シス系パーマ って知ってますか?
システインパーマ、システィンパーマ、
システィーンパーマとも呼ばれます。
システインのパーマ剤は成分が
タンパク質でできているので、
反応したあと髪の中に栄養分として残り
チオ系の薬剤に比べて優しくかかります。
ヘアカラー毛、ブリーチ毛、ダメージ毛、
細毛、軟毛、猫っ毛、薄毛などなど
ヘアダメージをできるだけ少なくして
パーマをかけたい方におすすめです。
って・・・
場末のパーマ屋が美容師を始めた
昭和の時代なんてのはね・・・
パーマの1液なんてものは
チオ と シスしかなかった!
健康毛〜普通毛の人は
チオ(チオグリコール酸)のパーマ液
ダメージ毛や猫っ毛などの弱い髪の人は
シス(システイン)のパーマ液でかける!
これが 当たり前だったんだよね・・・
んじゃ 今日の読者の美容師さんの質問ね
・・・・・・・・・・
お疲れ様です、
DO-Sシャントリは神ですね!
今日はパーマでアドバイスを下さい。
私は○○県に帰郷し半年ほど前から
ドエスさんと同年代の母と美容室をしています。
田舎の美容室なのでおかげさまで
パーマのお客様が沢山いらっしゃいますが
ほとんどが年配のお客様で
ショートで白髪染めとパーマです。
現在、うちのサロンではパーマ液は
昔ながらのチオとシスだけです。
①チオだと強過ぎてシスだと弱いと
思われる髪質のお客様にチオとシスを
半々に混ぜた薬剤でかけるのですが、
これがかなり強くかかりたまに
チリチリの失敗パーマになってしまうんです。
これはどうしてですか?
この失敗をしないようにするには
何か方法がありますか?
②シスのみでかけた場合に
最初の1週間〜10日ぐらいで
ウェーブダウンが激しいのですが
これもなにか対応策はありますか?
③うちのサロンでもDO-Sのパーマ液を
使用していきたいのですが、
エアウェーブもデジタルパーマも無い
うちのようなサロンでは
どのパーマ液から使っていけばいいですか?
お暇な時にどうかアドバイス下さい。
宜しくお願いします。
・・・・・・・・・・
ホイホイ!
そうそう ぢ〜ぢらの世代の
美容師さんが若い頃は
チオとシスしかなかったからね〜♪
ちょいと専門的なお話なんで
少しづつ解説させてもらうね
①チオだと強過ぎてシスだと弱いと
思われる髪質のお客様にチオとシスを
半々に混ぜた薬剤でかけるのですが、
これがかなり強くかかりたまに
チリチリの失敗パーマになってしまうんです。
これはどうしてですか?
まずは ちょいとこの記事を読んでみて
↓
ま 今から読み直すと
もうちょい補足する部分もあるので
また次回でも補足説明するけど・・・
今回の質問の場合だと
シス系のパーマ1剤は アルカリが強い!
これが関係してくるんだね、、、
まずね わかりやすく説明すると
シス と チオってのは
髪の毛のS-S結合を切断する
還元剤の種類のことでね
シスは チオと比べると
S-S結合を切断する力が
すんごく弱いんだよね。
そんな還元力の弱い
シスでパーマをかけるためには
pHをアルカリ性に高くしてあげる
必要があるんだよね。
だから パーマの1剤は
還元剤濃度が同じだと仮定すると
◎還元力はシスは弱く、チオは強い
◎アルカリ性になればなるほど還元力は強くなる
これは どこのメーカーの
どのパーマ液でも変わらない基礎だね。
ま 君のお店で使用してる
パーマ剤の還元剤濃度や
アルカリ度がわからないので
たとえばの例でいうとね・・・
ダメージ毛用のシスの薬剤は
還元力が2、アルカリが10
ぐらいのパワーだと仮定して
チオの薬剤は
還元力が10、アルカリが4
ぐらいだとするとね。。。
これを半々に混ぜたりすると
還元力が8、アルカリが8ぐらいに
なったりするんだよね。
シスは還元力がすごく弱いので
アルカリを高くしてるんだけど
それに還元力の強いチオを混ぜたら
還元力の強いチオ入りで
アルカリも強い薬剤
になってしまうんだね!
たとえば 4の強さのシスと
10の強さのチオを半々なら
だいたい中間なら
7ぐらいの強さになるイメージだけど
実際は アルカリの影響で
強さは8か9ぐらいになるんだよね。
>この失敗をしないようにするには
何か方法がありますか?
パーマ液を混ぜて
かかりの強さの微調整をするときは
還元力の違う還元剤同士を混ぜるのは
危険だし計算もしにくいんだよね。
パーマ剤でかかりの調整をする場合は
同じ種類か 還元力の近い還元剤同士で
アルカリ(pH、アルカリ度)や
還元剤濃度の違いで調整する!
①同じ種類の還元剤で同じ濃度で
アルカリの低い薬剤と高い薬剤を
混ぜて調整する。
②同じアルカリ(pH)の薬剤で
還元剤の濃度を変えて調整する。
んで 今回の君のケースなら
シスを強くするのは難しいので
チオの還元剤濃度やアルカリの強さで
調整するほうが向いてると思うよ♪
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