白髪染めをしたら頭皮がかぶれてしまった。ヘアカラーリングでのジアミンアレルギー!
ヘアカラーリングでのアレルギーやかぶれの原因の一番は薬剤に含まれるジアミン系の染料だと言われています。
◎ジアミン系染料
ジアミンにはパラフェニレンジアミン、パラトルエンジアミンなどがあるけど、これは一言でいうとヘアカラーリングで使う染料のこと!
一般的に髪を明るく染められる1剤と2剤を混ぜうるタイプで色味がしっかり出るヘアカラーには、ほとんど全部といっていいほど「ジアミン系の染料」を配合しています。
これは家庭で染めるホームカラーや美容院で染めるサロンカラーでも「おしゃれ染め」でも「白髪染め」です。
このジアミン系染料は特に肌に刺激を加えてヘアカラーのかぶれやアレルギーの一番の原因だとされてる。
ちょいと前に書いた記事
↓

にも書いていますが一般の方だけじゃなく、理美容師さんでもアルカリやオキシ残留とごちゃごちゃに勘違いしちゃってる人が多くいます。
まずねこのジアミン系染料についてちゃんと説明しておくとね・・・
そもそもジアミン系の染料って何?
ジアミン系の染料は基本黒髪の東洋人の方が自毛より少しでも明るく染める白髪染めやオシャレ染めなんかにはほぼすべてって言っても良いぐらい使われてる染料です。
ヘアカラーの原理はこの記事を読んでみて
↓

ヘアカラー剤ってのは大きくブリーチ剤と色素の2つの成分で出来ています。
髪の中で自前のメラニンという色素をブリーチ剤が破壊して、新しくヘアカラー剤の
色素を入れ込んでるという感じなんだね!
※この記事では色素って説明してるけど色素を発色させるのが 染料 なんだね!
色素を発色させるモノ = 染料

日本で使用されてる明るくなるヘアカラー剤の多くの染料(色素)がジアミン系の染料なんだ!
ジアミン染料を使用してないヘアカラーっていうのはヘアマニキュアとかヘナとか塩基性、HC染料とかなんだね。
ジアミンアレルギーになるとどうなるの?
ヘアカラーリングでジアミンアレルギーになるとどうなるのか?
症状には色々あるんだけど、ヘアカラーリング後に頭皮や皮膚全般に、痒みや赤みが出る程度の人から、ひどい場合は命の危険すらあるんだ。


詳しくはこのあたりの記事を熟読してみて
↓
ジアミンアレルギーの誤解・・・シャンプーで改善?
弊社の製造するDO-Sシャンプーは最近主流のマイルド系シャンプーと違い、きちんと洗えるすっぴん髪シャンプーと言われているせいか… 「DO-Sシャンプーで洗えばジアミンアレルギーが改善できますか?」というご質問を頂くことが多いのですが…
残念ながら、どんなシャンプーでもジアミンアレルギーを改善することは出来ません!
そもそもジアミンアレルギーはアレルギー性接触性皮膚炎といって、ジアミン物質が皮膚に触れることで炎症等が起こる症状です。
ですからジアミン系染料を頭皮・皮膚に塗布した時点でアレルギー反応を起こしますので、その後にいくら迅速にシャンプーで除去してもアレルギー反応は起こしてしまうのです。
詳しくは↓
ヘアカラーリング・白髪染めのジアミンアレルギーを改善できるシャンプーは?

