クセ毛で 希望の髪型にならない
クセ毛でブローがとても大変!
昭和の終わり頃に
登場したストレートパーマ
髪の毛にパーマ液をつけて
カールを作りロッドの代わりに
プラスチックの板に髪を貼り付けて
ストレートにしようとした技術。
でも 実際は クセなんてほとんど伸びず
ただ ヘアダメージするだけ・・・
しかも パネルで折れ毛になり
根本から断毛になる事件も多発した。
そして 平成になると・・・
ミスターハビットという
縮毛矯正の元祖のようなモノが登場し
やっと クセ毛がストレートになる
という現実が目の前に現れたのだ!
↓
当時ミスターハビットは地方都市岡山なんかだとやってるサロンが少なく(記憶によると岡山市内だとウチを入れて3軒ほど)すごい人気で 当時で3万円〜っという高料金にもかかわらず タウン誌などで広告すると沢山のお客さんが来店した。
美容師的に クセ毛で困ってるお客さんの要望を叶えるためには 縮毛矯正は素晴らしいモノだった。でも やはりミスターハビットにもハイダメージ、根折れ、切れ毛などトラブルが出るようになってきた。
ここで よくミスターハビットの薬剤が悪いとかみたいな事をいう美容師さんもいたけど、場末のパーマ屋はそうは思わなかった!
ミスターハビットが悪いんじゃなくて、ほとんどは美容師側の問題だろう。。。
ミスターハビットを始めた頃 場末のパーマ屋は2店舗のサロンになってて スタッフも10名程度になっていてその当時のミスターハビットの施術を見ててよ〜くわかった。
ミスターハビットの怖さの一つ目は 1剤なんだけど これジェル状の還元剤で こいつを塗布したら 今のようにそのままラップするとかじゃなく 頭の上のほうにまとめて 昔のお釜のようなスチーマーで加温する。
放置タイムは3〜40分! しかも軟化が足りなければ もう30分とか・・・そう人によっては チオの還元剤をつけて スチーマーで 1時間以上還元・・・
しかも 薬剤の量が多いと還元剤が垂れて頭皮についたり リタッチ塗布なんてのもきちんと塗り分け出来る訳ないし(汗)
長時間のスチーマー加温で過還元が心配! リタッチの塗り分けが難しくてダメージが心配! 薬剤が垂れやすく 頭皮について根折れが心配! 心配だらけで美容師が失敗したら怖いよね〜(涙)
そして 二つ目の怖さは ブロー工程!!!
ジャル状のチオで1時間ぐらい還元して テロテロに軟化した髪を 中間水洗後にフルウェットから完全乾燥まで ブラシを使って ストレートにブローするんだけど・・・
軟化して濡れた髪をブラシでブローする時に 引っ張ってテンションかけすぎたら 取り返しがつかないぐらいダメージする(涙)
そう ミスターハビットが悪いんじゃなく そいつを行う美容師の技術に問題がある場合が多いんだよね。
もっと失敗が少なく スタッフが施術しても危険性の少ない縮毛矯正は無いのだろうか?って先日の記事で書いてたDO-Sシャントリの基本を教えてもらった先生に相談した。。。
ちょうどその当時その先生は独立して新しいいメーカーを立ち上げていたのでそこで新しい縮毛矯正の開発のお手伝いもするようになった。
そこで 開発していったのが ブローじゃなくてアイロン式の縮毛矯正・・・
還元剤はハビットのようにスチーマー加温ではなく ほぼ現在と同じジェルやクリーム状の還元剤を塗布する方法で 中間水洗したらドライヤーで乾かしてアイロンで加温する。
当時はまだ現在のようなストレートアイロンはなかったので 床屋さんで使ってたパンチパーマのアイロンを改造したような代物を使ってた(笑)
これが 現在主流のアイロン式の縮毛矯正の始まりなんだよね・・・
この後 ファイテンっていうメーカーさんから「リペア」というアイロン式が出た頃から 現在の形状のストレートアイロンが登場してきたし・・・ その後 大手メーカーのミルボンさんから「リシオ」という縮毛矯正が登場し 全国の理美容室に縮毛矯正が普及していったんだね。。。
クリーム、ジェル状の還元剤で
必要な部分を還元し 中間水洗後に
ブロー、アイロンなどで加温する。
現在の縮毛矯正の工程は
このような流れで出来上がったんだ。
続く・・・
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