縮毛矯正は理美容室のメニューの中でも
1、2を争う ヘアダメージの多いメニューである。。。
パーマと比較しても 自分の癖をストレートにするには
強い薬剤や アイロンなどの強い物理的なパワーも必要である。
こいつは 失敗すると 悲劇的はハイダメージ毛になる恐れがあり
最悪の場合 天下無敵のビビリ毛が出来上がったりもするメニューである。
この記事
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にも書いたが 一度ダメージしは髪は絶対に治らない!
しかも ダメージは蓄積されていく・・・
だから 縮毛矯正をする場合は
リタッチ と言って 一度した部分には
薬剤をつけずに施術するのが大切なのである。
今日は そんな リタッチ縮毛矯正の質問に答えておこう♩
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ぢ〜ぢの愛孫きぃちゃん!
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今日の晒し者! 理美容師さんブログ記事
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岡山 美容室 リットル ドライテクニック 収まり・ツヤを出す編
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今日は とある理由で
縮毛矯正のリタッチ問題に答えておくね!
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縮毛矯正リタッチの際,既施術部分へ
1液が接触すると、くせ戻りし,くせやうねりが出る。
質問したい事は
①そもそも何故くせ戻りが起きるのか教えて下さい。
②あと,イオン結合とペプチド結合は,1液2液で
還元酸化はしないので,くせが戻る理由を,SS結合と水素結合とだけで
イオン結合とペプチド結合は 省いても大丈夫でしょうか?
丸投げでは申し訳ないので
その答えを,素人なりに頭の中で多少は考えています。
それが下記載なのですが,
関係のない部分,誤解している部分,不足な部分
がありましたら教えて下さい。
箇条書きに書き出しています。
③既施術部分のSS結合が1液で還元されたが,
2液の塗布酸化がないためSH HSの状態で止まっている
④くせ毛がまっすぐになる為には,イビツに結合している,
SS結合を還元し切断後,まっすぐにアイロンで整えた状態を,
酸化させ再びSS結合を結び固定させる。
⑤くせ毛の 元々結合はSS・水素・イオン・ペプチドの4つとも
すべて(髪の毛のたんぱく質の配列が)イビツでキレイに配列してない。
⑥髪がSH HS状態であり,SS結合は切れている状態でも,
水素結合は髪が乾くと繋がる。
⑦その場合,くせ毛の水素結合は,イビツでねじれた性質をもつので,
その状態で髪が乾燥し結合するので,くせやうねりが出る。
⑧通常縮毛矯正で,アイロンでまっすぐに伸ばされ2液で酸化したSS結合は,
くせの性質を持つ 水素結合が結びついても,結合の強さはSS結合が勝るので
水素結合のイビツ効果が影に隠れ表に現れないので,髪全体としてはまっすぐになる。
⑨未施術の髪のくせ毛と,リタッチ失敗によりくせ戻りのくせ毛は,
素人が外から見ると同じようにくせが出たように思えるが,髪の構造の中レベルでは違い,
未施術の髪のくせ毛はSS結合が切れていない
リタッチ失敗によるくせ戻りはSS結合が切れっぱなしである。
⑩くせ毛の人のSS結合が切れたままで,アイロンなし・酸化なしの場合は
人工的にまっすぐな力が働いている要素がないので 当然まっすぐにはならない。
⑪直毛の人のSS結合が切れたままの状態で,アイロンなし・酸化なしの場合は
元々の結合にイビツがなくまっすぐなので,まっすぐになる。
⑫イオン結合は髪のphがアルカリに傾く事で切断されると言う事ですが,
その後何によって結合されるのでしょうか?酸性ですか?
それとも切れたら再び結合はしないのですか?
・・・・・・・・・・
ほいほい!
まずは みんなが大嫌いな 化学式(笑)
還元剤 ↓
RSH ⇄ RS + H+
還元反応 ↓
KSSK + RSH ⇄ KSSR + KSH (1)
KSSR + RSH ⇄ RSSR + KSH (2)
酸化反応 ↓
2KSH + O → KSSK + H2O
これが パーマや縮毛矯正の薬剤反応の基本中の基本だ。
嫌がらせをしてから 質問が沢山あるので 順番に答えていこう(笑)
①そもそも何故くせ戻りが起きるのか教えて下さい。
君は薬剤反応は十分に理解してるみたいだね・・・
縮毛矯正で一度 切断、再結合された髪の毛の側鎖が
もう一度 還元剤で還元される事によって 側鎖の切断が起こる
こいつが大きな問題なのだが。。。
あくまで これは大まかな考え方であり SSやイオン結合
酸化剤やアイロンなどの物理的パワーなど 複雑に絡んでくる。
もし君のいう 既矯正部に クセ戻り があるとしたら
リタッチ矯正をしたつもりでも
薬剤が必要以上に既矯正部分に塗布されて
もう一度 同じ部分が還元されたとして・・・
☆アイロン工程がされずに 酸化された。
☆アイロン工程はしても 酸化がされなかった。
☆アイロンも酸化処理も しなかった。
このあたりの 神をも恐れぬ悪行をしたら
君の言う クセ戻り みたいな現象になる場合もある。
もしかして 君の考える事は
単純なクセ戻りではなく
既矯正部分に強い薬剤反応が起こり
髪がハイダメージを起こし
ビビリ毛や その一歩手前で
ボサボサでうねりを感じる場合もあるよ!
