弱酸性ストレートパーマならノンダメージと聞いて施術してもらったのですが、ものすごく髪が傷んでボロボロのビビり毛になってしまいました!?どうしたらいいですか?
これ以上髪が痛むのが嫌で、酸性縮毛矯正をしたらすぐに取れて癖毛に戻り、しかもバシバシのダメージ毛になってしまいました!なぜですか?
などなど、ノンダメージ・ダメージレスだと言われる酸性〜弱酸性のストパーや縮毛矯正なのに…
なぜかボロボロのハイダメージ毛になる場合もあるのです(汗)
んじゃ 今日の読者の美容師さんからの質問ね
・・・・・・・・・
いつも大変勉強になるブログをありがとうございます。
質問ですが、最近酸性ストレートが流行っていて、ぢーぢ様は今はもうやられていないと思いますが、その理由としては、2剤による酸性反応がしづらいことによるダメージの危険性だったり、残臭問題によるものが主な理由で合ってますか??
ちなみに、2剤は酸性ストレートは化粧品登録で、ブロム酸ということになっていると思いますが、実際は過水の方が向いていたりしますか??
できるだけ酸化させるには条件にもよると思いますが、どのようなバランスの2剤がよいとかありますか?
あと、残臭をできるだけとったり、緩和させるにはどのような工程をしたり、アイテムを使うとよいなどはありますでしょうか??
よろしくお願い致します。
・・・・・・・・・
ふむふむ、、、
>最近酸性ストレートが流行っていて、ぢーぢ様は今はもうやられていないと思いますが、その理由としては、2剤による酸性反応がしづらいことによるダメージの危険性だったり、残臭問題によるものが主な理由で合ってますか??
まず、、、現在はストレートにはスピエラやシステアミンは使用しないで、酸性でもGMTしか作ってもないので残臭問題は気にしてないよ。
あと君の指摘するように、酸性ストレートはパーマで2剤前に酸リンスをして酸化しにくくなるのと同じで、S-S再結合が半分程度しか出来なくて切れっぱなしのシステインが増加したり、システイン酸が発生しやすいとかで、持ちも悪く、凄くヘアダメージするから!ってのもかなり重要だけど…
もうひとつの問題としては、ダメージ軽減の為と勘違いして… さほどダメージしてない方に無理して酸性ストレートを施術してよりヘアダメージを増やしちゃてる美容師さんが多いって事かな。。。
GMTにしろスピエラにしろ酸性ストレートの1剤は還元力が非常に弱いので、さほどダメージしてない毛髪なら 水抜きアイロン技法 をしないと上手く癖が伸びないでしょ!?
無理して行う 水抜きアイロンでの事故が怖い!
実際、酸性〜弱酸性ストレートでビビり毛になっちゃうなどのトラブルの原因で一番多いのが『水抜きアイロン技法』の失敗・ミスによる髪の崩壊ダメージですからね。
※水抜きアイロンのミスとは縮毛矯正のアイロン技法の時に髪に水分が残りすぎた状態で高熱アイロンをして、過還元やケラチン崩壊を起こしてビビり毛等までハイダメージ化してしまう事です。
ヘアダメージの少ないハズの酸性ストレートなのに、いきなりとんでもなく傷んで、取り返しのつかない悲劇のビビり毛になっちゃうパターンが怖すぎでしょ!
>ちなみに、2剤は酸性ストレートは化粧品登録で、ブロム酸ということになっていると思いますが、実際は過水の方が向いていたりしますか??
アイロン工程のないストレートパーマの場合ならまだしも… アイロン工程の入る縮毛矯正やストレートパーマの場合は酸化の遅いブロム酸(臭素酸)だと、ドッカン酸化が出来ないのでクセの伸びがイマイチになっちゃうからね〜!
アイロン工程の入る縮毛矯正で癖毛をしっかり伸ばすなら過酸化水素水のほうが絶対に向いてるよね。
>できるだけ酸化させるには条件にもよると思いますが、どのようなバランスの2剤がよいとかありますか?
酸化をしっかりさせようと酸化剤濃度を高くしたりタイムを長くすると、システィン酸が作られてしまうと思うので結局は酸化率が悪くなってしまうしね・・・
酸性ストレートや酸性パーマで酸化をよくする方法なんて、現実的には無いかな・・・
10年ぐらい前に、2剤前にアルカリ水で濯ぐとかの技法も試したこともあるけどアルカリで還元暴走の危険性もあったりしたしね(涙)
>あと、残臭をできるだけとったり、緩和させるにはどのような工程をしたり、アイテムを使うとよいなどはありますでしょうか??
これは還元剤でスピエラやシステアミンの使用をやめて、GMTにしたらかなり違うと思うよ。
酸性〜弱酸性のストレートの注意点としてはね・・・
◎ウエットアイロンや水抜きアイロンは過還元やタンパク質の熱変性で悲劇のビビり毛事故などを起こす場合があるのでしないようにする。
◎ライトダメージ毛〜健康毛の場合はアルカリ性ストレートよりダメージが多くなる場合もあるので無理に施術しないように注意する。
◎ダメージ毛や既矯正部分などで水に濡らしてもテロテロにならないレベルの傷み具合なら、酸性より中性〜微アルカリ性の薬剤のほうが安全な場合も多い。
この3つをしっかり理解して・・・
酸性〜弱酸性ストレートじゃないと施術不可能と判断した時だけ使用するとっておきの薬剤ぐらいに思ってたほうがいいよ。
※ただし、酸性じゃないと施術出来ないほどの髪質の方に縮毛矯正やストレートパーマをしても大丈夫なのか?ちゃんと出来るのか?の判断も重要です。
酸性パーマの場合なら、ウエーブダウンが激しくてすぐに落ちてしまうのでS-S再結合が少ないのがわかりやすいけど、ストレートの場合は酸性でS-S再結合が少なくても落ちたから癖毛が戻ることもないのでどのくらい切れっぱなしのシステインが出来てるのかはわかりにくいし、、、
みんながダメージが少ないと思ってるのも、ほぼ強力な表面皮膜によるツヤサラだったりするけど、実際は酸性ストレートもかなり髪をダメージさせているのは間違いないからね!
ぶっちゃけていうと、、、さほどクセが強くなく、ハイトーンに染めててそれなりにダメージしてる髪質の方で少しだけクセを伸ばしてストレートにする人ぐらいしか使えない薬剤なのかも知れませんよ🎵
ビビり毛等ダメージ毛激増中!失敗しやすいストレートパーマ・縮毛矯正
酸性の縮毛矯正・ストレートパーマなら髪がしなやかで柔らかくなるの?
トリートメントは髪を傷めます!その仕組みとヘアダメージする原因とは?
コメント