縮毛矯正、ストレートパーマ、矯正ストレート
理美容室で行うメニューの中でも
ヘアダメージでは1、2位を争う縮毛矯正
ダメージが蓄積されて 突如ガシガシ、ギシギシ、テロテロ
縮毛矯正のビビリ毛という症状に陥ったりするケースも・・・
世の中の理美容師さんには 縮毛矯正を苦手とする人も多い
その多くは 過去の失敗による トラウマだ
なんとか ならんのか?
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本日の晒し者 友達ブログ記事
↓
DO-S式矯正をディスる前に 僕はこんな感じで。。
今日はドSのS&Mで、すっきりストレート!
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縮毛矯正でよくある失敗 やっちまった還元
ちょいと前にこんな記事を書いた(熟読)
↓
よ〜し 手早く1剤塗布終了♩
「タイム15分お願いします」
・・・15分経過〜
アシスタントさん「○○さん チェックお願いします」
ほいほ〜い!
ん〜 もうちょっとだなぁ〜 5分追加ね♩
・・・5分経過〜
ほうほう、、 まだ軟化不足みたいだね。。。
あと5分だけ 放置しといて!
ピピピ〜(タイマーの音)
アシスタントさん「○○さん チェックお願いします〜」
はいはい〜!
テクテクテク(お客さんに近ずく)
あっ・・・
え〜〜〜〜〜〜(驚)
ラップ越しにも わかる
こめかみ あたりの
細い柔らかい髪の毛の
ちぢれ!
なんじゃ こりゃ〜!
こ こ これが
ビビリ毛っていうもんすか!?(泣)
そう 現場で多くおこる失敗がこれ。。。
やっちまった還元 という失敗だ!
いわゆる 過還元 過膨潤により
取り返しのつかないハイダメージだ。
こいつは 縮毛矯正剤が 過剰に反応し
髪の毛の組織をぐちゃぐちゃにしてしまうって事
これは絶対に 修復なんか不可能だ。
その後のアイロン工程で
そのときはなんとか誤魔化す事が出来ても
いわゆるビビリ毛になるケースも多い
ほんの数分間の美容師の油断で
やっちまった還元の失敗は起こる・・・
こんな やっちまった還元 などの単純ミスで
絶対に治ることない 修復不可能な
ハイダメージ毛にされたお客さんはえらい迷惑な話だし
こんな失敗をしてしまった美容師もトラウマになるわな・・・
やっちまった還元は 何で起こる?
美容師がトラウマになっちゃうほどの悲劇
お客さんが家から出たくなくなっちゃう程のヘアダメージ
そんな 悲劇のやっちまった還元を
どう退治すればいいのか?
まずは やっちまった還元の原因を探っていこう!
たとえば 一例を挙げると
放置タイム20分でテストしたときは まだまだ還元不足
↓
5分追加して もう一度テストしたら あともう少しかな?
↓
もう5分間放置タイムを追加して テストすると・・・
アレ〜〜 やっちまった還元だった!!!
こいつを分析すると
放置タイムが 20分間では まだまだ
25分間で あと少し んで 30分間放置で
やっちまった(泣)
そう 最後の5分間 放置タイム25〜30分の間に
美容師の計算を超えた なにか特別な事が起こったに違いない!
やっちまった還元は 1剤の放置タイムで起こるのだから
アイロンや加温などの物理的パワーではないはずだ。
あくまでも 薬剤の還元反応で起こってる理屈になる。
ってことは
やっちまった還元 の失敗は
縮毛矯正剤が 原因だと考えられるんだ。
縮毛矯正の還元剤(1剤)を考える
縮毛矯正剤の1剤は何でできているのか?
還元剤 と アルカリ剤
その他の添加物や感触向上剤などは
還元反応には関係ないのでここでは無視する。
チオグリコール酸 システアミン チオグリセリン
スピエラ GMTなどの還元剤と
モノエタノールアミンや
トリエタノールアミンなどのアルカリ剤
当然 還元剤の濃度が高いほど 還元力は高まる
pHが高くアルカリであるほど 還元剤はよく働く
ここらを理論的にマニアックに詳しく知りたい人は
↓
化学式アレルギーの人は読まなくてもOK(笑)
ただ ここで 重要なのは
アルカリが高いものほど 還元剤も働き
薬剤パワーが 強くなる!
っていうこと、、、
そして 現在の縮毛矯正で使用されている薬剤の多くは
薬事法で定められている 基準値ギリギリでできている
チオ換算で還元剤濃度が7%まで(ジチオ入りは11%)
アルカリは pH9.2までで アルカリ度は7mlまで
ただ こいつは パーマとおなじ数値なんだ。
みんなもおわかりのように 縮毛矯正の場合は
パーマなどよりは 数段 薬剤パワーが必要不可欠。
だから 多くの縮毛矯正剤は 基準値ギリギリの強さなんだよね。
はっきりいって これでも還元に時間がかかったりする場合もあり。
やっちまった還元の原因は アルカリ
薬事法の規定ギリギリの強さの縮毛矯正剤
チオ換算で還元剤濃度が7%まで(ジチオ入りは11%)
アルカリは pH9.2までで アルカリ度は7mlまで
なぜこの薬剤は やっちまった還元を引き寄せやすいのか?
