STRAIGHT and WAVE
希望のスタイルにしたいだけでなく、加齢による髪質の悩み、ダメージによる悩みが複雑化し対応力が求められる時代。
決まった対応するだけでは、お客様の満足度は得られません。
お客様の本当の悩みを解決する手段として「キューティクルのダメージ」 を最小限に「低膨潤・高還元」の処方設計と
革新的なプロセスで時間効率を高め、髪質を自在にコントロール。繰り返しの施術も美しいイメージ通りのスタイルへ導く髪質調整剤。
ん???
低膨潤で 高還元???
どういうこと?(汗)
んじゃ 今日の読者さんからの質問ね
・・・・・・・・・・
こんにちは。
すごく納得いくお答えありがとうございました♪ ぶっちゃけ話が出来たり信頼される間柄になるように勉強したり、行動したり考えていきます。岡山弁よかったです(^^)。
お言葉に甘えてまた質問お願いします。
今お店で使っている縮毛矯正のお薬の事です。
謳い文句で 全商品すべて 低膨潤・高還元 とあります。
酸性〜アルカリのお薬をお客様の髪に合わせて調合するものです。
1番強いお薬でPH9.0〜9.5があります。これも低膨潤になるのでしょうか⁇
ドS様のブログで勉強させてもらって、色々なメーカーさんの薬剤の内容について… これって本当かな〜⁇⁇と首を傾げて疑問から入るようになりました(^^)
(今までの私はメーカーさんの話はすべて本当と思っていたので)
後、この縮毛矯正には処理剤が何個かあります。
前処理(シャンプー台で)→PH6.7 豚の血 ヘマチン 髪のごわつきを抑えながら強度を与える。カラーパーマの持続性UP。あまり流さず施術。※オキシ除去としても使える。
前処理→PH7.5 PPT ケラチン。
ねじれ髪に着目した柔軟補修剤。 これに入ってる『尿素』が加温することで髪を柔らかくしてくれるので、カラー、パーマ、縮毛矯正の前におこなうとよりカラー剤や薬剤を浸透しやすくしてくれる。
この2つの処理剤は役に立ってるのでしょうか?
そして、ツインブラシを推奨されてます結構濡れた状態の髪から
『ツインブラシ→軽くアイロン』
らしいです。
あまり癖が強くない髪なら上の工程でいいと思うんですが…
癖が強い方はドライ後から最初からアイロンでいいのでは⁇とも思うんですが…
ドライヤーの熱と風を当てた方が柔らかい質感になるのでしょうか??
よろしくお願いしますm(._.)m
薬剤の名前は載せていいのかわからないので…ドS様の方でご都合が悪いようでしたら消して下さい。
◯◯◯◯◯◯さんの◯◯◯◯という縮毛矯正剤です。
・・・・・・・・・・
ほいほい! どんどん遠慮なく質問してね♪
まずね・・・
>謳い文句で全商品すべて低膨潤高還元とあります。
ふむふむ・・・ 確かに 教えてもらったメーカーさんのHPで確認したら 低膨潤・高還元 って大々的に宣伝してたよね・・・
低膨潤で 高還元???
これって どういう意味なの?
低膨潤・高還元 なんて
ありえへん お話ですけど(汗)
まず 場末のパーマ屋が推薦してるのは
低アルカリ・高還元剤濃度の薬剤
↓
パーマや縮毛矯正の1剤は、pH が酸性〜アリカリ性ってのと、還元剤の強さや濃度 で考えられてます。
ま わかりやすくいえば 普通の1剤は アルカリの強さ(pH・アルカリ度) と 還元剤の強さ(濃度・種類) でかかりの調整をしてるって事なんだよね!
たとえば 同じ種類の還元剤を使用した薬剤の場合だと・・・
◎pHが高くアルカリ性になるほど強くなり、pHが低くなるほど弱くなる。
◎還元剤濃度が濃くなるほど強くなり、濃度が薄くなるほど弱くなる。
だから
アルカリが低い(弱い)
↓
低アルカリ
で
還元剤濃度が高い(濃い)
↓
高還元剤濃度
で作られてる薬剤ってのは 存在できるんだよね。
んで 今回の 低膨潤・高還元
こいつを解説していくんだけど、まず説明がしやすいように 逆にして 高還元・低膨潤 という順番で説明する。(同じ事ですからね)
あと ちょいと特性が一般的ではないスピエラ、GMT、サルファイトなどの そもそも還元力がすごく弱くて高還元が不可能な還元剤は考えないようにするね。
まず 最初にしっかりと理解しとかないといけないのは
低アルカリや高還元剤濃度っていうのは 薬剤 のお話なんだけど
還元や膨潤というのは その薬剤で起こる 毛髪の現象 のことだからね!
還元 っていうのは さすがにみんなわかると思うけど パーマや縮毛矯正で 髪のS-S結合を切断する現象 の事だね。
これはアルカリと還元剤濃度の高さ、濃さで還元力が変わってくる。
膨潤 というのは1剤のアルカリと還元剤によって 髪が膨らんで太くなる現象 の事だ。
アルカリが高く、還元剤濃度が濃いほど 髪の毛は膨張する。。。
詳しくは昔のブログ記事に書いてあるので読んでみて(2012/01/20の記事)
↓
これ わかりやすく言うと
還元も膨潤も どちらも
薬剤のアルカリと還元剤の
両方の作用で起こる現象の事で・・・
還元剤という薬剤で
毛髪を 還元した時に
起こる現象 が膨潤ってこと!
アルカリが高く還元剤濃度の濃い、パワーの強い薬剤で高還元をしたら、より太く髪が膨潤するって現象の事なんで 高還元=高膨潤 ってことになるし、逆に弱いパワーの薬剤なら 低還元=低膨潤 になるってことなんだよね。
強い薬でかける → 高還元 → 高膨潤
弱い薬でかける → 低還元 → 低膨潤
そう だから
還元が高い(強い)のに 膨潤は低い なんてことは 原理的に絶対に起こらない現象なんです・・・
高還元なのに 低膨潤は ありえません!
>1番強いお薬でPH9.0〜9.5があります。これも低膨潤になるのでしょうか⁇
このメーカーさんは 還元剤濃度を公表してないのでまったくわからないよね・・・
pH9.5なら 医薬部外品の最大規制値(pH9.6)に近く かなり強〜いアルカリ性(高アルカリ)の薬剤なんで、その還元剤濃度によって
還元剤濃度が極端に低い場合=低膨潤・低還元の薬
還元剤濃度が普通〜高い場合=高膨潤・高還元の薬
ま これはメーカーさんに 還元剤濃度を問い合わせてみれば わかると思うよ〜
長くなったんで 続きは明日ね〜
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