んじゃ今日の読者の美容師さんからの質問ね
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お疲れ様です。いつもブログを読んで勉強させて頂いております。
質問なのですが、いつもデジパーをかけてたお客さんが、(年に2回×4年)もっと強めのパーマにしたいとの事で、次回はコールドパーマで対応しようと思っています。
デジパーからコールドパーマに変える場合注意点などありますでしょうか?
デジパーからコールドパーマではないのですが、以前、縮毛矯正毛にコールドパーマをした時に、思ったリッジがでないという、苦い経験があります。
デジパーからコールドパーマに変更する、大丈夫かな?不安がありますのでよろしければご回答よろしくお願いします。
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ふむふむ、、、まずね、、、
デジパーをかけてる方がもっと強めのパーマにしたいとのリクエストだよね???
どんなヘアスタイルにするのか?がわからないんだけど…
パーマ理論的に考えてコールドパーマとデジタルパーマを比較すると、コールドパーマよりデジタルパーマのほうがリッジもしっかり出て強いかかりになるハズなんだよね。
だから強めのパーマにするのになぜコールドパーマで対応しようと考えたのかが疑問なんだよね。
※例えば、強めのパーマというのが髪型的に昔のソバージュ的な小さめであまりリッジの強く無い平面的ウェーブ状を求めるのならコールドパーマのほうが良い場合もあります。
ま〜デジタルパーマの施術方法によって違うけど、一般的なコールドパーマと比較すると…
◎1剤後にデジタルパーマで髪がウェット状態の時に加温すると、乾くまで還元はどんどん進行するので、コールドパーマよりは強く還元される(縮毛矯正のように過還元になる場合も多い)
◎還元された状態で高温があたるのでタンパク質の熱変性が加わりより強いかかりになる。
◎乾燥した状態でオキシ2液などでドッカン酸化されるとドライしたときにダレにくく強いカールが維持される。
他にもいろいろ考えられるけど、一般的にはコールドパーマでパーマしてた方が、もっと強くパーマをかけたい場合にデジタルパーマにするケースはよくあると思うんだけどね。
だから強めのパーマにするなら、デジタルパーマ→コールドパーマじゃなくて、コールドパーマ→デジタルパーマが一般的なんだよね。
>デジパーからコールドパーマに変える場合注意点などありますでしょうか?
注意点として考えるなら、以前に縮毛矯正毛にコールドパーマはあまり上手くかからなかったハズだけど、それと同じようになる場合(失敗?)があるのが一番の注意点だね!
今回のデジパー(デジタルパーマ)からコールドパーマもケースによっては以前の苦い経験である縮毛矯正からコールドパーマと同じように思ったリッジが出ない事がよくありがちな話なんだよね。
これは現在行ってるデジタルパーマの施術方法やお客さんの髪質やダメージ具合によって変わってくるんだけど…
まずデジタルパーマっていうのは、その施術のやり方が色々とある↓
◎1剤塗布前にウェットにしてデジパーで加温、乾燥して応力緩和として使用する。
◎縮毛矯正のようにクリーム、ジェル系の1剤で還元後、中間水洗してデジパーで加温〜乾燥まで行う方法。(ウェットから加温する場合と少し乾かしてから加温する場合がある)
◎ワインディング後に1剤塗布し還元後、中間水洗してデジパーで加温する方法。
◎ワインディング後に1剤塗布し還元後、中間水洗してデジパーで加温〜乾燥まで行う方法。
◎2剤をオキシでどっかん酸化するパターンとブロムでゆっくり酸化する場合がある。
中間水洗してもイオン化してない還元剤は流れないという理論があるので、基本的に1剤後に濡れてる状態で加温すると還元は進行して縮毛矯正に近い強い還元を行うし、その上で加温やドライからのドッカン酸化などで、カラー毛やダメージ毛や細毛・軟毛などの場合は過還元や熱変性毛になってる場合が多いので、コールドパーマではリッジの出ないダレたウェーブになりやすくなるんだね。
髪の長さや髪型によるけど、前回までのデジパーをしてる部分をほぼカットしてバージン毛状態なら全く問題ないと思うし、このお客さんのデジパー履歴の年に2回程度なら全然大丈夫かもしれないけど、、、
縮毛矯正後のパーマのようにダレて思ったようなウェーブにならないように毛髪診断や薬剤選定には十分に気をつけたほうがいいと思うよ。
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