美容院でも特に髪の傷みの多いメニューと言われているストレートパーマや縮毛矯正。
癖毛で悩んでる方たちにはとても重要なサロンメニューなんですが、昔っから髪の傷みとの戦いでもありました。
平成初期に縮毛矯正が登場した当時は特殊ポリマーなどで強烈な表面コーティングをしてボサボサのクセ毛さんでもツヤツヤピカピカのストレートヘアになれると、まるで素晴らしいヘアトリートメントのように扱われ、巷では『縮毛矯正専門店』なんてサロンが乱立した時代もありました。
でもね・・・それから数年もすると。。。
縮毛矯正で髪がボロボロに傷んじゃった人たちが急増したんですよね(汗)
ですから、現在では『縮毛矯正は髪を傷めるもの』っていうのが定着してますよね。
んじゃ今日の読者さんからの質問ね
・・・・・・・・・・
質問失礼します。先日から質問させて頂いてる者です。
今回の縮毛矯正が、ちょっとパリパリした質感で、軋みもあります。
一液水洗後、ドライアイロンの前に、美容師さんが、以下のトリートメントを使用したそうなのですが、
ヒアルロン酸によって、縮毛矯正のかかりが悪くなったり、パリパリした質感になることはあるでしょうか?
またこの質感は、シャンプーしてればいずれなくなっていくでしょうか?
某会社のヒアルロン酸トリートメント(パーマなどのアフタートリートメントと記載がありました)
【全成分】 水、セタノール、ジメチコン、グリセリン、ステアルトリモニウムクロリド、コメヌカ油、ベヘントリモニウ ムクロリド、乳酸、グルコノラクトン、グルコン酸Ca、セトレス-24、加水分解ケラチン(羊毛)、ヒアルロン酸Na、イソプロパノール、(メチルビニルエーテル/マレイン酸)コポリマー、メチルパラベン、 プロピルパラベン、香料
・・・・・・・・・・・
はいはい!
まずね、ヒアルロン酸っていうのは人間の皮膚にも含まれてる、1gで水を2〜6Lも保持できると言われてる『保水、保湿成分』だね。
>ヒアルロン酸によって、縮毛矯正のかかりが悪くなったり、パリパリした質感になることはあるでしょうか?
一般的にヒアルロン酸をつける程度で縮毛矯正のかかりが変わったり、髪の質感が変化することは考えられません!
しかも
>某会社のヒアルロン酸トリートメント(パーマなどのアフタートリートメントと記載がありました)
【全成分】 水、セタノール、ジメチコン、グリセリン、ステアルトリモニウムクロリド、コメヌカ油、ベヘントリモニウ ムクロリド、乳酸、グルコノラクトン、グルコン酸Ca、セトレス-24、加水分解ケラチン(羊毛)、ヒアルロン酸Na、イソプロパノール、(メチルビニルエーテル/マレイン酸)コポリマー、メチルパラベン、プロピルパラベン、香料
この順番で成分の記述があるとしたら、配合量の多い順に書かれてるので、ヒアルロン酸なんて最後のほうでごくごく少量しか入ってないと思われます(汗)
最初の水が半分以上が普通だし、セタノールは水と油を混ぜる乳化剤なんで、3番目に多く入ってるジメチコン!このジメチコンがこのトリートメントのメインの成分なのかも知れないね。
ジメチコンっていうのはとてもメジャーなシリコーンオイルのことです(笑)
ま〜このあたりから、、、この商品がヒアルロン酸トリートメントというのはかなり無理があるかもしれなくて、、、配合成分から考えるとシリコーン(シリコン)で表面コートしてツヤサラにする普通のヘアトリートメントだと思われます。一般的にこれはヒアルロン酸トリートメントではなく、シリコン皮膜トリートメントといったほうが良いかもね。
ちなみに、、、本気のヒアルロン酸トリートメントってのはこんな感じのものです↓
フェイス&ヘアの究極保湿剤♪ DO-Sフェイスアクア 30ml
これの内容成分はこのように書かれています↓
水・ヒアルロン酸Na・ポリクオタニウム-51・ペンチレングリコール・フェノキシエタノール・メチルパラベン
水の次にヒアルロン酸って書いてるしょ!?
