ヘアカラーリングやパーマ、ストレートパーマ、縮毛矯正、髪質改善メニューなど美容室で行うメニューの多くにはモノエタノールアミンという強いアルカリ性の薬品が使われています。
このモノエタノールアミンというアルカリ剤は二剤式ヘアカラーや白髪染めの1剤に、キューティクルを開くアルカリ剤や2剤の過酸化水素水と反応してブリーチを行い髪色を明るくしたり、髪を柔らかくしてパーマ、縮毛矯正剤、髪質改善トリートメントの液剤の浸透を良くしたりそれらの反応を強くしっかりしたりするために配合されています。
でもこのモノアタノールアミンというアルカリ剤はヘアカラーやパーマの反応をしっかりさせたり持ちをよくするためには必要なものですが、髪の毛のケラチンを変質させたりキューティクルを開いて剥がれやすくしたり、内部の間充物質を流出しやすくしたりしてヘアダメージを増加させてしまいます。
またモノエタノールアミンは髪の中に残留しやすい性質がありますので、施術時だけでなくその後にも少しづつ髪を傷めてしまう場合も多いです。
少し前の記事
↓
縮毛矯正後のヘナ染めのタイミングはいつ頃が最良なのでしょうか?
こちらの質問者の方から追加の質問を頂きました。
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ぢ〜ぢさん、こんにちは。
今回も丁寧なご回答とアドバイスをありがとうございます。
> 君の縮毛矯正の薬剤がどのくらいアルカリ性なのか?
> 施術直後にDO-Sアシッドのように、ホントにアルカリ中和ができるぐらい酸度の強いアシッド処理をしてるのか?
使用する薬剤などについては美容師さんにお任せしたので、具体的なことは今回は確認しておりませんでした。
美容室選定の際、美容師さんが発信してらっしゃるブログをあちこち読んでまわりました。
その中のお一人がぢ〜ぢさんの理論と軸が同じだったので「ダメージが避けられない縮毛矯正も含めてお願いできる」と思い選択した美容室です。
(予約後にぢ〜ぢさんのことが話題に出ました!)
ですので、美容師さん側でできること・すべきことはなされていると信頼しています。
後は私のホームケア次第だと考えています。
シャンプーはDO-S(キアラーレも持っていますが)アルカリオフも常備しています。
念のため、次回のヘナ染めまで3週間程度は空けてみることにします。
縮毛矯正とヘナ染めを同日施術している美容室もあり反対派もありで、迷いました。情報の取捨選択には知識も必要ですね…。
> 君はハナヘナで白髪染めをしてるのかな???
はい、ヘアケア用品だけでなくハナヘナも使わせていただいています。
白髪染めはヘナ染めのみです。
染め方は以前のこの記事を参考にして
↓
https://do-s55.com/archives/25484
普段はインディゴ入りでリタッチ(その時々の状態を見てどちらを使うかや配合は変えてみてます)何ヶ月かに一度本気染めというパターンです。
二度染めのナチュラルを根元メインにするか毛先まで全体かは、その時の状態で決めています。
太めな髪質や染め方のせいか(?)ハナヘナナチュラルで全体染めしても、特にごわついた経験がありません。
以前美容室でヘナ100%(ケミカル成分無しだそうです)で染めた時にバシバシに固くなったことがあるので、いわゆるヘナショックの状態はわかります。
今後手触りが気になだたり場合のために
> ブラウンかマホガニーでの1度染めを少しまめにリタッチ染めしたほうが良い場合もある
これを覚えておきます。アドバイスありがとうございます。
ところで…追加質問になってしまいますが(すみません)今回改めて残留アルカリについて色々読みました。
「アルカリが残ったままだと痛む」のは読んで知っていましたが、どう痛みが進んでいくのかが理解できていないのです。
キューティクルが開いているので外部からの刺激で痛みやすい、シャンプーの時に髪の毛の間充物質が流出しやすくなる、というところまではわかりました。
疑問点は、アルカリが残留していると
1. 髪の毛が乾いた状態でも痛みが刻一刻と進むのか(キューティクルや内部のケラチンを溶かすイメージ)
2. 主に濡れた時に問題が出るのか
3. その両方なのか
4. 上記のどれでもない。。。
です。
今回の縮毛矯正後に風邪で発熱してしまい、アルカリオフとシャンプーができなかった期間があるので気になっています。
もしお時間がありましたらで大丈夫ですので、残留アルカリなどの影響について素人向けに教えていただけると、今後に活かせてとても助かります。
どうぞよろしくお願いいたします。
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そっかそっか〜
>美容室選定の際、美容師さんが発信してらっしゃるブログをあちこち読んでまわりました。
その中のお一人がぢ〜ぢさんの理論と軸が同じだったので「ダメージが避けられない縮毛矯正も含めてお願いできる」と思い選択した美容室です。
(予約後にぢ〜ぢさんのことが話題に出ました!)
