シリコンとシリコーンの違いとは?シリカとケイ素って?

ヘアケア商品や化粧品に使用されてるシリコンオイルのイメージ画像 どS美容師に質問

シリコンとシリコーンの違いは?

シャンプーの世界では10年ぐらい前に『ノンシリコンシャンプー』が流行しました。

場末のパーマ屋も当時はまだ現役美容師でしたのでよくお客さんに

「DO-Sシャンプーはノンシリコンシャンプーなの?」

って聞かれてました。。。

これには いつも苦笑いしてましたね〜

流石にどこのメーカーさんでも理美容院で販売してるような理美容室専売のシャントリでは、シリコンなんて入っていない(ノンシリコン)アミノ酸系マイルドシャンプーにつやさらシリコントリートメントがメジャーでしたが、さすがにシャンプーにシリコンは入れてませんでしたからね。

シャンプーにシリコンなんて入れてるのはドラックストアやアマゾンで売ってる安物のシャンプーぐらいでしたからね。

 

【美容師も知らない】間違いだらけのヘアダメージ・ヘアケア・頭皮ケア!

美容室でシャンプーする女性の画像

 

んじゃ 今日の読者さんからの質問ね

・・・・・・・・・・

こんにちは。

お友達が最近ミネラルを使用した髪質改善に行ったらしくそこの施術方法がシャンプーしてスプレーで髪の毛につけて流して乾かしてアイロンを使わずブロー仕上げで終了。なんと頭皮にもつけて大丈夫みたいです。

使った商品名前が◯◯◯◯と言うものらしく主成分がシリカ(ケイ素を使ったもの)でホームケア用にアウトバストリートメントとして家でも使ってるみたいです。

じーじさんが書いた10年前の記事にケイ素=シリコンと書いてあったのを思い出し◯◯◯◯を売りにしてるサロンホームページには髪に足りないのはミネラルとか長々とありますが結局本質はただのシリコーン入りなのかな?と思ってます。

ご意見聞かせていただけるとありがたいです

・・・・・・・・・

はいはい!

このヘアケア商品がどのような配合で作られてるのかはわからないのでただのシリコーンのコーティング商品かどうかはわからないけど・・・

多くの理美容師さんたちにも、シリカとケイ素(珪素)やシリコンとシリコーンの違いがよくわからん人もいるようなので基礎をお話しとくね。。。

 

まず、理美容業界やヘアケア業界のシャンプーやトリートメント、リンスやヘアケア商品によく使われてる『シリコン』というのは正確にいうと『シリコーン』の事だからね!

一説によると、シリコーンオイルやノンシリコーンシャンプーとかだとちょっと言いにくいので、シリコンオイルとかノンシリコンシャンプーにしたという事だよ(笑)

 

んで、ケイ素、シリカ、シリコン、シリコーンを説明していくんだけど、、、

 

その前に、ミネラルを使用した髪質改善…

ここのメーカーさんだけじゃなくても「ミネラル」を宣伝文句にしてるヘアケア商品があるけど、この商品ならミネラルと呼べるのはケイ素のことだけど、そもそもミネラルが 髪や肌になんだか良さそう ってのも、怪しいお水メーカさんが作った間違ったイメージ戦略なだけだからね。

※海洋深層水、植物性、天然成分、ビタミン、超純水、水素水、オーガニック、無添加、無香料なんかと似たようなもんです。これらの言葉には み〜んな弱いからね(笑)

 

ミネラルを毛髪につけると良いの?

【髪質改善】アルマダスタイルの電子トリートメントって怪しいの?

【美容師も知らない】間違いだらけのヘアダメージ・ヘアケア・頭皮ケア!

 

 

んじゃ まずミネラルの一種であるケイ素(珪素)とシリコンのお話なんだが、、、

ケイ素(けいそ、珪素、硅素、英: silicon、羅: silicium)は、原子番号14の元素である。元素記号はSi。原子量は28.1。「シリコン」とも呼ばれる。

引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/ケイ素

 

もっと厳密にいうと、ケイ素の原料の珪石を還元、精留させて、ケイ素の純度を高めたものがシリコンと呼ばれてるんだけど…

 

ケイ素とシリコンは ほぼ同じものです!