※ポリクオタニウム-51(リピジュア)っていうのはヒアルロン酸の2倍以上の保水効果があると言われる成分です。
ま〜こんな高濃度のヒアルロン酸をつけても縮毛矯正には大した影響はありませんけどね。
>今回の縮毛矯正が、ちょっとパリパリした質感で、軋みもあります。
ヒアルロン酸やシリコントリートメントとかの問題ではなく…
縮毛矯正剤での還元具合やアルカリ軟化や膨潤具合とか… アイロンの温度ミスや水分量、プレス圧、テンションなど縮毛矯正の薬剤や工程等でのなんらかの原因でパリパリした質感や軋みになったと考えられます。
>またこの質感は、シャンプーしてればいずれなくなっていくでしょうか?
使用してるシャンプーによってかなり違いますし。なんでそのような質感になったのか?原因がわからないのでなんともいえません。
追加でご質問を頂いたので追記させてもらいます。
>ご回答ありがとうございます。最後の(メチルビニルエーテル/マレイン酸)コポリマー、グラコノラクトラクトンの可能性はありますでしょうか?
現在洗浄力の強いシャンプー使ってますが、とれず、パリパリします。
一般的に考えて、どちらも可能性はないと思います。
>追記、
グリセリンなんかも何か影響ありますか?
グリセリンの影響も考えにくいですね。
>一液水洗後、このトリートメントして流し、ドライ、アイロンだったので、
このトリートメント成分が膨潤した髪の中に皮膜成分入ったからかなとおもいました。
一般的に髪の中にトリートメント成分が入ったとしても、アイロンの熱程度で髪に結合や強く吸着する理屈がないので、2液をしたりシャンプーで洗えば簡単に出て行くと思います。
>現在ラウレス硫酸系のシャンプーであらってます。パリパリして、ギラギラしてますので、何かしらの皮膜なかんじもします。
ラウレス硫酸系のシャンプーの場合は洗浄力が強く泡立ちも良いので配合量を少なくしてて逆にシリコン皮膜などは落ちにくいこともありますし、毛髪補修成分等が多く配合されてる場合が多いので、逆にラウレス硫酸系のシャンプーのせいでギラギラしてる場合もあるので注意しましょう。
>アイロンは、普通テンション普通圧で、一箇所普通スピードで2,3回スルー、180度でした。還元は癖残ってるとこもあるので普通?前回の例のジチオありです。
その普通って担当の美容師さんが言ってたのかな?
アイロン温度が180度でも実際に髪に与えてる温度が何度なのか?とかだって、例えば180度のアイロンを髪に当てた時点で140度まで下がるとするよね、、、で業務用のアイロンにはモードがあってね、Aモードなら1〜2秒程度で140度から180度になるけど、Bモードなら5〜6秒はかかるとかね。だから普通スピードで2、3回スルーしたから髪に何度の温度がどのくらいかかったかなんてわからないよね。
髪の毛なんて130度以上で焼けちゃうからね、、、美容師さんならこの髪質なら140度のBモードでじんわり加温しようとか、160度のAモードでガツンと加温しようとか工夫してるのが普通だからね。
ま〜今回のようなケースで確率的に一番だと考えられるのは…
まず強いアルカリで軟化して湿ってるキューティクル部分にアイロン高温がかかり火傷しちゃった!?
キューティクルのタンパク質が焼けて、焦げた目玉焼きみたいになった感じでパリパリした質感になった。髪のキューティクルは正常な水分量の時に130度以上で焼けて疏水化してパリパリ状態になっても不思議ではないからね。
※コンプレックスのお話は勘違いしやすいので削除しました。
>追記2 次回の矯正では、一液水洗後こちらのトリートメントはやめておいてもらったほうがよいでしょうか?
