平成の半ばぐらいからかな?『美容室でのパーマ離れ』とよく言われるようになった。
場末のパーマ屋が美容師を始めた頃、街の美容室では昭和の頃はパーマ比率が40%ぐらいが平均をされてた、そう10人お客さんが来店したらそのうちの4人ぐらいがなんらかのパーマをかけてた感じだね。
今では考えられないけど、高校生の子が卒業したらまず最初にパーマをかけてみたい!という時代だったんだよね。
現代だとパーマをかけてるのは50歳以上の感じで、メイン客層は60〜70歳のマダムだったりするんだよね。若者メインのサロンさんなんかだとパーマ比率は10%未満や、ほとんどいないって感じらしいしね(涙)
でもね・・・
昭和の頃のように10代や20代の子達がそんなにパーマをかけたい!って思うこともないだろうけど、ある程度年齢を重ね白髪染めを始める世代ぐらいになると『髪が細く柔らかくなってボリュームがでない』とか『柔らかい雰囲気のふんわりした髪型にしたい』なんて方も多くいるのも事実なんです。
とある消費者アンケートでは、
実は40代以上のお客様の30〜40%ぐらいの方はボリュームを出したりふんわり動きを出すためなら、パーマをかけても良い!素敵な髪型になるなら是非ともかけたい!って思っているのです。
でも実際は、、、
なぜパーマをかけないのか?パーマをかけるのを辞めた理由は?ってアンケートの回答の1位は…
普段の手入れ、スタイリングが難しいから!
しかもこのアンケートでとても面白いのが、、、
現在パーマをかけてる方に「なぜパーマをかけるのですか?」って聞いたところ
普段の手入れ、スタイリングがしやすいから!
アンケートによれば、パーマをかけてる方は手入れがしやすいからかけてるんだけど、パーマをかけたくない方は手入れが大変だからパーマをしたくないってことなんですよね。
ここがお客さんと美容師さんとのギャップを感じるとこで…
なぜ平成の頃からお客さんのパーマ離れが始まったと思いますか?と美容師さんたちに聞くと『髪の毛がダメージしてしまうから?』や『流行の髪型が変化したから?』なんて思っています。
お客さんのパーマ離れを少なくするキーポイントは【普段の手入れ、スタイリングがしやすい】かどうかなのです!
ダメージ軽減のためと無理に弱酸性パーマでかけてすぐに取れてしまったり、いまだにしっかりとブロースタイリングをしないといけない髪型にして普段のスタイリングを大変にしてしまったりしてはいけないのです。
またブリーチや縮毛矯正等でハイダメージ毛の方に無理にパーマなんてかけても自分でまともにスタイリングなんてできなかったりしてパーマ嫌いのお客さんを増やしてしまってもいけません。
場末のパーマ屋の現役時代はず〜っとパーマ屋でした
このブログ「場末のパーマ屋の美容師日記」自らをパーマ屋というぐらいだからパーマが専門のように感じる方も多いんだよね。
場末パーマ屋では完全オリジナルでパーマの薬剤も作ってるし、そいつを多くの理美容師さんに販売もしてる。
パーマ技法についてもそこらへんの美容師レベルよりは多少は知っているつもりなんで、現役時代は全国でセミナーや美容専門誌でパーマの特集記事なんかもした・・・
【DO-Sヘアケア開発者】どS美容師・場末のぢ〜ぢのプロフィール
そんな場末のパーマ屋は新型コロナの流行前まで現場のサロンで仕事をしていました。
うちのサロンはメイン客層が30代でその次はその母親世代の50代って感じのファミリーサロンだったのですが、平成の終わり頃でもパーマ比率は30%程度(しかもそのうちの8割以上はエアウェーブ)はありました。
たしかに20〜30代のお客さんは昔よりパーマをかける方は減少していましたが、40〜60歳代のお客さんの多くはパーマをかけてる感じです。ご紹介で来られるお客さんもほぼふんわりパーマを希望な感じでした。
地方都市である岡山市内の美容室ですが、ファミリーサロンの割にパーマ比率が高いのとヘアカラー比率が60%以上とホームカラーされるお客さんがほぼいないのが自慢のサロンでした。
※ホームカラーが少ない理由はまた書きますね。
現在の『お客さんのパーマ離れ』に関して言うと、パーマの理論や薬剤、技法なども昔と比べると随分と進化しているのですが、それを現場の美容師さんたちが上手く使いこなせていないような気がします。
実は パーマ=おばぁちゃん っていうイメージを作っちゃってるのは美容師さんなのかもしれません。
お客さんの年齢層が20〜30歳代のみのサロンさんを除いて、40歳以上のお客さんhがある程度来店されるサロンさんなら、基本ストレートで加齢によりボリューム感のなくなりやすい日本人の場合はもっとパーマの需要もあるハズだし、そういったお客さんはパーマの上手いサロンさんを探しているんものなのです。
【最新の毛髪薬剤理論】美容師が知っておくべき本当のパーマ理論とは?
