カラー剤がブクブクと泡立っていた・・・その1

どS美容師に質問

長年 美容師をしていると

思いもよらぬ 現象を見る事もある。

 

ヘアカラー剤が 全くと
いっていいほど 染まらないお客さん

パーマが 異常にかかりにくいお客さん

パーマ液つけたら 紫色の液体が出てくるし

薬剤塗布後 数分で ビビリ毛になっちゃったり(泣)

 

 

こりゃ 超常現象じゃ〜???

なんて 思う事も たまにある・・・

 

 

んじゃ 今日の読者の美容師さんからの質問ね

・・・・・・・・・・

ドエスさまこんにちは
私は美容室で働いているのですが、
いつも勉強させていただいています

みんなにドエスさんのブログ見て!
と、言うのですが新しい考えかたは
受け入れられにくいみたいで残念です( ´・ω・` )

 

 

今日はドエスさまに質問があります

お店でお客様のカラーをしていた時のことなのですが、
放置時間が終わってチェックしに行くと様子がおかしい

よく見るとカラー剤がブクブクと泡立っていたのです!

泡カラーではなく美容室で使う普通のタイプのものです

拭き取ってみると思っていた色は入らず、
色が入るどころかトーンアップしていました

 

応急処置として、濃い染料のカラーを乗せて
なんとかなったのですが、次にご来店された時も同じことがおきました

メーカーさんやディーラーさんに問い合わせても具体的なことはわからず
オキシかなー?金属イオンかなー?と対策になることはわかりませんでした

 

 

ドエスさまはこのような事例をご存知でしょうか?
もしご存知であれば原因を教えていただければ対策ができそうなのですが…

どこに問い合わせても何もわからず、困っております
何卒よろしくお願いします

 

使ったカラー剤は
某ビューティーエクスペリエンスさまと某ミルボンさまです

薬剤はトーンダウンのために6レベルや8レベルと
グレイカラーの6レベルを混ぜたものです
どちらも同じ現象がおきました

メーカーの違いではないようなのですが…お手上げです

メールか何かで画像をお送りすることもできます
長文失礼しました

・・・・・・・・・・

 

ホイホイ!

 

こりゃ ある意味 超常現象だよね。。。

 

場末のぢ〜ぢも 何回か
思ったより発色しないって経験はあるな・・・

泡までは 出なかったが 少しトーンダウンするつもりが
なぜか トーンアップしちゃった人とかね。

その時は 多分 他店でサルファイト系の
パーマをずっとしてた人なんで
ひどくアルカリ残留してた と考えられたんだ。

昔のサルファィト系でパーマしてる人は
アルカリ残留が怖かったんだ。
上から チオで普通にパーマなんかすると
すぐにチリチリになったりしたしね(汗)

 

あと ダブルカラーの後とかで
アルカリ残留が原因で 発色が悪い人もいるよね

ブリーチ剤のアルカリが かなり残留してたりすると
次に染めるカラーの発色が薄くなったり
ほとんど色味が入らず 逆に少し明るくなったりね。

ここら辺は 経験した人も多いはずだ。

 

ただし 泡立つ のは 異常な感じがする。

 

 

多分 今回の君のケースでの現象は

ヘアカラーをする前の段階で
何かしら お客さんの髪に原因があるか
薬剤に何かのトラブルがあったか
そうとしか思えないよね。。。

その お客さんの使用してるモノや
いままでの パーマやヘアカラーの履歴とか
全て 教えてもらって やっとヒントになる程度だね。

 

 

 

ま 場末のぢ〜ぢが
今わかる段階で お話すると・・・

 

ヘアカラー剤が 自然に泡立つ

トーンダウンどころか 明るくなった

 

ここらから 考えると

ヘアカラーに含まれる界面活性剤が
泡立つんじゃ無いと思うから・・・

 

 

その 原因は 多分 大きく2つ考えられる

 

①オキシの異常分解現象

②なぜか1剤の反応が少なかった

 

 

んじゃ 今日は

①オキシの異常分解現象から考えていこう!

 

 

まず最初に オキシの分解 ってのから説明する。

 

2H2O2+なんらかの物質 → 2H2O+O2

 

わかりやすく書くと

 

ヘアカラーの2剤である オキシ

過酸化水素水は化学式でいうと H2O2

水素が二つと 酸素が二つ で出来ている

DSC_8076

 

 

んで なんらかの物質が反応を起こして

 

 

水(水素2、酸素1)と 酸素に分かれる

DSC_8079

 

この酸素がヘアカラーの発色や脱色をするんだが

 

今回のケースでは

酸素が なんらかの原因 で

異常に多く発生するとかして

ヘアカラー剤などで 界面活性剤がついてる場合は
泡として発生するって事なんだよね。

 

 

 

まず考えなければいけないのは

この オキシが酸素を発生させる

 

なんらかの物質とは 何か?

って事なんだよね。

 

 

一般的に 毛染めでこの現象を起こすのは

ヘアカラー剤に含まれる アルカリ剤!