ですので、美容師さん側でできること・すべきことはなされていると信頼しています。
後は私のホームケア次第だと考えています。
なら1週間か10日ぐらいでもOKかもしれないので担当の美容師さんに尋ねてみてもいいと思うよ。
んじゃ〜今日の質問にお答えしよう
疑問点は、アルカリが残留していると
1. 髪の毛が乾いた状態でも痛みが刻一刻と進むのか(キューティクルや内部のケラチンを溶かすイメージ)
2. 主に濡れた時に問題が出るのか
3. その両方なのか
4. 上記のどれでもない。。。
です。
これは現在のところは。。。
2. 主に濡れた時に問題が出る
って感じかな?
っていうのも、縮毛矯正やパーマ、ヘアカラー剤などのモノエタノールアミン等のアルカリ剤はどのようにして髪の毛を損傷させるのか?っていうメカニズムが全て解明された訳じゃないからね。
基本的にアルカリ性とか酸性などのpHってのは髪の毛が濡れてる時のお話なので、、、
アルカリで髪のケラチンが変質したり、普通よりキューティクルが柔らかくなって開いて剥がれやすくなったり、内部のタンパク質が流出しやすくなったりとか、他の残留薬品との反応とかの髪が濡れてる時の現象はある程度解明できてるけど、、、
髪の毛が乾いてる時に髪に残留してるアルカリ剤がどんな風に影響してるのか?はまだまだ解っていないんだよね。
ま〜ただ 主に濡れた時に問題が出るってことは間違いないので、、、
>今回の縮毛矯正後に風邪で発熱してしまい、アルカリオフとシャンプーができなかった期間があるので気になっています。
風邪で数日間シャンプーできなかったぐらいは、さほど気にする事もないので安心してね。
カラーやパーマのヘアダメージにはアルカリ中和、除去するのが大切!
コメント
ぢ〜ぢさん、こんにちは。
再びのご回答をありがとうございます!
まだまだ解明されていないことがあるのですね。そうなのか〜と少し驚きました。
医学も同様ですから、毛髪に関してもそんなに簡単に解明できないことも多いのでしょうね。
そんな中、薬剤やケア商品を開発していくのは大変だろうと思いました。
実際に施術する側の美容師さんも日々の勉強と努力と経験の積み重ねが必要で、どちらも決して簡単なことではないですよね。
製品開発をしているぢ〜ぢさんにも、お客の髪の毛に真剣に向き合っている美容師さんにも、感謝の気持ちでいっぱいです。
> 2. 主に濡れた時に問題が出る
> 基本的にアルカリ性とか酸性などのpHってのは髪の毛が濡れてる時のお話なので、、、
この基本の部分はわかりました。
濡れ髪の扱いも含めて気をつけていきます。
髪の毛をできるだけ傷めないことが肝心ですので、ホームケアを頑張りたいと思います。
最後にもうひとつ質問です。
(一人で何度も申し訳ありません!)
DO-Sアルカリオフの使い方は過去記事を読んで理解しています。
1回のシャンプーでアルカリオフの塗布は1度が基本ですが、これを2回に増やしたらその分早く(短い日数で)アルカリ除去ができるのでしょうか?
たとえば、
シャンプー前に1度目のアルカリオフを塗布→暫し放置後に1度目のシャンプー(しっかり洗い流す)→2回目のアルカリオフの塗布と放置→2回目のシャンプー
というイメージです。
1日に1回程度にとどめておいた方が無難なのか、2回やっても良いのか、2回やると髪の毛に却って負担になるのか、2回やっても効果的に余り意味がないのか、、、この辺りを教えていただけると嬉しいです。
どうぞよろしくお願いいたします。