もっとパーマをかけるお客さんを増やすにはどうしたらいいの?
ターゲットは40〜60歳代ぐらいでふんわり動きを出したいような方にパーマをかけてもらいたいのですが、、、
どんなパーマをしたらいいのか?まず絶対的な条件としては…
普段家庭でブラシを使ったブローなど必要ない、ナチュラルドライ程度で簡単にスタイリング出来て、出来るだけ持ちの良いパーマを提案することです!
髪の長さやヘアスタイルはお客さんや美容師さんの好みもあるので自由でいいのですが、昔のようにブラシでブローやセットしたりなど普段の手入れが面倒でなく、最低でも2ヶ月程度は持つようなパーマが理想ですね。
平成にクリープパーマが登場した頃から薬剤やパーマの反応理論等もかなり進化しています。パーマ技術については各美容師さんにより違いますので、参考までに少しだけこのような令和のパーマのヒントになるような部分を書いておきます。理解できたら絶対に違いが解ると思いますので、少しづつでも試してみてください。
◎前処理剤や中間処理剤は使用しない
手入れが簡単なパーマというのは大きめのしっかりカールで最低でも2ヶ月ほど持続するぐらい持ちが良いのが条件になります。
そのためにまず辞めて欲しいのが不必要な前処理剤の塗布です。基本前処理剤は還元の妨害をしてかかりをゆるくしてしまいますので使用しないほうが良いです、ダメージ毛の場合は1剤のpHを低くするなど薬剤の優しくして対応するようにしましょう。
毛先と根元部分のダメージ差がある場合は、毛先に処理剤をつけてかかりを弱めるというより、根元部分に時間差で還元剤をつけて根元部分を強くかけるようにしたほうがいいです。
特に2剤の前に中間処理剤としてPPTや感触向上成分を塗布すると2剤の酸化の妨害をしてしまいますので切れっぱなしのSが増え、持ちが悪化しますので使用しないほうが良いです。
また昔のパーマ理論ではアルカリ中和を目的に2剤の前にアシッド剤や酸リンスなどを塗布するのが一般的でしたが、現在の理論では2剤前に酸リンス等をつけると切断されてるSがイオン化されないのでS-Sの再結合がしにくくなるためかかりが弱くなり持ちもかなり悪くなってしまいます。
ですので、酸リンスやアシッド剤は絶対に2剤の反応後に塗布するようにしましょう。
【本当のパーマ理論】パーマ2剤前のアシッド剤が間違いの元です。
◎すっぴん髪ヘアケアでカール・ウェーブの再現性UP
パーマ施術後にサロントリートメントや髪質改善メニューなどで強力な表面コートや感触向上成分を着けまくると手触りは良くダメージ感は無くなりますが… 強い表面皮膜成分で重たくなりカール、ウェーブがダレてしまい持ちも悪くなってしまいます。
またホームケアでもアミノ酸系マイルドシャンプーや強い皮膜成分や油分で表面コートを繰り返しても同じようにパーマがダレてカール・ウェーブの再現性も悪く持ちも悪くなってしまいます。
手入れ簡単で持ちの良いパーマスタイルを実現するには【すっぴん髪ヘアケア】が効果的です。
DO-Sシャンプー&DO-Sトリートメントでの発見!【とれかけのパーマが復活】
【髪質改善】DO-Sすっぴん髪・素髪ヘアケアでヘアダメージ修復
◎デジタルパーマやエアウェーブを導入する
通常のパーマは濡れてる時のカール、ウェーブが乾燥してくると緩くなる(ダレる)傾向にあります。そこで、濡れてる時と乾いた時のカール、ウェーブがあまり変わらないようなパーマが一番スタイリングが簡単で髪型が再現出来ると思います。
最新パーマ理論には『濡れてる時の反応は濡れてる時に出て、乾いた時の反応は乾いた時に出る』というものがありますので、デジタルパーマやエアウェーブなどでパーマ工程の2剤前に完全乾燥させるのが最も有効です。
※宣伝ではありませんが(笑)デジタルパーマやエアウェーブの機械は30~50万円程度します。リースで購入すれば月5,000〜10,000円程度なので月に2〜3人もパーマすればいい計算になりますので是非導入を検討してみてください。またデジタルパーマの場合は防水ロッドのものを選ぶようにしましょう。
最新パーマ理論を知りたいならこの記事は絶対に読んでね↓
【最新の毛髪薬剤理論】美容師が知っておくべき本当のパーマ理論とは?
きっと今までのパーマとの違いは実感できると思いますから…
これらは、出来る範囲でいいので少しづつチャレンジしてみてください🎵
パーマや縮毛矯正なんて出来ない若手美容師さんも増えていると聞きます(涙)
まだまだ パーマをあきらめないで・・・
美容師が作った「場末のパーマ屋」オリジナルのDO-Sパーマ剤たち
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