ヘアカラーやパーマ、ストレートパーマ、縮毛矯正や髪質改善メニュー、サロントリートメントなど化学薬品を使用するメニューをすれば、どんなにダメージレスとかノンダメージなどと謳われてるものでも必ず髪は傷んでしまいます。
たとえば、ワンレンボディコンが流行った1980年代に登場したストレートパーマが進化し平成になると縮毛矯正というメニューになり、最初の頃は艶々サラサラのストレートヘアになれる最強の美髪トリートメントのようなイメージで癖毛でない方も施術して街には『ストレートパーマ専門美容室』なんてのも登場したもんです。
ただ最初の2〜3回はツヤサラストレートになっても何度も繰り返し行うとボロボロにヘアダメージしてしまう事が発覚し、そのうち『縮毛矯正はヘアダメージする』というのが一般常識になりました。
その後も、ノンアイロンとか酸性〜弱酸性やトリートメント成分でとか… いかにも髪が傷まないようなストレートパーマも登場しましたが、化学薬品と使って髪の毛の形状を変化させるのに全くヘアダメージをさせないのは絶対に不可能な話なのです。
ビビり毛等ダメージ毛激増中!失敗しやすいストレートパーマ・縮毛矯正
【美容師さん必見】髪の傷み・ヘアダメージの原因と対処方法!ヘアカラー編
んじゃ、今日はお問合せメールでいただいた質問ね
・・・・・・・・・・
はじめまして、先日酸性ストレートを当ててから美容師先生の日記を発見しました。
元々髪が太く、健康だったのですが、年齢とともにちりちりとしたクセがでてきてボリュームもあるので、なんとかしたいなあとおもっていました。
従来の縮毛矯正は2度ほどしたことがあり、シャキーンと真っすぐすぎるのが嫌であきらめていましたが、酸性ストレートは自然に仕上がると聞いていたので施術してもらいました。
今はまっすぐになりいいのですが、パーマの臭いが残っていて心配です。還元剤が残ってるのかなとか、時間が経つとボロボロになるのかと思うと憂鬱で…。
なんとかダメージを最小にすることはできますか?
美容師先生のシャンプーとリンスをとりあえず購入しましたが、他にできることってありますか?よろしくお願いします!
・・・・・・・・・・
ふむふむ、、、
酸性ストレートはシャキーンと真っ直ぐにならず、自然に仕上がりやすいのはなんでだと思う?
答えは「かかりがゆるい」からなんだよね。
ストレートパーマの原理では1剤で髪のケラリンタンパク質同士の結合を切断し、形状変化させて2剤で再結合させるんだけど… その切断させる1剤はアルカリ性なほどよく働いてガンガン切断するけど酸性だと反応が弱くなりあまり沢山切断できないんだ。(ちなみに2剤は酸性だと再結合しにくくアルカリのほうがよく再接合します)
んでね、結局ストレートパーマでのヘアダメージはどんだけ沢山のケラチンを切断したのか?って部分があり…
ケラチンを沢山切断した=ヘアダメージが多い=癖が良く伸びる=シャキーンと真っ直ぐな感じ
これの逆が↓
ケラチンの切断が少ない=ダメージが少ない=癖の伸びが少なく=ナチュラルな仕上がり
だから1剤の反応の弱い酸性のほうが癖の伸びが劣るのでシャンキーンとせず自然な感じのストレートになりやすいんだけど、本当はこれアルカリとか酸性とかの問題ではなく、美容師さんが薬剤反応を加減してどのくらい癖を伸ばすのかを調整すればいいんだけどね。
同じだけケラチンを切断すれば、酸性だとかアルカリだとかはかかり具合もダメージも関係ないので 同じかかり具合なら酸性でもアルカリ性でもヘアダメージは同じくらい なんだね。
ただ、酸性のほうが2剤での再結合がしにくいのと、酸性だと反応が弱いので担当美容師さんがより癖を伸ばそうと無茶な施術(放置時間、加熱、濡れたままアイロン等)を行って逆にダメージが多い場合もあるんだね。
君の場合もナチュラルな仕上がりならそこまで強く反応させていないので一般的な強いアルカリ矯正よりもヘアダメージも少ないと思うし、酸性のストレートの場合はスピエラなどというとても匂いのきつい1剤を使うので匂いが残りやすいので、そこまで過剰に心配する事もないと思うよ。
なんとかヘアダメージを最小にすることはできますか?
