縮毛矯正の水抜きとオイル抜きの違いとは?

DO-S的 パーマ解体新書

昭和の終わりぐらいから
始まった ストレートパーマ

平成になり 縮毛矯正というネーミングで
癖毛をストレートにするメニューに・・・

ミスターハビットというブロー式の
縮毛矯正がブームの火付け役になり

その後 ストレートアイロンの登場で
大手メーカーのミルボンさんが
リシオとかって薬剤を発売し 一気に
縮毛矯正を取り入れるサロンが急増!!!

そして 平成の終盤になるとスピエラや
GMTなど 新しい還元剤が登場し
従来のチオのような 強いアルカリ性ではなく
弱酸性で縮毛矯正が可能になってきたんだね。

 

この弱酸性の薬剤の登場で
アイロン技法も 変化してくる。

従来は ほとんど乾燥させてから
アイロンで加温してたんだけど

水抜きアイロンと呼ばれる
水分を残した状態で アイロンをあてる!
そんな アイロン技法が登場したんだ。

 

いままでのシリーズ記事

縮毛矯正でSSウォーターとオイル抜きアイロン

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いままでの記事で
縮毛矯正と水分との関係性を解説してきた。

 

薬剤的パワーで考えたら
水分が残ってる時に アイロンを行うと
還元反応が強く進行する。

物理的なパワーで考えたら
水分のない状態でアイロンをしても
ケラチン移動は起こりにくく

水分の多い状態でアイロンをすると
移動はするが 元に戻ってしまって
髪を傷めるだけで意味がない。

これが 水分と縮毛矯正の関係性だね。

 

理美容師さんなら
すでに理解できてると思うが

これは 水抜きアイロン技法
の真実でもあるんだね。

 

水分を残した状態でアイロンすることで
弱い薬剤でも 還元を強くできる。

そして ケラチン移動も水分のおかげで
しっかりと行われ・・・

水抜きという言葉通り
乾燥するまでアイロンすることで
ケラチン移動が元に戻ることがない。

 

そう ある意味 素晴らしい
アイロン技法なんだよね!

 

デメリットとしては???

 

薬剤での還元、水分、アイロン温度

あとテンションとかプレス圧とか・・・

 

これらを 高いレベルで

癖、髪質、ダメージ具合にあわせ

すべてコントロールできるような

 

上手な美容師さんじゃないと

とても難しい技術だってこと!

 

 

そもそも水抜きアイロン技法は
縮毛矯正やデジパーで失敗して ビビリ毛に
なっちゃった方の修復技術が発祥でね。

アルカリや強い還元剤なんかと使うことが
不可能な ビビリ毛の髪を 少ない薬剤反応で
アイロン技法だけで ビビリ毛の形状を
修正するために生まれた

一部のマニアック美容師連中の間でのみ
行われてた 特殊技術だからね。

 

だから

水抜きアイロンは コントロールを誤ると
過還元や ケラチンの熱変性しすぎで
ハイダメージなどのトラブルになったりする。

 

水抜きアイロンは 知識とテクニックのある
上手な 職人美容師が行えばいいが

そうじゃない場合は・・・
かなり 危険性も伴うって事だね!!!

 

 

んで オイル抜きアイロン技法についてだけど

ちょいと 美容師さんからコメントも頂いてる

・・・・・・・・・・

ぢーぢさんこんにちは。
パーマがシャンプーで落ちる?
の記事以来のコメントだと思います。

シクロペンタシロキサンで
オイル抜き矯正、私もよく使います。

還元は通常通りでドライはしっかり目、
毛髪の温度上昇をアイロンスルーの回数で
調節したりしています。

しっかり癖を伸ばしたい場合、部分はスルー回数を
多くしその逆は少なくと調節しております。
シクロペンタシロキサンの沸点の関係でスルー回数
での温度の変化が強いと思います。

あと ブロー矯正でも狙い通りの
仕上がり感になりやいと感じます。

デメリットとしては、あつかい難い事でしょうか?
シクロペンタシロキサンをつける事で
デリケートな施術になっている気がします。

ダメージに関しても基本的にリタッチ矯正しか
しませんので問題なく感じております。

よろしければ、
ぢーぢさんのご意見をお聞かせください。

・・・・・・・・・・

 

実際にオイル抜きをしてる
美容師さんの意見は さすがだね・・・

 

場末のぢ〜ぢの 意見も君とまったく同じ

 

>デメリットとしては、あつかい難い事でしょうか?
シクロペンタシロキサンをつける事で
デリケートな施術になっている気がします。

 

