美容師のための基礎講座 酸化と酸性

DO-S的 パーマ解体新書

パーマや縮毛矯正(ストレートパーマ)や
ヘアカラー、ブリーチなどなど・・・

髪の毛に化学薬品を使い
施術する美容室メニューには

アルカリとか 酸性とか
還元とか 酸化とか

結構 小難しい理論が必要なのである。

 

 

ちょいと前の読者さんからの質問の記事

ヘアカラーやパーマに関する質問

 

 

ここでも ちょいと気になったんだが

酸化 と 酸性

いや

 

酸化 と アルカリの酸性化

 

こいつが ちょいと
ごちゃごちゃになりやすいみたいなんで
ちょいと わかりやすく
基礎知識として書いておこう

 

 

今日も元気に キィちゃんをクリック♩

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パーマやヘアカラーに使われる 酸化とは?

 

んじゃ まずは 酸化ってのから 説明しよう

いきなり難しい表現になるが
理美容師関連で 酸化というのは

 

ヘアカラーやパーマ、縮毛矯正などで

酸素を与えて 化学反応させること!

 

どう 難しいじゃろ(笑)

 

 

じゃ パーマや縮毛矯正から話を進めるね

ちょいと前に書いた記事だけど熟読してみて

騙されないで!嘘だらけの縮毛矯正&パーマ理論

 

ここでは 縮毛矯正の仕組みを書いてるんだが

まずは SS結合を切る

これを 還元というんだが

この図だよね

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この赤い線が SS結合

 

こいつを還元すると 結合が切れる訳だ

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ちょいと こいつを拡大してみると

還元というのは このように
H(水素)が SS結合を引きちぎる

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本当は ミックスとかジチオとかあるが

ここは簡潔に言うと H(水素)がSS結合を切り離し
それぞれもケラチンにHがくっつくんだよね

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そう 切れたシスチンのかたわれには
H(水素)がくっついたまんま(笑)

 

 

ここに ブロム酸ナトリウムや
過酸化水素水(オキシドール)などが
O(酸素)を持ってやってくる

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すると このO(酸素)が H(水素)と結合する

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H(水素)を奪われた シスチンは
近くにあるやつと 再結合しちゃう!

 

そう これが

パーマや縮毛矯正での 酸化の理屈♩

 

酸素で 水素を奪って
SS再結合をさせるのが

酸化 って 覚えておこう!

 

 

 

そんで ヘアカラーなんだが
こいつの メインは

色素の酸化重合 ってやつ

 

ヘアカラーの色素ってのは
髪に浸透した時は 無色で小さいんだ。。

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そこに ヘアカラーの
過酸化水素水(オキシドール)の
O(酸素)が反応すると・・・

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色素が大きくなり 色が発色する!

 

オキシの酸素を与えることで

色素が発色する!

 

これが ヘアカラーの 酸化重合だと覚えといて。

 

あと アルカリと過酸化水素水(オキシ)の酸素で
メラニン色素を破壊して ブリーチ(脱色)される効果もある。

 

 

 

これらが パーマや縮毛矯正(ストレートパーマ)
ヘアカラーなどで 行われる 酸化 というもの

 

パーマや縮毛矯正では

ブロム酸ナトリウム や
過酸化水素水(オキシドール)

ヘアカラーの場合は
過酸化水素水(オキシドール)が使用される。

 

これらの酸性剤と呼ばれるモノたちを
酸性と勘違いする人らが多いが
例えば パーマで使用するブロム酸などは
現在 アルカリ性の方が良いと言われているんだ。

 

そして

酸化剤をつけたら
アルカリが中和されたり
除去されたりする
理屈はどこにも無いんだよ♩

 

 

酸化とは違う アルカリの酸性化

 

ヘアカラーやパーマ、縮毛矯正などで使用する
酸リンス、アシッド剤、バッファー剤などを
酸化と勘違いしている人らが多いんだが・・・

こいつらは 上記した
ブロムやオキシなどのように
酸化と呼ばれる 酸素を与えたり
水素を奪ったりはしない

 

こいつらは

アルカリを中和するのが仕事。

 

パーマにしろ ヘアカラーにしろ
多くの薬剤は アルカリ性の薬を使う。

髪の毛はpH5.5〜6あたりの弱酸性が
ベストな状態なんだよね。。

だから こいつらは クエン酸などが主成分で
パーマやヘアカラー剤で アルカリに傾いた髪の毛を
弱酸性にしてあげるのが目的なんだね。

 

 

そう 今日は 酸化ということに
重点を置いて説明したけど

酸化 と 酸性 を

ごちゃ混ぜにしないように注意してくれ♩

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