パーマ剤・・・ 特にストレート剤
縮毛矯正剤とかに多いんだけど
ジチオジグリコール酸が
配合されたパーマ剤ってのがある
これは 薬事法で決められている
パーマ1剤の基準でね・・・
チオグリコール酸のコールド式
パーマネントウェーブ剤なら
・・・・・・・・・・
pH 4.5~9.6
アルカリ度 7ml以下
んで
還元剤濃度
2.0~11.0%
チオグリコール酸の濃度が7.0%以上のときには、
越えた%分ジチオジグリコール酸を必ず配合すること
・・・・・・・・・・
このようになってるんだ。。。
ちょいと前の記事
↓
ここにも出てきたが
ジチオジグリコール酸が
配合されたパーマ剤ってのは
何が どう違うのだろうか???
ぢ〜ぢの孫 キィちゃん と ヒマリちゃん
今日も元気にクリックしてね
↓
ちょうどジチオのことを書こうとしてたら
美容師さんから 質問が来た。
・・・・・・・・・・
お疲れ様です。
質問なのですが、
チオグリコール酸が7%超える場合、
超えた分と同じ量のジチオジグリコール酸を
配合する場合のジチオジグリコール酸は
どのような為に入れられているのでしょうか?
過剰反応を防ぐための安定剤とかなのでしょうか?
暇な時で構いませんのでお教え下さい。
・・・・・・・・・
ホイホイ!
ジチオジグリコール酸を配合するパーマ剤
場末のぢ〜ぢの記憶によると
たしか 平成5年ぐらい (間違ってたらごめん)
に薬事法でこいつが追加されたんだよね。。。
このころは ちょうど
縮毛矯正が確立していった時代だね。
こりゃ 場末のぢ〜ぢの妄想だが・・・
縮毛矯正の登場で 従来の7%までのチオ濃度じゃ
還元不足って問題があったんで 濃度を上げたい!
ただ 危険性もあるんで 同量のジチオを混ぜとけ!
ってなったんじゃないかと・・・
そもそも・・・
チオグリコール酸の濃度が7.0%以上のときには、
越えた%分のジチオジグリコール酸を必ず配合すること
って 規定なんだけどね・・・
んじゃ
チオ濃度11%で ジチオ4%の薬剤と
チオ濃度7%の薬剤の比較では
どっちが かかりが強いのか?
ってか・・・ 同じなら わざわざ
そんな薬剤を 作る理由もないが
当然ながら
チオ濃度11%でジチオ4%の薬剤の方が
しっかりと還元してくれるよね。。。
ジチオジグリコール酸(DTDG)ってのは
チオグリコール酸(TG)が反応して 二つくっついた物
みんなの嫌いな 化学式でいうと(笑)
KSSK + RSH ⇄ KSSR + KSH (1)
KSSR + RSH ⇄ RSSR + KSH (2)
チオなどの還元剤
↓
RSH ⇄ RS + H+
ジチオ
↓
RSSR
こういうことね。。。
ジチオジグリコール酸を反応調整剤として
はじめから1剤中に添加しておくことは、
反応にプレーキをかけることができるという考えだね。
チオの役割が髪のシスチン結合を
切断することだけでよかったんだが
ジチオが共存することになり、その切断にも
力を注がなければならなくなり その結果
髪に対する作用が穏やかになり
反応調整型の製品としてパーマの
かかり過ぎをおさえることが
可能になったと考えられたんだが、、、
最近は それだけじゃ〜ないと考えられている
問題は 化学式の ⇄ ね
ジチオを分解したら チオになっちゃうから
またそいつが 働いて還元する場合もあるってこと。
あとね 平衡反応 って問題があるよね!
この記事を読んでみて
↓
DO-S式パーマ還元法ってのが あるよね〜
これは ジチオを流して
還元を進行させていこうっていう考えなんだが
ジチオを最初から増やすということは
こいつの逆の考え方なんだね。。
そう ある程度 還元が進行すると
ジチオが多いと 平衡反応で
還元が ある程度減速してくる。。
ただね 微妙に言えば
還元を安定させるって事じゃない・・・
そうだな〜
チオの過剰反応の邪魔になる
処理剤 のようなイメージの方がいいかもね。
ま 場末のぢ〜ぢは ご存知だとは思うが
あまり この1剤に混ぜる
ジチオ入りの薬剤は 使用しない。。。
これは 処理剤と同じで
髪質やダメージ、その時の条件等で
思わぬ 反応のズレ・・・
そう 計算しにくい部分があるからなんだね。
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