結構 事例としてもコイツは多くあり
リタッチ塗布の前回の矯正部分との境のあたりの
髪の毛の長さの中間部分が横一列にビビリ毛やハイダメージ毛ってのがある。
そう 重複して 還元剤が塗布された部分が
過剰に 髪が傷んで起こるんだ。
これは この理美容師の専門誌で場末のぢ〜ぢが特集されたとこにも出てる
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既矯正部分に 還元剤を再塗布して起こる現象は
君の言う クセ戻り もあるだろうが
現場の感じだと その部分にアイロン工程無しとか
2剤の酸化工程無し の場合だよね。。。
こいつは 結構な アホ美容師の仕業としか考え難い。
もしかしたら クセ戻り というより
既矯正部分に 再度還元剤を塗布したことによる
髪の毛の傷みの増加!
過還元 過膨潤によるヘアダメージ
こいつのほうが 確率は高いかもしれんね。。。
パーマや縮毛矯正で 既施術部分に再度還元処理を行い
アイロン工程や 2剤の酸化剤ををつけないという
常識では考えられない美容師以外はね・・・
②あと,イオン結合とペプチド結合は,1液2液で
還元酸化はしないので,くせが戻る理由を,SS結合と水素結合とだけで
イオン結合とペプチド結合は 省いても大丈夫でしょうか?
髪の毛の側鎖結合は 4種類
ペプチド結合
アミノ酸の基本的な結合。
過度のアルカリ剤、過酸化水素で加水分解されて切断。
シスチン(S-S)結合
システイン2分子が結合したもの。
1剤の還元剤によって切断され、2剤の酸化剤で再結合してS-S結合に戻る。
イオン結合
-(マイナス)イオンと、+(プラス)イオンの結合。
イオン結合がしっかり結合しているpHが弱酸性(pH4.5〜5.5)
髪のpHがアルカリ性に傾くと、イオン結合が切断される。
水素結合
水に濡れると切断。ドライで再結合。
んで 縮毛矯正で考えなくても良いと思われる側鎖結合は
☆ペプチド結合
ペプチド結合は ミノ酸の脱水縮合によって形成されていて
過度のアルカリ剤、過酸化水素で加水分解されるモノなんだ。
こいつは 髪の毛の根本的な結合で通常パーマや縮毛矯正の作用程度では
あまり考えなくても良い感じなんだよね。。。
もし ペプチド結合が加水分解されたとすると
すでにそれは髪の毛の崩壊を意味するからね(枝毛、切れ毛レベル)
こいつが切れるまで ってことは
再結合も不可能なので すでにハイダメージ毛を意味する。
☆水素結合
髪の毛を濡らしたら切れて 乾かしたら再結合
普段の生活でも 毎日行われている事なんで 関係ないと思っていい。
くせが戻る とか ハイダメージになるとか
縮毛矯正を理論的に 説明するなら
SS結合 と イオン結合 で考えよう♩
③既施術部分のSS結合が1液で還元されたが,
2液の塗布酸化がないためSH HSの状態で止まっている
プロの美容師が還元剤を塗布して
2液の塗布なしで 酸化させないなんて 考え難いけど
もし 1液だけつけて 2液をつけなかったとしたら そうなるだろう。
④くせ毛がまっすぐになる為には,イビツに結合している,
SS結合を還元し切断後,まっすぐにアイロンで整えた状態を,
酸化させ再びSS結合を結び固定させる。
⑤くせ毛の 元々結合はSS・水素・イオン・ペプチドの4つとも
すべて(髪の毛のたんぱく質の配列が)イビツでキレイに配列してない。
こいつは まったく問題ないと思う。
⑥髪がSH HS状態であり,SS結合は切れている状態でも,
水素結合は髪が乾くと繋がる。
これも 一応正解!
