの定番になるのではないか?
って 場末のぢ〜ぢは予測しておるんよ♩
ただし 髪の毛への負担は大きい これは原則だけどね。

 

 

 

 

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