これからの 新世代のパーマ
美容室でのパーマ改革には
絶対に 酸化の見直しが必要不可欠だ!
そこで これからのパーマの
酸化として提案しているのが・・・
リバースアクションを利用して
ミックスジスルフィドを少なく
持ちの良い ダメージの少ないパーマ
前回の記事
↓
こいつの続きを行ってみよう♩
今日も元気に キィちゃんをクリック♩
↓
2014年に ケラチン研究の第一人者
新井幸三先生にお聞きした
リバースアクションによる パーマ酸化法
前ブログでは かなりの記事数で書いてきてるよね
まとめ記事を読んでみて
↓
んで ちょいと今回は
リバースアクションを正しく行うために
もう一度 基礎の還元の仕組みから考えて行こうと思う
パーマの還元をイメージで理解する
2年ほど前から パーマの化学反応は
いろんな記事にしてきたよね〜
今回のリバースアクションについても
2014年の記事では こんな感じだ
↓
この記事が リバースアクションのお話なんだが
還元の化学式
KSSK + RSH ⇄ KSSR + KSH (1)
KSSR + RSH ⇄ RSSR + KSH (2)
これじゃ わかりにくいので
こんな図にしてるよね
↓
んじゃ 今回はもっと 細分化して
パーマの還元というものを
イメージで捉えてみよう♩
んじゃ まず最初は
これが SS結合というもんね
↓
システィン結合
SとSが 普段は繋がってるんだよね♩
んで ここに パーマ液(還元剤)がやってくる
↓
そして 還元剤が
SS結合をぶった切る(笑)
すると こういう風になる
↓
この図で言うと 左側のSは
ミックスジスルフィドってもんになる
そして もう片方は SにHがくっつく
この SにHがくっついたもんが
あとで2液した時に 再結合するんだね。。。
んで これが 化学式でいう ⑴式
KSSK + RSH ⇄ KSSR + KSH (1)
こいつが 右に動いた様子である。
そして この図の
右側のミックスジスルフィドに
もう一度 パーマ液が近づいてくる
↓
すると・・・
今度は ミックスジスルフィドを引き剥がして
ジチオジグリコール酸ってもんになる。。。
そして Sの方にはHがくっつく♩
↓
これが 化学式でいう ⑵式
KSSR + RSH ⇄ RSSR + KSH (2)
いろんな小難しい事を言い出したら
全く キリが無くなってしまうので
この一連の動きだけを まず理解すればいい
S−S結合に パーマ液が反応すると
↓
S−S結合は カットされる
↓
片方のSは ミックスジスルフィドになる
↓
ミックスジスルフィドに パーマ液が反応して
↓
Sから離れて ジチオジグリコール酸になる
これが 通常の流れだと理解する、、、
ここで バックリアクション!!!
そう この一連の流れを
逆転させてしまうのだ♩
何らかの方法で ジチオジグリコール酸を沢山増やす
↓
ミックスジスルフィドが 平衡反応で増加する
↓
切れていた S−S結合が再結合する
これにより 酸化をするより前に
SS結合の再結合が行われ
結果として
パーマのダメージの原因である
ミックスジスルフィドが
少なくなるっていう理屈なんだ。
また ミックスちゃんが
少なくなる ということは
S−S結合の再結合が増える
という事でもあるので
パーマも持ちも良くなるという事ね。
ここら辺の小難しいお話をすると
みんな ごちゃごちゃになっちゃうから
これだけを理解しとくといい。
バックリアクションさせると
パーマの持ちが良くなったり
ヘアダメージが少なくなる!
そのバックリアクションをするには・・・
なんらかの方法で
パーマの2液の前に
ジチオジグリコール酸を増やす!
って事で
次回は その
なんらかの方法 について解説しよう♩
コメント
お世話になっております。DO-S商材を使わせて頂いております。
過去にも何度かご質問させて頂きました。
その都度、回答頂き有難うございます。
また質問があるのですが、GMTで普通のパーマをする場合マゼマゼ水で希釈すればよろしいでしょうか?その際の希釈の割合はどのくらいになりますか?
その際2剤はDO-Sオキシ1.5でよいしょうか。
酸性パーマの場合は4.5%程度を使った方がいいとも聞きますが、カラー用の過水(シャバシャバタイプ)を使っても問題ないでしょうか?
長くなってすみませんもう一つあります
一人サロンなのですが縮毛矯正の水抜きアイロンをする際のドライの仕方についてですが、全体に潤いが残るくらいでドライしてアイロン工程に入りますが、
アイロンの始まりと、終わりのほうで2剤後クセの伸びに違いが出る時があります。
アイロン工程の始まりと、終わりのほうとでの髪の水分量の違いだと思いますが、
アイロン工程中にまたスプレイヤー等で湿らせてドライしてアイロンを再開しても問題ないでしょうか?
最初の時点で全部乾かさずに、アイロンをしていくブロックごとに分けて
ドライ→アイロン、ドライ→アイロンと、各ブロックで進めた方がよいのでしょうか?
最近の記事で還元は完全ドライか、2剤処理をするまでは進むとありますが、
ブロックごとの分けてドライする際に最後に乾かすブロックは、少なくとも最初にドライしたブロックより還元が少し進むことになるのでしょうか?
全て一人でのアイロン工程になるので最初のブロックと最後のブロックではかなり時間に差がでます。
分かりにくい長文で失礼致しました。
おてすきのときは中々ないとは思いますが、宜しくお願い致します。
いつも丁寧にご回答ありがとうございます。
またちょっと疑問があるのでお聞きしたいのですが。
最近の一連の酸化について、当店でもR-stop、ブロムを使用し
ウェットパーマの仕上がりは飛躍的に良くなりました。
そこで、Wガラス化パーマのようにR-stopは使うけど仕上げの酸化剤が
オキシの場合は、ウェットでチオ濃度によってブロムの濃度も変えるというような
酸化の強化に比べて、酸化力そのものはどうなのでしょうか?
表現がいまいちだと思いますが、、、
もう一つすいません。
以前、パーマはアルカリが高い方が持ちがいいという風にありましたが、
それはイオン結合によるものだからでしょうか?
それともアルカリで多少ダメージさせた方が弾力がなくなるからでしょうか?
とても疑問ですが、デジタルパーマで還元のためにアルカリのある程度高い
薬剤を使った場合、還元はできたけど中間水洗するときにPHがだいぶ下がって
しまうのでイオン結合が使えてないような気がしてとても勿体ない気がします。
水洗後、髪のPHがいくつなのかは分かりませんが。