フェアリーカクテルカラーでメラニンの分解…

どS美容師に質問

フェアリーカクテルカラーとは…

薬剤の80%はトリートメント剤で、続けていくうちにくせ毛も少し落ち着きやすくなるカラーです。

簡単に言うと、カラートリートメントに近いものです。ただ、染まってもすぐ落ちるカラートリートメントとは違い一般的なカラーと同じように色が持続します。

HC染料や塩基性染料にアルギニンやLシステインなどのアミノ酸の力で色を定着させるのです。

 

そして、明るくする薬剤は一般的なカラーによく使われている過硫酸塩ではなく、メラニン分解酵素でメラニンを分解して明るくする ので、

ツンとした臭いがない」「ピリつきなどの刺激がない」「ダメージが最小限」で染める事ができます。

 

ベースに使うクリームで適度な水分と油分を与えながら色素を定着していくので艶を与えます。

通常のアルカリカラーと同じように染めたあと時間が経つうちに色落ちはしますが、艶は失われません。

 

 

んじゃ今日の美容師さんからの質問ね

・・・・・・・・・・

こんにちは(^^)
いつもドSサマに質問して、ご回答を頂いてます。本当にありがとうございます♪

またよろしくお願いしますm(._.)m

フェアリーカクテルカラーについてです。
弱酸性カラー剤、メラニン酵素分解でメラニンを分解…と書いてありました。

ドSサマのブログには少しでも髪が明るくなるならメラニン色素を破壊してブリーチ… と書いてありました。

 

以前、フェアリーカクテルカラーを使っていた事があるのですが、(お客様に)皆さん地毛より明るくなられてました。(白髪染めも)

カクテルカラーを使用してた時期はドSサマの存在もブログも知らない時期でした。ので、メーカーさんの話を鵜呑みにして信じきって、すごいいいカラー剤なんだぁと思ってました。

最近カクテルカラーのネットの説明を読んで 『んっ⁈』 と首をかしげました。

メラニンの分解とメラニンの破壊は違う意味なんでしょうか?

メーカーさんが良いように書いてるんでしょうか?
真相をよろしくお願いします(・∀・)ノ

・・・・・・・・・・

 

ふむふむ・・・ カクテルカラーのネットの説明ってのは この辺りの部分だよね?

>そして、明るくする薬剤は一般的なカラーによく使われている過硫酸塩ではなく、メラニン分解酵素でメラニンを分解して明るくする ので、

ツンとした臭いがない」「ピリつきなどの刺激がない」「ダメージが最小限」で染める事ができます。

 

 

まず 最初にこの説明には ちょいとおかしい部分がある

一般的なカラーによく使われている過硫酸塩

 

過硫酸塩っていうのは、「過硫酸ナトリウム」「過硫酸カリウム」「過硫酸アンモニウム」とかっていう成分なんだけどね・・・

これは 強力な脱色・脱染効果を発揮する パウダーブリーチ などに含まれてるもんだよ。

 

↑こんな感じの ダブル・トリプルカラーやホワイトブリーチとかでしっかりとブリーチする時に使用する すんごく きっつい 粉タイプのブリーチの薬ね♪

パウダーブリーチ剤は決して一般的なカラー剤とは言えません(キッパリ)手についたら火傷したりする場合もあります。

 

過硫酸塩なんていう 強力な成分は

一般的なカラー剤 には使われてないよ(笑)

 

 

>メラニンの分解とメラニンの破壊は違う意味なんでしょうか?

分解・・・一つに結合しているものを、要素や部分に分けること。また、分かれること。

破壊・・・建造物・器物・秩序・組織などをこわすこと。また、それらがこわれること。

あ〜〜〜 わかりにくいなぁ〜(涙)

 

髪の毛に元々あるメラニン色素を、ブリーチ剤で 壊して(破壊)小さく分ける(分解)って意味なんで・・・

 

ここでは 同じって事になるね!

 

こういう言葉の選び方で非常にわかりにくい場合もあるけど・・・

 

髪色をブリーチ(脱色)する っていう事だとね

過硫酸塩やメラニン酵素分解っていうのは メラニン色素を壊して分解する 成分 ってことで

ヘアダメージってお話だと メラニン色素を壊して分解する事 ってのがダメージの原因だからね。

 

 

ヘアダメージ = メラニンを分解(破壊)

って事で、過硫酸塩やメラニン酵素分解など、どんな成分で分解しようが… 同じ量のメラニンを分解したんなら ダメージは ぼほ変わらない。

 

 

この写真で例えるなら 男性がバットで壊そうと

 

違う道具…

たとえば もっと強力な斧とかで壊そうと

 

バットでも 斧でも

同じだけ壁を壊したら結果は同じってことね。

 

そう破壊・分解する成分(道具)の問題ではなく

どのくらいの量を破壊・分解するか?なのだ。

 

 

これ パーマや縮毛矯正なんかだと・・・

ヘアダメージ = S-S結合を切断(還元)

って事なんで、弱酸性のスピエラでも、強いアルカリ性のチオでも同じだけ還元したなら、ダメージなんてほぼ同じって事なんだよね。

これだって多くの美容師さんは弱酸性は傷みが少なくて、アルカリ性はすごく傷むって勘違いしてるよね(汗)

 

 

とっても勘違いしやすいけど・・・

 

メラニンを どんな成分 で分解(破壊)するのか?じゃなく

メラニンを どれだけ 分解(破壊)するのか? が問題だし

 

S-S結合を どんな還元剤で 切断するのか?じゃなく

S-S結合を どれだけ 切断するのか? が問題なんだ。

 

テキトーなメーカーはここらを誤魔化したりするけど、理論の本質をしっかり理解しといたほうがいいよ!

 

 

 

 

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コメント

  1. ヒトミ より:

    いつも勉強させて頂いております。
    縮毛矯正の1剤はDOSを使わせて頂いているのですが、2剤に関しては他社の2剤パーマ液(質感向上剤がほとんど入ってない)をシャンプー台でドカ付けしています。
    過水濃度が2%とのことなので水で薄めて1.5%にして使用していてブクブクと泡立つので塗り漏れがない安心感があり、そして早いので良いかと思っているのですが、何か問題はありますか?
    3%過水を2倍にしてドカ付けするより、こちらの方が流した後に凄くキシミが出るのが気になるのですが、acid&zeroの後処理をした後にDOSシャンプーで軽く洗うとやや軽減されます。何か良くない反応が起こっているのでしょうか、、よろしくお願い致します。

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