エフェクトブリーチの仕組み・原理とは?ジカルボン酸ってなに?

ダメージレスのエフェクトブリーチで脱色する女性の画像 どS美容師に質問

エフェクトブリーチってどんな原理、仕組みでダメージレスでブリーチが可能なの?

エフェクトブリーチは、今までのケアブリーチを圧倒的に凌駕する美容業界最高峰のヘアダメージしないハイトーンブリーチが出来るようになりました!

エフェクトブリーチの仕組みはアシッドキレートシャンプーのクエン酸、ジカルボン酸で髪に付着した金属イオンをキレートし、アシッドブースターはトリカルボン酸、ジカルボン酸で酸性濃度を高めることが可能になりました。

そしてブリーチ専用のBCオキシはブリーチ剤の過度なアルカリを抑制し髪の溶解を防ぐ目的のオキシ、また抑制することによりブリーチ剤の働きはロングタイムに変換されます。

これらの薬剤でノンダメージ・ダメージレスな髪質改善ブリーチができます!

 

クエン酸とジカルボン酸でキレート? トリカルボン酸とジカルボン酸で酸性濃度を高める? そもそも酸性濃度って何のこと?酸度のこと?

う〜む〜 ツッコミどころ満載だよね・・・

 

ダメージレスのエフェクトブリーチで脱色する女性の画像

 

んじゃ今日の読者の美容師さんからの質問ね

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初めまして。大阪で美容師をしているものです。勉強のためにいろんな記事を楽しく読ませていただいております。

質問があるのですが、最近エフェクトブリーチという酸性?のオキシを使うダメージが限りなく少ないブリーチが存在すると聞いています。これってどういう原理なのでしょうか?

アルカリが髪を溶かすから酸性にしたってことなのかな?と思ったのですが、もしそれならブリーチの中にクエン酸を混ぜたらアルカリ度が落ちてダメージしにくいブリーチになるのでは?とか思ったりしましたが…

そんな単純ではないと思うのでどういう原理なのかわかる範囲で解説していただけませんでしょうか?

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まずね、、、

エフェクトブリーチさんのサイトを読む限りでは酸性のオキシっていう意味じゃ〜ないようだよ。

ブリーチ(脱色)というのは、1剤のアルカリと2剤の過酸化水素水の化学反応で髪の毛のメラニン色素を破壊して明るく脱色される仕組みなので、薬剤がアルカリ性でないと絶対に脱色は不可能だからね。

それにハイトーンにするブリーチ剤なんて、とんでもなく強烈なアルカリ性・アルカリ度だからね〜少々クエン酸を混ぜたぐらいで酸性になんか絶対にならないしね。

※エフェクトブリーチに使ってるクエン酸はそもそも酸度が低いのでブリーチ剤のpHなんてまず下げれません。

このページを見てみて↓

カラーやパーマのヘアダメージにはアルカリ中和、除去するのが大切!

ここではpH9程度のパーマ剤で実験してるけど、ブリーチ剤なんてパーマ液の3〜4倍アルカリ度は強いですからね。

 

ま〜 ブリーチはアルカリとオキシの反応!っていう絶対的な原理原則があるので、ブリーチ剤のアルカリを下げると必ずブリーチ力も下がってあまり明るく脱色できなくなるので、、、

エフェクトブリーチのメーカーさんがいってるように、ブリーチ剤の働きはロングタイムに変換されます

ま〜 多少はブリーチ力が弱くなるので放置時間が長くなるんだよね(笑)

 

しかも、、、ブリーチのダメージっていうのは、アルカリ剤によるケラチンタンパク質の溶解(溶けるころ)やシスチンの切断によるランチオニンやメラニン色素の破壊なんだけど、、、これらはすべてブリーチ剤の強烈なアルカリによるとこなんだよね。

そしてブリーチというのは1剤のアルカリ剤と2剤の過酸化水素水の化学反応で 髪のメラニン色素をどんだけ破壊したのか!? なので、明るくブリーチするほどアルカリを強く反応させてるって事なんだ。

だから、時間をかけて同じ明るさまでブリーチしたとしたら、アルカリとオキシの反応も同じぐらいなんで、ヘアダメージもそんなに変わらないからね!

※強い薬剤で短時間でブリーチしても、優しい薬剤で長時間かけてブリーチしても、同じ明るさまでブリーチしたならヘアダメージはそう変わらないという事です。

ヘアカラーやブリーチでのヘアダメージはどれだけ髪のメラニン色素を破壊したのか?によることを説明する画像

 

>最近エフェクトブリーチという酸性?のオキシを使うダメージが限りなく少ないブリーチが存在すると聞いています。これってどういう原理なのでしょうか?