その答えは ズバリいうと
アルカリ!
前ブログの 過去記事読んでみて
↓
アルカリが 低ければ
還元剤が 働きにくい
ただし
アルカリが 高ければ
過膨潤 過軟化の危険性が高まる
ここまでは ぼんやりとでも 理解出来たか???
んで イオン結合や
膨潤は ちょっと 置いておいて
還元と時間経過の関係性
ってもんを考える。。
まずは この いつもの汚い手書き図をみてくれ
↓
縦軸が 還元の強さ 横軸が 時間だ
んで
赤が アルカリ 青が 中性
同じ還元剤濃度のものだと 仮定する。
これは あくまで イメージだが
アルカリのほうが 還元剤もよく働き
膨潤もより多くおこるはずなんで
薬剤浸透直後から中性よりも
時間経過とともに ぐぐ〜っと 還元が強くなる
そ 車で例えるなら
ターボが効いて加速するイメージだ♪
女子には 解りにくいか?
んじゃ
自転車で 急な坂道を下るイメージでもよい。。
うひゃ〜 どんどんスピードが早くなって
こわ〜〜い! だ(爆)
たぶん メーカーの発表する
還元剤のデータとは 違うかもしれないし
その髪の毛のキューティクルの状態なんかの影響も高い
塗布してすぐは キュテーィクルの関係で
還元スタートまでのタイムラグが起るハズなんだ。。
ただ 現場での 還元状態を考察する限り
還元剤は アルカリが高くなるにつれ
膨潤や軟化を伴い
時間経過とともに 加速していく場合が多い
これによって ちょうどいい 還元の
ストライクゾーンが せばまるのだ。。
20分で テストしたら もう少しだったのに
5分追加してみたら 過膨潤
過軟化をひきおこしてしまった。。。
マニア美容師の間で 言うなら
うわ〜 走っちゃった(意味不明)
還元と経過時間を図にすると
このような感じで 推移していると思いがちだが
アルカリのそこそこ強い縮毛矯正剤は
↓
そう こんな感じで
時間経過とともに 還元が急激になる感じだ。
縮毛矯正の還元では 最後の数分間で
還元がスピードアップするという
とても危険な還元をしているのでは???
アルカリで行う 通常の縮毛矯正は
放置時間の 最後の一分で
結果が大きく変わる
危険な仕事をしてるんですね
やっちまった還元 という失敗の原因は
アルカリの薬剤を使用すること。
やっまった還元の失敗を回避するには?
やっちまった還元の失敗に多くは
縮毛矯正剤の1剤のアルカリの影響。。。
そこまでは 理解できた!
んじゃ どうやれば
やっちまった還元の危険をできるだけ少なくできるのか?
チオ換算で還元剤濃度が7%まで(ジチオ入りは11%)
アルカリは pH9.2までで アルカリ度は7mlまで
だが たとえばこの薬剤のpHを下げてしまうと・・・
還元剤の働きが格段に少なくなり
縮毛矯正でクセを伸ばすパワーが出てこない!
高アルカリ では やっちまった還元の危険があるし
低アルカリ では クセが伸びないという危険性がある。
んじゃ どうすればいいの?
低アルカリ 高還元剤濃度
の薬剤がいいんじゃないの!
アルカリが低くて やっちまった還元の危険性が少なく
そして 高還元剤濃度なら クセの伸びも落ちないだろ!?
ただし・・・
そんな 都合の良い薬剤は
どこにも存在してないのが 現実。。。
場末のぢ〜ぢのとこでも 作っていません(泣)
この記事 熟読してね♩
↓
コメント
はじめまして。
いつもブログを見て、勉強させていただいております。
突然なのですが、教えていただきたいことがあります。
どうか、どうかよろしくお願いします。
先日、初めてご来店下さいましたお客様。
他店でデジタルパーマをしたそうです。
納得のいく仕上がりではなかったので、再度デジタルパーマをしてもらったそう。
最悪な状態になったので、元の状態に(ストレートに)戻してくれと、再々度サロンを訪れると、縮毛矯正パーマをしてくれたそう。
髪はボロボロになり、根元から毛先まで前頭がビビリ毛になってしまいました。
そして私のサロンへ。。。
お客様のご要望は、「髪を伸ばしているので、切りたくない」とのことです。
私はまだまだ勉強不足なので、毎日「ビビリ直し」の実験をしているのですが、なかなか上手くいきません。
こういった場合、一体どうすればいいでしょうか?
先生なら、どうされますか?
どうか、どうか教えて下さい