やめたらアイロンの滑りが悪くて余計ギシギシになったりしますでしょうか?
一液を流した、何もつけないでくださいって言ってみても大丈夫か教えてください( ; ; )
何度もすみません。
これはその担当に美容師さんに相談してみてね。
普通は縮毛矯正の1剤をすすいだだけで、1剤の乳化剤や感触向上成分のおかげで何もつけなくても絡んだりしなハズなんだけどね。
ま〜髪質やダメージ具合によってはギシギシする場合があるけど、そういう場合はDO-Sトリートメントのようにあまりカチオン性が強くないものをつけたほうが安全ですね。
>追記に返信ありがとうございます。
トリートメント関係なさそうですね!
施術で、トリートメント以外に一つ思い当たることがありました。
それはクリームタイプの過酸化水素の二剤を塗布してから放置時間が30分と長かったことです。
これはパリパリの質感と関係ありますでしょうか?
もしなければ、ドS様のおっしゃる通り還元とアイロンが原因ですね
なぜ??? 2剤を30分も置いちゃったの???
過酸化水素の濃度にもよるけど、一般的な1.5%程度なら5〜7分間ぐらいが適正だから30分は置き過ぎだよね。
それだけ長時間放置したら『システイン酸』というダメージ物質を作ってしまう可能性があるね。
詳しくはこの記事を読んでみて↓
ヘアカラー、パーマ、縮毛矯正、髪質改善等のヘアダメージの原因は?
このページの『やりすぎ2剤でヘアダメージするシステイン酸』のとこに書いてあるヘアダメージの原因であるシスチン酸だね。
このシスチン酸がキューティクル付近に沢山できちゃうと、ゴワゴワする原因の一つではありえるよね。
2剤や後処理の部分はDO-S以外のメーカーさんの場合は非常に説明しにくいんだけど。
※一般的なメーカーさんでは高濃度のカタラーゼ(DO-S OX-ZERO)や本当にアルカリ中和が出来る弱酸性で酸度の高いアシッド剤(DO-Sアシッド)なども作られていないし。そもそも除去に一番大切なDO-Sシャンプーもないからね。
パーマにしろ縮毛矯正にしろ、正しい2液処理と残留薬品の除去はとても重要なのです。
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コメント
追記に返信ありがとうございます。
トリートメント関係なさそうですね!
施術で、トリートメント以外に一つ思い当たることがありました。
それはクリームタイプの過酸化水素の二剤を塗布してから放置時間が30分と長かったことです。
これはパリパリの質感と関係ありますでしょうか?
もしなければ、ドS様のおっしゃる通り還元とアイロンが原因ですね。
追記2
次回の矯正では、
一液水洗後こちらのトリートメントはやめておいてもらったほうがよいでしょうか?
やめたらアイロンの滑りが悪くて余計ギシギシになったりしますでしょうか?
一液を流した、何もつけないでくださいって言ってみても大丈夫か教えてください( ; ; )
何度もすみません。
追記、
グリセリンなんかも何か影響ありますか?
一液水洗後、このトリートメントして流し、ドライ、アイロンだったので、
このトリートメント成分が膨潤した髪の中に皮膜成分入ったからかなとおもいました。
アイロンは、普通テンション普通圧で、
一箇所普通スピードで2,3回スルー、180度でした。還元は癖残ってるとこもあるので普通?前回の例のジチオありです。
現在ラウレス硫酸系のシャンプーであらってます。パリパリして、ギラギラしてますので、何かしらの皮膜なかんじもします。
ご回答ありがとうございます。最後の(メチルビニルエーテル/マレイン酸)コポリマー、グラコノラクトラクトンの可能性はありますでしょうか?
現在洗浄力の強いシャンプー使ってますが、とれず、パリパリします。