エフェクトブリーチさんのHPで製品説明を読んだだけだけど、その説明文や配合成分で説明していくと・・・

 

エフェクトブリーチでブリーチでのヘアダメージが限りなく少なく感じるのは まず間違いなくジカルボン酸とトリカルボン酸 の効果だよね。

※ジカルボン酸はカルボン酸が二つくっついたもので別名マレイン酸ともいいますし、トリカルボン酸はカルボン酸が三つくっついたものです。

 

 

ジカルボン酸なら大手ならシュワルツコフさんやロレアルさんとか、他にも多くのメーカーさんがブリーチのプレックス剤として製品化してます。

 

ジカルボン酸のトリートメント効果の仕組みはこのページを熟読してみて

髪質改善、酸熱トリートメント、プレックス剤等はどんな仕組みなの?

エフェクトブリーチに使われてるジカルボン酸を説明するコラムへのリンク画像

 

 

ジカルボン酸は強いアルカリ性・アルカリ度のヘアカラー剤やブリーチ剤を使用している時に、髪のシステインやシスチンに沢山吸着してくれるので、髪密度がアップしてハリコシが出ます。

アフェクトブリーチに使用されてるジカルボン酸(マレイン酸)の髪への作用を説明する図

ハイトーンにブリーチするとヘアダメージが激しくてダメージホールも沢山できて、濡れてるとテロテロのポーラス状態になるでしょ?

そういうブリーチの時にプレックス剤で内部補強をするとポーラス毛でもハリが出てダメージしてないように感じたり出来るのです。

エフェクトブリーチを使うとヘアダメージが少なく感じるのは、ジカルボン酸やトリカルボン酸の働きだと思うよ♪

ま〜どうせプレックス剤をつかうなら、髪のシステインやケラチンと2箇所もくっつくことが可能なジマレイン酸を使用してるオラプレックスのほうが 優秀だと思うよ♪

ただ、どっちにしても一時的な話なので、ブリーチして髪のメラニン色素を破壊したヘアダメージが治る訳ではないからね。

 

結論をいうと、エフェクトブリーチは多くのメーカーさんが販売してるジカルボン酸を使用したブリーチに使用する処理剤ってことだね。

 

場末のパーマ屋方式でブリーチでのヘアダメージを軽減するなら、、、

まず施術の部分なら、最初にDO-Sキレートとかで銅イオンを封鎖しといて、ジマレイン酸のオラプレックスを混ぜて希望色まで脱色(ブリーチ)します。

そして、オンカラーリングでダメージホールの補充は必ずして、DO-SアシッドとOX-ZEROとDO-Sシャンプーで出来るだけ迅速にアルカリ除去と過酸化水素抹消を行います。

あとはアフターケアでは1週間ぐらいはDO-Sアルカリオフを使用し、ちゃんと洗えるDO-Sシャンプーと日持ちしないでその日だけダメージを誤魔化すDO-Sトリートメントでケアしていきます。

 

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コメント

  1. mono より:

    ぢーぢさん、こんにちは。
    以前にアッシュ系の色持ちについて質問させていただきました。
    他のお店でブリーチ部分の修正をしてもらい、色落ちしてもイヤな色味にはなりにくくなりました!ありがとうございました。

    さて別の質問させていただきたいです。
    カラー後の残留薬剤とカラーの色味との関係です。

    先日初めてヘッドスパ専門店でヘッドスパを受けてきました。頭の凝りがとれ本当に気持ちよくて定期的に通いたいと思っています。
    スパニストの方いわく、ヘッドスパによりカラー(特にブリーチ系)はどうしても落ちてしまうので、カラー直後は勿体ないとのこと。

    施術は、ファインバブルや炭酸泉などで流しつつ、マッサージ。シャンプーで仕上げ。たくさんの水流で流すイメージでした。
    私的には、カラー後の残留薬剤も洗い流してもらえる気がして、カラー後1週間で訪問しました。
    やはり色は落ちましたがまぁ許容範囲です。

    そこで思ったのですが、カラーの色味成分と、残留した薬剤成分って、ある程度連動しているのでしょうか。つまり、残留薬剤を除去すると必然的に色も落ちる。カラーの色味≒残留薬剤?

    家ではアルカリオフとdosシャントリ、aiミストを愛用してます。

    美容院ではカラーの後、ワンシャンプーで終わるためいつもモヤモヤします。。家でしっかり↑で洗い流してます。

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