間違いだらけの 2液前の酸リンス

DO-S的 パーマ解体新書

昭和の終わり頃ぐらいから
理美容室で行うパーマの工程で
ちょい変化があった・・・

 

それは2剤の前の 中間処理

 

パーマの1剤で還元

テストカールして OKなら
シャンプー台で中間水洗する

2剤(酸化剤)を行う

 

コールドパーマの場合は
こいつがノーマルだったのだが・・・

 

いつも頃からか

 

パーマの1剤で還元

テストカールして OKなら
酸リンス(アシッド、バッファー)を塗布

2剤(酸化剤)を行う

 

このような工程が多くなった。

 

 

急激に酸化させると髪に良くないから、
酸リンスでアルカリを中和してから
2剤をした方が 髪の毛が傷まない

 

ブロム酸は酸性活性なんで
酸リンスをつけてから2剤処理をした方が良い

 

などと いろんな説があったにはあった。

 

そして これが普及して

2液で締まる!とい問題も少なくなったし

なんだか柔らかいかかりあがりで
ヘアダメージも少なくなった!(気がした)

 

 

当時は今みたいに
パーマ理論も体系立てていなかったしね

 

 

心配しなくてもいいよ〜

場末のぢ〜ぢだって みんなと同じだ!

 

昭和から美容師してる ぢ〜ぢだって

そう教わって そう信じて

2液の前に 酸リンス思いっきりしてたし(笑)

 

多分だが 最初は中間水洗が面倒くさいだけで
始めた 2剤前の酸リンス処理・・・

 

ここに 意外な副産物が生まれた

2液で締まる! この美容師の計算しにくさが
ある程度 解消されて パーマもやりやすくなった

 

詳しくは この記事ね

「2液で締まる」の誤解・・・

 

 

ただ ここで 気づかないうちに
パーマのクオリティーを下げる原因も作った

 

詳しくは この記事ね

パーマの中間での 酸リンスが間違いの元・・・

 

 

 

んじゃ こっからの続きに入る

このブログの教科書

I-12

の36ページぐらいから 熟読ね♩

 

 

 

酸リンスで パーマがダレる 持ちが悪い

 

最初から 酸リンスを使用するパーマで
育った世代の理美容師さんには
わかりにくいかもしれんが・・・

酸リンスを使用するパーマは
持ちも悪く ダレた感じでかかるんだ!

 

 

実はな

 

この ダレた感じ というのは

多くの理美容師さんの 指先の感覚では

柔らかいかかりあがりの良いパーマ!

 

そう感じる場合も多いのが
実際のとこなんだ。

 

こりゃ 処理剤まみれの
コンプレックス大好き美容師も同じようなもん、、、

 

 

 

検証結果はこの記事ね

パーマの酸リンス・バッファー剤(検証編)

 

DSC_5459

 

 

実は こいつは数年前に 全く逆の意味で
体感してる理美容師さんが多いんだよね・・・

 

場末のぢ〜ぢの前ブログ 2011年の記事

猿でも解る! クリープパーマ

 

テストカールが OKなら シャンプー台に通せ!

そこで

死なない程度に 中間水洗だ!

 

ここ 最重要ポイント!

そうだな~ 最低でも 5分以上 は 流せ!

もう ひつこく 流せよ!

モデルが もう 許して! って言うぐらい どSで責めろよ。

 

 

そう クリープパーマなるもんが出来て
酸リンスをして2剤をする行為をしなくなった

中間水洗をしっかりとして
今では 理論的には間違いだが
クリープタイムなるものを置く。

 

すると 初めて

クリープパーマをした理美容師さんは・・・

その プリンとしたかかり上がりに驚愕した!

 

酸リンスして2液するのに
慣れてる美容師さんからすれば

クリープパーマの力強いカール形状は
目からウロコだったんだよね。。。

 

これは

酸リンスして2剤すると ダレた感じでかかる

こいつの 逆バージョン!

 

そりゃ 過還元ってこともあるが
クリープパーマのあのプリンとした感じは

中間水洗して すぐに2液をする

こいつも深く関係しているんだ。。。

 

DSC_5856

 

 

なぜ 2液前に酸リンスをすると ダレる???

 

こいつは ちょいと前の
ブログ記事で書いてるよね

パーマでの 酸化の邪魔モノとは?

 

 

も一度 しっかりと熟読して欲しいんだが

ちょいと もう少しカンタンに説明すると。。。

 

 

パーマの1液で 還元されてる状態

そう

髪の毛の側鎖である SS結合が
1液で切られてる状態

DSC_5691

こんな感じだよね〜

ここまでは わかるよね???

 

 

んで この
切れたSSの片割れ(笑)が
アルカリ性の場合は こうなってる

DSC_5700

 

 

ここが ちょいと わかりにくい!

そういう意見があったんで
こいつをもう少しわかりやすく解説すると

 

 

実は イオン化されてるというのはこんな感じ

 

DSC_5962

 

イオン化されてる SとHは

目にも とまらぬ速さ で

 

切れたり くっついたりを

繰り返しているんだ!

 

 

 

だから この状態で 2剤などで酸化されると

DSC_5692

 

再結合(酸化)がとてもしやすいってことになる

 

イオン化で重要なのが ココ!

 

 

こいつが もし酸リンスなんぞで 酸性になると

イオン化がなくなってしまう

DSC_5698

 

こいつは

切れたり くっついたりの

運動をしていない状態

 

なので

酸化剤が来ても
再結合がしにくくなってしまうんだ!

 

SS結合が再結合しない!

ってことは 切れっぱなしって事

 

これで 酸リンスを2剤の前にすると

ダレた感じに パーマが かかったり

パーマの持ちの悪化に繋がるって事だ・・・

 

だから

 

2剤前に 酸リンスをするのは 良くない!

 

 

んじゃ

これからの酸化処理を考えて行こう・・・

 

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コメント

  1. […] のアシッド剤・酸リンス・バッファー剤などをつけてしまうと、切れたシスチンについてる水素がイオン化されなくなりので再結合されにくくなる。↓間違いだらけの 2液前の酸リンス […]

  2. […] シッド剤・バッファ剤など酸性の処理剤を使用すると、1剤で切られたシスチンがイオン化、2剤でのシスチンの再結合がとてもされにくくなります。間違いだらけの 2液前の酸リンス […]

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