「韓国の美容師さんからするとDO-S式パーマがインチキ・詐欺に見えても仕方ない?」日本の美容師さんから届いた、目からウロコなメール
前回のブログ↓
「DO-Sパーマ理論はインチキで詐欺?」韓国の美容師さんからの質問に答えます
で、「過去のパーマ理論はインチキで詐欺?」という韓国の美容師さんからの質問について、科学的なエビデンスを元にお答えしました。
そしたら、この記事を読んだ日本の現役美容師さんから、とっても興味深いメールをいただいたんです。 これがまた、現場のリアルな歴史と技術の進化が詰まった素晴らしい内容だったので、皆さんにもシェアさせていただきますね。
少し長いですが、ぜひ読んでみてください!
【日本の美容師さんからのメール】
お疲れ様です。こちらのメールから失礼します。
韓国の美容師さんの「DO-Sパーマ理論はインチキで詐欺?」っていう記事を読みました。
どSさんのパーマは、韓国の美容師さんからすると『誇張されている』『インチキや詐欺のようなものだ』と思われるのも、実は仕方のないことだと思いますよ(笑)。
実は僕も12〜13年前、スタイリストなりたてでどSさんの最初のブログを読んでいた頃は、まったく同じように思っていました(すみません!)。当時勤めていたサロンのオーナーも「インチキ臭い」と言っていました(笑)。
あんなに大きなロッドで巻いてパーマして、スタイラー(自然乾燥)だけであんなにふんわりスタイルができるわけがない! しかも普通のパーマの2〜3倍も持ちが良い? あり得ないでしょ……絶対に2〜3日も持たないに違いない!って。
でも、当時勤めていたサロンに内緒で、こっそり行ったどSさんの講習後の懇親会で、アシスタントとして来ていたスタッフさんに直接聞いてしまったんです。 「あのブログのエアウェーブパーマは、本当にあのままドライして仕上げてます! マジでサロンにはデンマンとスケルトンブラシしかありません。ショートとメンズ以外のパーマのお客さんはみんなエアウェーブで、大半がDO-Sシャントリを購入、カラーもみんなリタッチでホームカラーはほぼゼロ。あの大きくてふんわりしたカールは、半年くらい持ちます!」と。 つまり、ブログのパーマには、誇張もインチキもまったくなかったんです。
当時、デビューしたてだった僕は、どSさんのブログを読み漁り、真似をしながらパーマの研究をしまくりました。なんとか「大きなふんわりウェーブ・カール」までは再現できるようになったのですが……どうしても不可能だったのが、濡れている時と乾かした時の「ウェーブギャップ」でした。ナチュラルドライではどうしてもダレてしまって、スタイリングが難しかったんです。
そんな僕が、どSさんの現役時代とまではいきませんが、なんとなく当時の「DO-S式パーマ」ができるようになったのは、4年前に独立してからです。
なぜ、できるようになったと思いますか?
それは、独立してサロンに「エアウェーブ」を導入し、DO-Sシャンプー&トリートメント、DO-Sアシッドや専用のパーマ剤、縮毛矯正剤をすべて使うようになったからです。
そう、エアウェーブで完全乾燥させてからの「オキシのドッカン酸化」と、DO-Sシャントリで「すっぴん髪」にすること。この組み合わせによって、パーマのダレ具合(ウエットとドライのギャップ)が、はっきりと少なくなったんです! 他にも、DO-Sアシッドやパーマ剤の特性も大きいですし、お客さんがヘアケア(ダメージ補修)のためではなく、「毎日のスタイリングを楽にして、パーマの持ちを良くするため」にDO-Sシャントリを使う意味が、ようやく本当の意味でわかりました。
韓国にエアウェーブがどれくらい輸出されているかはわかりませんが、DO-S製品は正式に輸出されていませんよね?