 

 

そして ケイ素・シリコンとシリカの違いは?

>主成分がシリカ(ケイ素を使ったもの)でホームケア用にアウトバストリートメントとして家でも使ってるみたいです。

このメーカーさんもこう説明してるが、ケイ素とシリカは、一般的には同じようなもんと説明されてる事が多いけど、厳密にいうと違う。

ケイ素っていうのは元素記号だと Si なんだけど、実際はこいつに酸素がくっ付いて二酸化ケイ素として存在してるんだけど、この二酸化珪素の事を「シリカ」っていうんだね。

ケイ素に酸素がくっついて Si+O₂→SiO₂(シリカ) なんだね。

しかし、トリートメントやヘアケア商品や化粧品などで使う場合は液体になるからね、、、実はケイ素もシリカも水で溶かせば

Si+O₂+2H₂O→H₄SiO₄(オルトケイ酸)

SiO₂+2H₂O→H₄SiO₄(オルトケイ酸)

このようにケイ素水とシリカ水は同じものになるんだね。

だから一般的に液体やクリームで作られてるヘアケア商品や化粧品に使われてるような ケイ素、シリカ、シリコンは同じもんだと思って良い。

 

ヘアケア商品や化粧品に使用されてるシリコンオイルのイメージ画像

 

そして、シリコン (Silicon)と、シリコーン(Silicone)の違いは?

シリコーンというのは、ケイ素樹脂のことです。これはケイ素(シリコン)を含む有機化合物の総称でヘアケア商品や化粧品に使用されてるのは油性のシリコンオイルとよばれる液状のものがほとんどですね。

種類も沢山あり、ヘアケア商品や化粧品だとジメチコンやジメチコノールなど髪に吸着してしっとりサラサラにするシリコーンやポリエーテル変性シリコーンっていってジメチコンに界面活性剤をくっつけて水に馴染む水溶性シリコンにしたメイク用品やスキンケア商品、ヘアケア商品に配合されているシリコンオイルとかシクロペンタシロキサン、シクロメチコンなどヘアスプレーに使われてる揮発性のあるシリコーンとかね。

 

ま〜わかりやすくいえば

シリコーンってのは、シリコン(ケイ素・シリカ)になんらかの成分をつけて、液体やオイル状とか… その用途で使いやすくしたもの。

シリコン=ケイ素=シリカで、それに何かをくっつけて使いやすくした化合物がシリコーンです。

 

>じーじさんが書いた10年前の記事にケイ素=シリコンと書いてあったのを思い出し◯◯◯◯を売りにしてるサロンホームページには髪に足りないのはミネラルとか長々とありますが結局本質はただのシリコーン入りなのかな?と思ってます。

髪の毛は、乾燥度合いなどの水分のことを考えないと、約90%はケラチンというタンパク質で出来ていて、残りがメラニン色素、脂質、微量元素で構成されています。そしてミネラルというのは微量元素のことなのですが、髪でいうとほとんど微量で、到底なにか髪に影響を与えるようなものではありません。

ミネラルやビタミンが毛髪ダメージや抜け毛等に影響するとしたら、せいぜい食べ物のお話でつけたからどうなるのでもありませんので、髪に足りないのはミネラル?なんてのは意味すらわかりませんし、ミネラルやビタミンをつけたらヘアダメージが治る理屈もありません(汗)ミネラルやビタミンで毛髪に何かしらの効果を求めるなら食生活で考えましょう。

 

>結局本質はただのシリコーン入りなのかな?と思ってます。

ただし、このメーカーさんの商品の内容成分がわからないので ただのシリコーン入りかどうかは場末のパーマ屋にはわかりません。

 

コメント

  1. […] シリコンとシリコーンの違いとは?シリカとケイ素って? […]

タイトルとURLをコピーしました