ま 最新の毛髪科学では 水素結合はよっぽどの事がない限り
切断されたりはしないで 実は 緩んでいる状態だと解釈されてるけどね。
⑦その場合,くせ毛の水素結合は,イビツでねじれた性質をもつので,
その状態で髪が乾燥し結合するので,くせやうねりが出る。
くせ毛の水素結合がねじれた性質を持つというのは
まだ 未知の領域で なんとも断言はしにくい。。。
そして 前にも書いたが 水素結合が
パーマや縮毛矯正の反応にそれほど影響してるとも考え難い。
縮毛矯正の工程で還元後に 乾燥させたときにクセが戻るのは
還元剤でSS結合を切断すると言っても
100%のSS結合を切るわけでは無い!
濡れているときは 水素結合が緩んでいたり
アルカリでイオン結合が切れていたり
膨潤しているので ストレートの形状に見えるが
乾燥して 髪にpHが無くなり
水素結合が結合したり 膨潤がなくなることで
結合力の強い 切断されていないSS結合が影響している!
そう考えるのが 現在の無難なとこだろう。
⑧通常縮毛矯正で,アイロンでまっすぐに伸ばされ2液で酸化したSS結合は,
くせの性質を持つ 水素結合が結びついても,結合の強さはSS結合が勝るので
水素結合のイビツ効果が影に隠れ表に現れないので,髪全体としてはまっすぐになる。
これは まだ くせ毛と水素結合の関係性が解明されていないので
なんとも 言えない問題だね。。。
ま 単純に 水素結合は 縮毛矯正には
あまり関係ないレベルで考えたらいいと思うよ。
⑨未施術の髪のくせ毛と,リタッチ失敗によりくせ戻りのくせ毛は,
素人が外から見ると同じようにくせが出たように思えるが,髪の構造の中レベルでは違い,
未施術の髪のくせ毛はSS結合が切れていない
リタッチ失敗によるくせ戻りはSS結合が切れっぱなしである。
そうだね〜
こいつも 2剤の酸化をしていない!と仮定するとその通りだ、、、
あと そいつが 本当にクセ戻りなのか?
ハイダメージによるものなのか?
ここらも 素人では判断しにくいかもしれんよ。。。
⑩くせ毛の人のSS結合が切れたままで,アイロンなし・酸化なしの場合は
人工的にまっすぐな力が働いている要素がないので 当然まっすぐにはならない。
⑪直毛の人のSS結合が切れたままの状態で,アイロンなし・酸化なしの場合は
元々の結合にイビツがなくまっすぐなので,まっすぐになる。
そのとおり!
補足しとくと 還元だけして 酸化なしなら
それこそ ペプチド結合にまで悪影響を及ぼして 髪の毛崩壊の危険あり!
⑫イオン結合は髪のphがアルカリに傾く事で切断されると言う事ですが,
その後何によって結合されるのでしょうか?酸性ですか?
それとも切れたら再び結合はしないのですか?
こいつは 一般的な毛髪理論では
施術直後に行う アシッドとか酸リンスとか呼ばれる
酸性の溶剤をつけて アルカリ中和処理を行うことで
再結合されると認識されているんだが
ただ これは まだ
はっきり解明されている訳では無い。
アシッドや酸リンスによる アルカリ中和は
ヘアダメージの軽減という目的には効果があるが・・・
実際のところ このあたりが
イオン結合にどれほど関係しているのか?
ここは これからの研究によるとこだろう(正直)
そもそも 酸性とかアルカリ性などの pHの問題は
髪の毛は 濡れている状態でのお話だからね。。。
乾燥している髪には 関係のない事なんだ。。。
ま ここでは イオン結合は 多少の影響はあるけど
縮毛矯正の クセ戻り には さほど影響していないと考えるベキであろう。
たとえば 海水に浸かって(アルカリ性)
パーマのロッド巻いて お酢(酸性)でもつけたら
パーマできちゃうのか? ってお話だからね(笑)
縮毛矯正リタッチの際,既施術部分へ
1液が接触すると、くせ戻りし,くせやうねりが出る
こいつを 総合的にまとめると
既施術部分に 1液の還元作用が起こると
たしかに クセが戻ったような状態に見える時はあるだろう。
ただ そいつには
☆その部分にアイロン工程がされずに 酸化された。
☆アイロン工程はしても 酸化がされなかった。
☆アイロンも酸化処理も しなかった。
このあたりの 条件が必要だと思う。。。
もし アイロン工程や 酸化処理がされているのに
クセが戻ったように感じるのは
既施術部分に 再度強い薬剤反応が起こり
髪の毛が ハイダメージしてしまった!
そう考えたほうが いいかも知れんよ。。。
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