少し前に流行った「韓国風パーマ」なども、実際は韓国のサロンでも、最後はストレートアイロンでしっかりセットして仕上げていると聞いたことがあります。
エアウェーブも、DO-Sシャントリも、DO-Sアシッドもパーマ剤も触ったことがない韓国の美容師さんからしたら、本当に「ただ乾かすだけで、あのふんわり大きなウェーブが半年も持つ」なんて、インチキや詐欺に見えてしまって当然だと思います。しかも、どSさんが美容雑誌やセミナーで大活躍されていたのは10年以上前ですからね!その韓国の美容師さんとはレベルが違いすぎるんだと思います。
すみません、韓国の美容師さんからひどくバッシングを受けそうなのでブログに掲載するときは匿名でお願いします。
「知らない道具と薬剤」は、魔法(インチキ)に見えてしまう
メール、ありがとうございました! いやぁ、めちゃくちゃ面白かったですし、読んでいて「なるほどなぁ!」と膝を打ちました。スタイリストなりたての頃から、陰でたくさん研究してくださっていたのですね。独立してその謎が解けたというストーリー、本当に素晴らしいです。
この美容師さんがおっしゃる通り、パーマの仕上がりや持ちは、単なる「巻き方(技術)」だけで決まるものではありません。
- 「エアウェーブ」という、水分と温度を精密にコントロールしてガラス化(完全乾燥)させる特殊な機械。
- そのガラス化を定着させるための「ドッカン酸化(強力な酸化処理)」。
- 髪の余分な皮膜を取り除き、軽さと弾力を引き出す「すっぴん髪(DO-Sシャントリ)」。
- 残留アルカリや薬害を抹殺する「DO-Sアシッド」などの処理剤。
これらがすべて噛み合って、初めて「大きなロッドで、ただ乾かすだけで、信じられないほど長持ちするふんわりパーマ」が完成します。
これ、どれか一つでも欠けると、あの再現性は出ないんです。
もし、このシステムや道具の存在を知らず、普通のパーマ液と普通のロッド、普通のシャンプーだけで同じことをやろうとしたら……絶対にダレるし、2〜3日でダレて消えてしまいます。昔の私も、あのシステムがない時代は同じように悩んでいましたから(笑)。
つまり、「そんなの嘘だ!」「インチキだ!」と怒っている韓国の美容師さんは、「自分の知っている道具や薬剤のルール」だけで、私たちの仕上がりをジャッジしようとしているわけです。
飛行機を見たことがない人が、「鉄の塊が空を飛ぶなんて詐欺だ!」と言っているようなものですね。
レベルの差ではなく、「体験した世界」の差
メールには「韓国の美容師さんとはレベルが違いすぎる」なんて書いてありましたが、私は技術の優劣というよりは、単に「その技術や道具、薬剤が生み出すリアルな結果を、実際に目で見て、体験したことがあるかどうか」の差だと思っています。
どんなに頭の良い美容師さんでも、目の前で実際に「ただ乾かしただけで半年持つふんわりパーマ」や、それを支える一連のプロダクト(DO-Sシステム)を体験しなければ、信じられないのは当然です。
私たちは、自分が「できないこと」「見たことがないこと」を、つい「誇張だ」「嘘だ」と否定したくなってしまうことがあります。でも、そこで思考を止めてしまうのは、美容師としてすごくもったいないこと。
「あり得ない」と思ったときに、 「いや、もしかしたら何か自分の知らない秘密(道具や薬剤、理論)があるのかも?」と一歩踏み込んで調べてみる。
今回メールをくれた美容師さんのように、10数年前に「怪しい」と思いながらも講習に足を運び、自分で試行錯誤を繰り返して、今ではその技術をお客さまに提供している姿こそが、プロフェッショナルだなと感じます。
海を越えた批判に一喜一憂するのではなく、これからも「どうやったらお客さまの髪がもっと素敵になるか」を、新しい道具や正しい科学と一緒に、楽しく追求していきたいですね。
素晴らしい気づきをくれたメール、本当にありがとうございました!
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執筆者プロフィール:森下 秀彦(どS美容師)
美容メーカーでの薬剤研究やサロン経営を経て、全国のプロの理美容師を対象にパーマ・縮毛矯正・ヘアダメージ論のセミナー講師を務める毛髪専門家。群馬大学元教授との共同研究や特許成分の実用化など、科学的根拠に基づいた革新的な薬剤・技術プロセスの開発に長年携わってきました。
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