ストレートパーマや縮毛矯正だけでなく毛染めやパーマ、トリートメントなどでも髪の毛は傷んでしまいます。また昔テレビCMでもありましたが「髪は濡れるだけでもダメージします」な〜んてことも言われてたりします(汗)
現在の髪の傷みを出来るだけ進行しないように、なんとかダメージを最小限にとどめるにはどういうヘアケア、ホームケアをおこなえばいいのか?
これを理美容師さんたちに質問すると、、、多くは、、、
「オーガニックの優しいシャンプーで洗ってください」「家庭でも毎回トリートメントをしてください」「髪質改善トリートメントをしましょうか?」なんて回答されたり… 美容メーカーさんに質問したら「弊社の○○○○トリートメントをお勧めします」なんて感じだったりします。
何かをつける(使う、施術する)とかの足し算のケアを勧められます!
これを聞いた一般の方は、何かを使えば?ヘアダメージが最小限になる!と勘違いしていろんなシャンプーやトリートメントを使ったり、多くのヘアケア商品をつけまくったりするのです(汗)
ただ現在のとこ残念ながら、何かつけたからってダメージが治ったりするモノは存在しません。
なんとかヘアダメージを最小限にとどめるのを考えるなら…
ダメージするコトやモノをしないよう使わないようにする、引き算のケアをするしかありません。
>美容師先生のシャンプーとリンスをとりあえず購入しましたが、他にできることってありますか?
え〜と〜 DO-SシャンプーとDO-Sトリートメントだよね?
もしかしてだけど… 例えばDO-SシャンプーとDO-Sトリートメントを使うと(プラスすると)ヘアダメージの軽減が出来るって足し算的な発想で購入してないよね?
他にできることってありますか?って事だけど、もしかして他に何かをつけたらもっとダメージ軽減が可能になるかも?って考えてないよね?
この記事を熟読してほしいんだけど↓
髪や頭皮にいいヘアシャンプー・トリートメントとは?ヘアダメージの真実を美容師が解説
メイクとかスキンケアで例えたら、マイルドなクレンジングとしっかりカバーするファンデーションが悪いって事だよね、、、髪でいうとマイルドシャンプーとツヤサラ表面コーティングするトリートメントが髪を傷めてしまうってことなんだよね。
そこでDO-Sシャントリを使うとファンデーションの代わりに乳液や美容液でスキンケアするように、髪の傷みの原因である表面コートをしないという事でダメージ軽減になる!ってことなんだよね。
DO-Sシャントリを使う=表面コーティングをしない=ヘアダメージ軽減
いくらDO-Sシャントリを使っていても洗い流さないトリートメントで表面コーティングするタイプの製品をつけていたらヘアダメージ軽減効果なんて無くなってしまうのです。
だからダメージ軽減のためにDO-Sシャントリを使うなら、他の表面皮膜でツヤサラになるようなヘアケア製品は使ってはいけません。
※シャントリとはシャンプー&トリートメントの略です。
シャントリ以外でヘアダメージを最小限に抑える方法とは?
前記したように、髪を傷める【表面コーティング】をしないヘアケア製品を使用するという事以外でヘアダメージを最小限に抑える方法というのは…
君の質問文には無かったけど、君はヘアカラーリングはしてないのかな?
もしも君が毛染めをしていたらそのヘアカラーダメージを軽減させるようにする↓
ブリーチをしないヘアカラー剤に変えたり、リタッチ塗布メインにしたりなどいろんなダメージ軽減対策がありますからね。
そして「塵も積もれば山となる」毎日のシャンプーやスタイリングなどで髪の毛に物理的ダメージを出来るだけ与えないように扱う。
シャンプーしたらすぐに乾かすとか、濡れてる時に髪の毛同士を絡ませない・こすり合わせないとか、無理なコーミングやブラッシング、ブローブラシで引っ張ったり、ドライヤーのあて方などなど… 普段の髪の扱い方で少しづつヘアダメージが蓄積されていく事も結構多いです。
ヘアダメージを出来るだけ少なくするには…
ダメージするコトを出来るだけしないことです!
【髪質改善】DO-Sすっぴん髪・素髪ヘアケアでヘアダメージ修復
コメント