その通りだと思うし・・・

 

>あと ブロー矯正でも狙い通りの
仕上がり感になりやいと感じます。

 

同じく! オイル抜きするなら 普通に
ブロー矯正でも良いんじゃないかとも思う(笑)

 

ま 今までの縮毛矯正のアイロン工程での
物理的パワーや水分の記事なんかでも

オイル抜き って ほぼ登場してないし

何回か書いてるど・・・

 

オイル抜きアイロン技法

シクロペンタシロキサンっていう

シリコーンオイルを塗布してっていうのは

 

縮毛矯正でいえば 処理剤と同じで

薬剤反応や 物理的パワーには

 

一切関係ないからね(笑)

 

 

そりゃ 水抜きアイロン技法みたいに
そこらの美容師さんがしたぐらいで
危険な事は少ないけど・・・

処理剤と同じで 反応自体に影響は与えないけど
美容師さんのコントロールが複雑になって
ちょいと仕事がやりにくい部分もあるかな?

 

オイル抜きアイロンでは

縮毛矯正のかかりに影響はあまりしない!

 

縮毛矯正でのアイロン工程で
かかりや効果に影響するのは
ほとんどが 水分と温度!

 

だから オイル抜きでも
矯正のかかりに影響するとしたら

乾かしてからオイルとつけるか
濡れてる時にオイルをつけて乾かすのか
どっちでもいいけど・・・

 

結局は アイロンをする時に

どの位 水分量があるか?

 

こいつが かかりに影響するだけで

オイルは全く関係ないんだね。

 

 

あと

>沸点が低いシリコーンオイルがついてるので
一度目の アイロンスルー時に
毛髪の温度があがらないのです!?

 

こういう 意見もあるようだけど・・・

まず 沸点が 60℃ぐらいなんで
その温度付近では加熱が蒸発に使われて
髪の温度が上がりにくっていうのを
言いたいんだろけど・・・

60℃程度の温度領域だと
縮毛矯正にはほとんど関係ないよね(笑)

 

あと シリコーンオイルがついてるから
1回目のスルー時に毛髪温度が上がらない
ってのは ちょいと疑問だね・・・

現在の日本製の高性能アイロンだと
温度管理が すばやくて 強力なんで

どんなシリコーンオイルがついていようと
髪がビショビショに濡れていようと

80℃のアイロンすれば 髪も数秒で80℃だし
100℃なら すぐに100℃になっちゃうからね。

 

 

低温のアイロン 80℃とかで調整しやすいとかの
意見もあるけど これも最近の高性能アイロンで
温度調整したほうがコントロールしやすいような気もするし

そもそも ナチュラルにするために 80℃とかで
加温するなら ブロー矯正でも良いような気もするしね・・・

 

 

たとえば ダメージ毛でもつれやすいとか
の理由でベタつかないシリコーンオイルを
つけてアイロンするとかの処理剤としての
使用ならまったく問題ないと思うけど・・・

 

シリコーンオイルがアイロン加温によって
蒸発する オイル抜きというものが

縮毛矯正の薬剤反応や ケラチン移動に
なにかの影響を与えるっていうのは
どう考えても無理があると思うよ。

 

 

んじゃ お次は DO-Sオススメの
縮毛矯正のアイロン技法について書いていくね♪

 

 

続く・・・

 

 

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コメント

  1. ヤマツミ より:

    ぢーぢさんこんばんは。

    記事に取り上げてもらいまして、ありがとうございます。

    >沸点が低いシリコーンオイルがついてるので
    一度目の アイロンスルー時に
    毛髪の温度があがらないのです!?

    先ほど上記について毛束にて実験、確認してみました。
    シクロペンタシロキサンをつけた毛束と、つけていない毛束のアイロン直後の毛髪温度ですが
    170度のアイロンでアイロンスルーを1スルー後の体感ですが・・・・
    両方ともに、とても熱かったです。火傷するかと思いました。シクロペンタシロキサン単体であれば沸点以上の温度にはならないでしょうが、毛髪についた状態ですものね。
    ただシクロペンタシロキサンをつけた方の毛束は温度の低下が早く感じました。
    体感なのでたしかではありませんが、沸点の低いシクロペンタシロキサンが急激に気化するため熱をうばっているという事でしょうか。
    早めのアイロンスルー速度の場合、熱の重なりが少なくなるという意味合いであれば、2スルー目の温度上昇は抑えられるということでしょうか。

    お忙しいところ恐縮ですが、またご意見うかがえましたらと思います。

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