ジアミンアレルギーの誤解・・・ジアミン除去剤
最近たまに聞くのが『ヘアカラー剤のジアミン除去剤』。
弊社ではヘアカラー剤やパーマ、縮毛矯正剤などのアルカリ剤や過酸化水素水(オキシドール)を中和、除去するような処理剤は製造していますが、残念ながらこのジアミン除去剤は意味が無いので作っていません。
まずこのジアミン除去剤には2種類あるみたいなのですが…
一つ目はカラー剤に混ぜて塗布するタイプのジアミン除去剤なのですが、実はこれは全く意味不明なものでして… そもそもジアミン染料というのはほとんどのヘアカラー剤に使用されてるしっかりと色素が発色する染料なのです。そうジアミン系以外の染料ではまとまに発色しないぐらいなんです。
そんなジアミン染料をヘアカラー剤から除去してしまったら、まともに染まらないのです(汗)
ちょいときつい言い方ですが、このタイプの除去剤を混ぜても普通にちゃんと発色するようなら、実際はジアミン染料なんて除去出来ていない詐欺商品ということです。
二つ目のジアミン除去剤は染めた直後に塗布してジアミンを除去しようとする製品です。
ただ、これは前述したシャンプーと同じでジアミン染料を塗布した後で除去してもあまり意味がないのでジアミンアレルギーが改善する可能性はかなり低いのですね。
ジアミンアレルギーの誤解・・・ゼロテク塗布
ゼロテク塗布といって頭皮にヘアカラー剤を塗らないようにしたら大丈夫!なんていう美容師さんもいるけど・・・
ゼロテク塗布で頭皮につけないように塗ってもシャンプー時やすすぐ時にどうしても頭皮についてしまいます。
そもそもジアミンアレルギーというのはジアミン系染料が頭皮に付着しただけでアレルギーを
起こすもんだからね。
ジアミンアレルギーではなく強いアルカリやオキシドールなどの刺激で炎症をおこしてる場合ならゼロテク塗布すれば効果はあるかも知れませんが…
基本的にゼロテク塗布してもジアミンアレルギーが改善できる訳ではありません!
シャンプー、除去剤、ゼロテク塗布で改善できるケースも?
ジアミンアレルギーがシャンプーや除去剤やゼロテク塗布で良くなる場合もあるの?
実際に弊社なんかでも「DO-Sシャンプーに変えたらジアミンアレルギーが改善できました!」なんて口コミやレビューを頂くことがよくあるんですよね(汗)
これはなぜかというとね…
それは単純に、その方がジアミンアレルギーでは無かっただけです!
ヘアカラー剤でパッチテストしてアレルギー反応が出たとしてもね、それがジアミン染料だけの問題ではない場合もあるからなんです。
一般的な酸化染料を使用してるカラー剤でも、皮膚に刺激になるのはジアミン以外にもアルカリ剤やオキシドールなど色々な成分が含まれているのです。
ですので人によってはジアミンにアレルギーはないけどアルカリ剤やオキシドールなどに反応してかぶれたりする場合もあるのです。
これらの多くは刺激性接触皮膚炎と言われてて、体調や皮膚の状態などでも変化しますし誰にでも起こることで特定の物質に起こるアレルギー性接触皮膚炎とは違うのです。
◎アレルギー性接触皮膚炎=ジアミン系染料などのアレルゲンに対して免疫システムが過剰に反応することで起こる皮膚炎でアレルギー体質の人のみ発症します。
◎刺激性接触皮膚炎=強酸や強アルカリやオキシドールや洗剤などの刺激物質が直接皮膚にダメージを与えて起こり、誰でも発症する可能性がある皮膚炎です。
こういう刺激性接触皮膚炎の場合はゼロテク塗布で出来るだけつけないようにしたり、DO-Sシャンプー等で迅速に刺激になる物質を除去することで症状を緩和することが出来る場合もある訳です。
ジアミンアレルギーになった場合はどうすればいいの?
これ実はとても簡単な話でね…
ジアミンアレルギーの人はジアミン染料を使用したカラー剤を使用しちゃ絶対にダメだからね!
ジアミンアレルギーの方は、必ずジアミンフリー(ジアミン不使用)の毛染め剤を使用しましょう♪
ジアミンフリーのカラーリング剤とは…
自毛を明るくするヘアカラーリングや白髪染めの場合は、ジアミン染料を使用してない『ライトナー』や『ブリーチ剤』で自毛を明るくする。
そしてそこに色味を加えたい場合は、ヘナ&インディゴやヘアマニキュア・塩基性&HC染料などのジアミン系染料を使用していないもので色を加える。
自毛を明るくしない白髪染めなどの場合は、ブリーチやライトナーを使用しないでノンジアミンのヘナ&インディゴやヘアマニキュア・塩基性&HC染料などで染める方法があります。

※2020年3月29日の記事をリライトしたものです。








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