んじゃ 今日の美容師さんからの質問ね
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お疲れ様です、東京の◯◯◯◯で
スタイリストをしてます◯◯と申します。
どSさんは数年前に新美容出版さん主催で
美容師さんやメーカーさんの開発者さんが
500名以上集まったイベント公演で
初めて公演をお聞きし、その薬剤知識や
美容師としての考え方に感動し
それからこちらのブログの大ファンで
私の美容師としてのバイブルです。
残念ながら諸般の事情により
サロンではどSさんの薬剤は使えませんが
プレイベートではDO-Sシャンプーの
シリーズを長年愛用しており独立したら
すっぴん髪オンリーサロンにするつもりです。
本日の質問なのですが、
先日書かれていたこちらの記事
↓
私もサロンでブリーチするときは
ジマレイン酸のオラプレックスを使用していて
それが ブリーチで作られたシスチン残基に
吸着して髪の強度が出たりダメージを
感じさせないようにしてるという原理を知り
さすがどS美容師さん!と納得しました。
他の美容師さんがブログで
ジマレイン酸などのプレックス剤は
ここ数年特許を取った日本の大手メーカーさんの
ジスルフィドケラチンと同じような働きがあると
書かれてました。
これってミルボンさんのCMADKですよね?
ってことはDO-Sさんの新ケラチンも近いですよね?
ジマレイン酸などのプレックス剤と
CMADKやDO-Sの新ケラチンは
どうのように違うものなのでしょうか?
よろしくお願いします。
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ホイホイ!
ぢ〜ぢも ブリーチに使うなら
SとSを架橋することができる
ジマレイン酸が一番だと思うよ!
他のプレックス剤は架橋が1箇所なので
切れっぱなしのSに
そいつがくっつくだけだからね。
>他の美容師さんがブログで
ジマレイン酸などのプレックス剤は
ここ数年特許を取った日本の大手メーカーさんの
ジスルフィドケラチンと同じような働きがあると
書かれてました。
これってミルボンさんのCMADKですよね?
ってことはDO-Sさんの新ケラチンも近いですよね?
特許にジスルフィドなら
CMADKのことだね。
CMADKとDO-Sの新ケラチンは
兄弟みたいなもんなんで
原理的にも同じようなもんだね。
>ジマレイン酸などのプレックス剤と
CMADKやDO-Sの新ケラチンは
どうのように違うものなのでしょうか?
まずね ジマレイン酸以外は
切れっぱなしのSにくっつくだけなんで
従来のものより少し良い処理剤程度なので
ここでは ジマレイン酸とします。
んで CMADKと新ケラチンも原理は
同じなので 新ケラチンで説明していくね。
ジマレイン酸と新ケラチンはどう違うのか?
◎化学薬品か、本物のケラチンかの違いがあります。
ジマレイン酸は人工の薬品ですね。
新ケラチンは羽毛ですけど
人間の髪のケラチンとほぼ同じ構造の
ケラチンタンパク質になります。
◎結合(架橋)の原理が違います。
新ケラチンはジスルフィド結合(SS結合)
といってパーマや矯正の還元剤でしか
切れないような、そもそもの髪の毛の
結合と同じように強い共有結合の1種だね。
ジマレイン酸は塩基性の時に起こりやすい
電子的な共有結合で結構強い結合なんだけど
そもそもジマレイン酸はマレイン酸が
二つくっついているんだけど
それは自体がイオン結合だし・・・
って ここまでなら
髪の毛と同じようなケラチンで
同じような強力なSS結合をする
って ここまでなら新ケラチンのほうが
良いのかと思うだろうけど・・・
そもそも ジマレイン酸は
ケラチンでもなんでもないし
実は これらは どっちが良いとかの
根本的に比較にならないものなんです(汗)
そもそも
ジマレイン酸はブリーチの時に
使用する 処理剤ですよね・・・
一方 新ケラチンやCMADKは
薬剤メニューの処理剤や添加剤ではなく
ホームケア用のトリートメントとかに
ちょいと配合されてるだけの成分です。
根本的に何が違うかというと・・・
分子量の違いで
ジマレイン酸は内部まで浸透するけど
新ケラチンは内部には浸透できません!
だから
新ケラチンは髪の内部のダメージには
まったく効果はありません。
ジマレイン酸は
ブリーチなど損傷の多いメニューのときに
ダメージを軽減して髪を補強する処理剤
新ケラチンは
普段のホームケア時に
キューティクル付近のダメージを
少しづつ軽減していくヘアケア成分
まったく違うもんだよね・・・
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