活性ケラチンだからってS-S結合(シスチン結合)する訳ではありません。

髪質改善メニューや酸熱トリートメントでツヤサラになった髪の画像 ヘアトリートメントの真実
○ASEケラチントリートメントは特殊な加水分解技術で取り出した低分子活性ケラチンを使用しています。
カラーやパーマ、縮毛矯正等で傷んだ部分に活性ケラチンがアプローチし、毛髪を補修・補強しヘアダメージ修復をします。
酸化して血行の悪い頭皮を柔軟化させ、血流促進効果があります。酸化物、酸化脂質を除去、成分は天然由来100%。ノンパラベン、ノンエタノール
毛髪にハリコシを出します。活性ケラチンが硬化した毛髪を柔軟化します。ケラチンが結合し、毛髪のハリコシが増えます。
【配合成分】
水、 シクロペンタシロキサン、セテアリルアルコール、ソルビトール、ベへントリモニウムクロリド、グリセリン、 ジメチコン、 PPG-3カプリリルエーテル、加水分解ケラチン(羊毛)、セラミドEOP、セラミドNP、セラミドAP、フィトスフィンゴシン、コレステロール、 ラウロイルラクチレートNa、 カルボマー、 キサンタンガム、イソプロパノール、ビスPEG-18メチルエーテルジメチルシラン、ジステアリルジモニウムクロリド、アモジメチコン、ジココジモニウムクロリド、ステアルトリモニウムクロリド、クオタニウムー33、DPG、シア脂、シクロヘキサン-1, 4ージカルボン酸ビスエトキシジグリコール、ジメチコノール、セテスー20、クオタニウムー73、BG、メチルパラベン、プロピルパラベン、フェノキシエタノール、安息香酸Na、ニオイテンジクアオイ油、グレープフルーツ果皮油、ベルガモット果実油

 

低分子活性ケラチンが結合しヘアダメージを修復する!

なんとなく凄そうなお話だね。

髪質改善メテオカラーでノンダメージで毛染めをした画像

 

んじゃ 今日の読者さんからの質問ね

・・・・・・・・・・

htp://www.ur○○○○○ft-○n.s○p/detail.l?id=00002

こちらの商品に配合のケラチンは死んだケラチンなのか問い合わせたところ、特殊な加水分解をして抽出していてアルカリ漬けにして取り出した死んだケラチンではなく活性ケラチンと返信が来たのですが、S-S結合するケラチンなのでしょうか?

・・・・・・・・・・

はいはい!

君は美容師さんかな?一般の方かな?

ま〜一般の方にはちょいと難しいお話になるんだけど…

活性ケラチンとか生きたケラチンや生ケラチンなどのネーミングで、特殊な加水分解とかなんとかいろんな小難しい説明をするメーカーさんも多いんだけどね。。。

活性ケラチン=S-S結合するケラチン ってことでは無いからね!

活性というのは、化学的に活発な性質をもってて、化学反応を起こしやすくなっているって意味なんだけど… これって理美容業界で使われてる活性ケラチンではちょい意味が違ってるし。

そもそも死んだケラチンとかいっても、そもそも羊毛だろうが羽毛だろうが元々のケラチン自体が死滅細胞で出来てて最初っから死んでるしね(笑)

はっきり言って、活性ケラチンも生ケラチンも、全て死んでるケラチンですよ!

 

そもそも死んでるケラチンから

生きてるケラチンなんぞ

絶対に取れませんから!

 

んでね、加水分解ケラチンってのは『固形物』である羊や水鳥の毛を切り刻んで溶解して『液体状』にするんだけど、通常は凄くきついアルカリ溶剤で羊毛、羽毛をドロドロに溶かして抽出するんだよね。確かにこのきついアルカリ剤でドロドロに溶かしちゃうと、そもそも死んだケラチンが原型をとどめないゴミレベルのケラチンになってしまうんだ。

>特殊な加水分解をして抽出していてアルカリ漬けにして取り出した死んだケラチンではなく活性ケラチンと返信…

分子量400とかの低分子(すごく小さい)で原型を留めたケラチンが抽出できるのかは大きな疑問???だけど・・・

どのぐらいのレベルの原型を留めてるケラチンなのか?など詳しいことはこのメーカーさんに聞いてみたいとわかりません!

 

ま〜 もしかして? 本当に? ある程度原型を留めたケラチンが取れたとして???

また そいつが髪の内部に浸透したとして???

髪の毛のシステインとS-S結合なんてする仕組みがありません!

 

ここで 髪の毛の結合のお話をするとね・・・

よく胡散臭いトリートメントとかで、髪の毛と結合や架橋するとかいうけどね・・・

ちょいこのコラム記事をよく読んでみて

トリートメントは髪を傷めます!その仕組みとヘアダメージする原因とは?

ヘアトリートメントは髪を痛めます!のコラム記事へのリンク画像

髪の毛の結合には、一番強力な髪の命と呼ばれる【ペプチド結合】といわれるものや、パーマやストレートパーマ(縮毛矯正)などの薬品で切れたりくっついたりする【ジスルフィド結合】などの普通の生活ではまず切れないレベルの強力な結合があります。

※この【ジスルフィド結合】が別名【シスチン結合】【S-S結合】とも言われます。

S-S結合(ジスルフィド結合)というのはパーマ剤とかの化学薬品で還元反応、酸化反応などの複雑な化学反応で結合するので、ある程度原型を留めたケラチンは入ったとしてもS-S結合の化学反応を起こす理屈がないのです。

わかりやすくいうと、万が一髪のケラチンとまったく同じケラチンタンパク質が髪に入ったとしても、それらが結びつく(結合する)理屈がないのです。

 

こういうケラチンや、通常よくある髪質改善メニューや酸熱トリートメントなどの持続性トリートメントの分野では、強く結合というより、せいぜい1〜2週間程度吸着してるっていうレベルです。

※教えてもらったホームページを熟読しても「ケラチンが結合し」って書いてただけで、S-S結合するなんてどこにも書いていませんでしたので、こちらのメーカーさんも嘘はついてないです。

 

ま〜活性ケラチンや生ケラチンも

死んだケラチンに間違いはありませんし…

 

活性ケラチンが髪にS-S結合はしません!

 

 

ちなみに、S-S結合するケラチンというのは新井先生の開発した特許成分で、DO-Sとミルボンさんが作ってる

S-カルボキシメチルアラニルジスルフィドケラチンタンパク質

っていって、ジスルフィド結合(二つの硫黄原子が共有結合したもの)を持ってるケラチンタンパク質のことだからね。

そう ジスルフィド結合(S-S結合)を持ってるケラチンと活性ケラチンはまったくの別物だし。。。

勝手にジスルフィドケラチンなんて作ると特許侵害になっちゃいますしね(笑)

 

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