 

あと 毛染め以外では 二酸化マンガンや
酵素の一種カタラーゼなんかも有名だが

あ カタラーゼというのは DO-S OX-ZEROの成分で
この働きで パーマやヘアカラーで残留したオキシを
この反応で 除去してるわけね。。。

だから オキシと
DO-S OX-ZEROを混ぜると 泡立つよ♩

カタラーゼっていう酵素は人間の身体にも存在してて
オキシドールの消毒液を傷口につけたときに
ブクブク泡立つのも この反応なんだよね。

ただ ヘアカラーの前に
二酸化マンガンや カタラーゼが
そんなに髪の毛に着いてる ってのは考えにくい。

 

 

ってことは 今回のケースで

多分 考えられるのは アルカリ ぐらいかな・・・

 

オキシはアルカリになれば活性化して
酸素を放出しやすくなるんだよね。。

元々は 不安定で酸素を
放出しやすい性質を持つオキシなんだけど
そいつを安定させるために 酸性にしてるんだ。

 

理美容師さんなら経験ある人がいると思うが
ブリーチ剤やアルカリの強いヘアカラー剤を
混ぜたまま 置いといたら 泡立つよね〜!

ブリーチ剤を洗い忘れて 翌日とか見ると
ひどい状態だったりする(笑)

そう あれは アルカリで不安定になったオキシが
分解されて 酸素を発生してるんだけど
ブリーチ剤の反応が終了しても
まだ残っているオキシがどんどん酸素を作り
ブクブクと泡立ってくる現象だ。

 

 

ただ 今回のケースのように

薬剤を塗布して 放置時間中に
泡立ってくるというのは 異常な感じだ。

 

髪の毛の中で ものすごい勢いで
オキシが分解されてるとしか考えられない。

 

 

多分だが

 

なんらかのアルカリで

オキシが異常分解を始めて

脱色をしたり 泡立ったりしてる状態

 

オキシの 異常な分解現象 で泡立った!

 

多分だけど こう思うよね・・

 

ただ この なんらかのアルカリ

ってのが わからない。

 

もしかして 髪にアルカリがすんごく残留してたとか?

こりゃ 前の染めたヘアカラーやパーマなんかもあるし
普段 使用するヘアケア商品とかに原因があるかも・・・

あと 使用する オキシや ヘアカラーの1剤に
何かの原因で アルカリ剤が混ざったとか?

ヘアカラーする前に前処理とかで
アルカリのモノをつけたとか・・・

薬剤塗布前の髪の毛や 使用薬剤とかに
結構 強力なアルカリ の影響が考えられるね。

 

 

 

ただ これだけでじゃ

トーンダウンするつもりが トーンアップしてた
ぐらいは起こりうるかもしれんが

塗布して放置してる間に 泡立つ までは
なかなか 考えられない現象なんだよね・・・

 

ってことで

②なぜか1剤の反応が少なかった

こいつも 多分原因している筈なんだよね・・・

 

 

 

続きは こちら

カラー剤がブクブクと泡立っていた・・・その2

カラー剤がブクブクと泡立っていた・・・その2
お店でお客様のカラーをしていた時のことなのですが、 放置時間が終わってチェックしに行くと様子がおかしい よく見るとカラー剤が ブクブクと泡立っていたのです! 泡カラーではなく美容室で使う普通のタイプのものです 拭き取っ...

 

 

コメント

  1. 鈴木 より:

    うちもお客さんのカラーの時泡がぶくぶく出てカラーが全然染まらず、しかもムラになってしまいました。
    何故なのでしょう。

  2. 衛藤 篤 より:

    お世話になります。名古屋の衛藤と申します。
    dos商材が巷で増えてしまう事に不安を抱いてる美容師です(笑)

    久しぶりの質問になりますが、よろしくお願いします。

    特に急ぎではありません、、

    dosシリーズを使い始め半年。
    パーマやストレートではかなーり良い結果がだせるようになりました。

    ですが、ストレートに関して、ちょいちょい、ん?と思う事があります。

    ●ひとつ目
    リタッチに関しては、非常にキレイに仕上がるのですが、他店での既ストレートの部分が伸び切らない事があります。特に癖が強い方な気がします。

    バックウェーブやつなぎ目にクセが残るのが嫌で、大体中間部分にも薬剤塗布して、アイロンもいれています。

    以前、ビビリ毛の記事を読み漁ってたときに、「ビビらせたとき以上のパワーを髪に与えないと伸びない」との記事をよみました。これは、ビビりだけではなく、既ストレート毛も同じだからでしょうか?
    高アルカリ、高温アイロンで行った履歴に対してパワーが足りないから若干甘い感じがするのでしょうか?

    それとも、単に技術的な不足なんでしょうか?
    原因と対策を教えて下さい!

    ●二つ目
    捻転もうのアプローチは基本、5で行っていますが、強い捻転毛だと、ストレートになり、質感が良くても、捻れが取れてない様に見えることがあります。(光が乱反射している感じです)

    こういった髪を自然なストレートに見えるようにするには、より薬剤なりアイロンなりでパワーを上げればキレイに伸びるのでしょうか?

    長くなってしまいましたが、お時間ぎある時に教えて下さい!
    よろしくお願いします!

  3. 高木 やすのぶ より:

    こんにちは、僕も同じことがあります。ルベルを使っていますがルベルに聞いてもそんなこと有り得ないと言われましたが実際にあったのですごく気になっていました。同じ方がいて嬉しいやなんやらです。

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